この星の格闘技を追いかける

【Grachan77】残り1秒のベルト奪取。ベ・ドンヒョンが荒東をパウンドアウト、新ヘビー級王者に

<Grachanヘビー級選手権試合/5分3R>
ベ・ドンヒョン(韓国)
Def.3R4分59秒 by TKO
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)

サウスポーに構えたベ・ドンヒョンが右の関節蹴り。荒東が距離を詰めるとオーソドックスにスイッチして左右ロー、前蹴りを伸ばす。左ジャブから入る荒東。ベ・ドンヒョンが左ハイを放ち、足を滑らせてしまう。トップに回った荒東がベ・ドンヒョンのガードの中に入る。ケージまで下がり、背中を着けて立ち上がるベ・ドンヒョン。荒東は頭をおっつけ、右腕を差し上げつつ左オーバーフックでベ・ドンヒョンをケージに押し込んだ。

差し返したベ・ドンヒョンが体勢を入れ替える。荒東が投げでテイクダウンを奪うも、押さえ込めずベ・ドンヒョンがバックに回った。立ち上がった荒東に対し、ベ・ドンヒョンはバックコントロールへ。引き倒したベ・ドンヒョンがグラウンドでバックをキープし、パンチを連打する。スタンドに戻った荒東が右から左フックを打ち返し、ベ・ドンヒョンを下がらせる。ベ・ドンヒョンは右に回るも、荒東に押し込まれて初回を終えた。

2R、ベ・ドンヒョンが左ローから右に回る。徐々に距離を詰めていく荒東。左ボディから組んだ荒東がベ・ドンヒョンをケージに押し込む。ここでサミングが発生したか、荒東に休憩が与えられる。ベ・ドンヒョンは不満の表情を浮かべるが、謝罪後にすぐ試合は再開。荒東がケージに押し込んだ状態からリスタートすると、両腕を差し上げた。しかし展開がなくブレイクに。

ベ・ドンヒョンは右に回って右ジャブ&左ローで距離を取る。左前蹴りから右カーフ、そして右フックを放ちまわるベ・ドンヒョン。荒東が距離を詰めると、ベ・ドンヒョンが首相撲からヒザを突き上げたが、そのまま荒東がドライブする。シングルレッグで崩しに掛かる荒東。両腕を差し上げた荒東の顔面に、ベ・ドンヒョンが右掌底を連打する。投げを防がれた荒東は、差し合いから離れたベ・ドンヒョンの左縦ヒジを受けた。

最終回はベ・ドンヒョンがハグを求めてスタート。ベ・ドンヒョンの左ローに左フックを合わせた荒東は、左ボディに繋げる。左ロー、左ミドルでベ・ドンヒョンを追う荒東。ベ・ドンヒョンも右に回りながらジャブを突く。距離を詰めて左右ボディを当てた荒東が、やはりベ・ドンヒョンをケージに押し込んだ。差し合いから投げを狙う荒東だが、防がれてローブローを受ける。荒東に休憩が、ベ・ドンヒョンには注意が与えられた。

再開後、ベ・ドンヒョンが前に出る。しかし荒東がプレスをかけていく。ベ・ドンヒョンは下がりながら右ショートを当て、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。バックに回ったベ・ドンヒョンは尻もちを着いてバックマウントを狙う。反転する荒東を潰し、パウンドを連打しながらトップに回るベ・ドンヒョン。ハーフガードの荒東の顔面に左ヒジを落とし、そのままトップ&バックをキープし、パウンドを連打する。荒東の動きが止まると、レフェリーが割って入った。

試合時間、3R4分59秒——残りわずか1秒のTKO勝利を収めたベ・ドンヒョンが、Grachanヘビー級のベルトを巻いた。新王者となったベ・ドンヒョンは、号泣するパートナーに感謝を伝えた。


PR
PR

関連記事

Movie