【LFA214】最初から最後まで、ボルジェスを完全コントロール。強さを見せたクバチニエフだが……
【写真】圧倒的に試合をしていただけに、より厳しい評価を受けるかもしれない(C)LFA
<ライト級/5分3R>
アブディサラム・クバチニエフ(キルギス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アンドレ・ボルジェス(ブラジル)
ボルジェスが右ローからジャブ。クバチニエフは左ボディストレート、右をかわして圧を掛けると右を伸ばす。クバチニエフはリードフックを当てると。ボディへのコンビを繰り出す。ボルジェスも右オーバーハンドを伸ばし、ワンツー。直後に左リードフックをヒットさせたクバチニエフが、ワンツーのツーで左を当てる。パンチで詰めて、ダブルレッグからテイクダウンを決めたクバチニエフは、バックに回ってワンフック。絞めを仕掛けつつ、前方にボルジェスを崩しにかかる。
必死に腰を上げるボルジェスだが、絞め狙いの勢いにヒザをついてしまう。クバチニエフは後方から殴りつつ、RNCの機会を伺う。耳の当たりを集中的に殴るクバチニエフが、一方的に試合を進める。やがてフェイスロックから仰向けになったクバチニエフは、後方から殴りつつ絞めを仕掛けるもクバチニエフがラウンド終了まで守り切った。
2R、ジャブを当てたボルジェス。蹴りをキャッチしたクバチニエフはリリースし、間合いを取り直す。クバチニエフはワンツーを当て、遠い距離から一気にダブルレッグで組んでテイクダウン。初回同様、すぐに背中に回る。ウィザーのボルジェスが胸を合わせる。時間をかけて尻餅をつかせたクバチニエフは、レッグマウントを取る。ボルジェスは左足を抜き、スペースができるとスクランブルに。待っていましたとばかりに、バックを取ったクバチニエフが両足をフックする。背中を伸ばされないよう、自らキャンバスに背中をつけたボルジェスはハーフで抑えられ、コツコツとパンチを打たれ続ける。
ガードから足を効かせようとしたボルジェスの動きで、クバチニエフはファールカップが外れているが、レフェリーは流す。ハーフで抑え、右のパンチを落としたクバチニエフのファイトに会場は静まり返った。
最終回、クバチニエフがインロー。ボルジェスもカーフを返すが、ワンツーは届かない。それでも左フックを入れたボルジェスは、直後にダブルレッグでケージに押し込まれ、シングルレッグでテイクダウンを取られる。ワンフックに殴るクバチニエフに、ついにブーイングが起こる。強引なフェイスロックは極まらず、ボルジェスがクローズドを取る。
またもファールカップが外れたクバチニエフ。レフェリーはブレイクをかけない。ボディトライアングルでクローズドのボルジェス――これではスクランブルにも持ち込めない。このままガードの中から、ワキ腹、顔面にパンチを落としたクバチニエフがタイムアップまでトップを取り続けた。
結果は当然、クバチニエフの勝利に。本人は笑顔を浮かべるが、一方的にコントロールし続けた試合はLFAでは評価されないだろう。