【LFA214】キルクリフFC所属19歳のロシアの新鋭カムザエフ、猛攻も極めきれずキャリア初の判定勝ち
【写真】序盤は物凄い勢いを見せていたカムザエフ。極めきれず、ガスアウトもしっかりと勝てた(C)LFA
<フェザー級/5分3R>
アンザル・カムザエフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
アンディ・ウォータース(米国)
19歳のロシアン&キルクリフFC所属のカムザエフはが開始直後にダブルレッグで、大きくウォーターズをリフトしてテイクダウンを奪う。ギロチンを防いだカムザエフは蹴り上げを食らうが、足関節狙いに勢いのある左のパンチを連打する。鉄槌を落とし、足を畳んだカムザエフがパウンドを続ける。ウォーターズはヒザ十字にこだわり、バックコントロールからパンチを打たれ続ける。
カムザエフはワンフックから両足をフックして背中を伸ばすと、左右のパンチを連打。アゴの上からRNCを仕掛け、背中を反らせる。残り1分を切り、リストを取って防ぐウォーターズが後方にパンチを見せる。カムザエフは絞めにこだわったが、極めきることはできなかった。
2R、カムザエフがジャブを当て、ハイキックを蹴られながらダブルレッグへ。ギロチンからリバーサルしたウォーターズがアナコンダチョークをセットアップする。スーフォールズのファンは、USAチャントもカムザエフがサムアップを見せて頭を抜く。と同時に肩固めを狙い、ウォーターズのスイープ狙いにマウントを取りにいく。ハーフを取ったウォーターズが、左腕を差してレッスルアップへ。カムザエフはダースをセットするが、ケージに押し込まれ窮屈な姿勢で締め続けることができない。
頭を抜いたウォーターズが立ち上がって右ストレート。カムザエフは明らかに疲れているが、ダブルレッグでテイクダウンを奪いパスガードを決める。ウォーターズは足を戻し、三角を狙う。ケージにウォーターズを押し込んで防いだカムザエフが、初回と比べると力がなくなったパウンドを見せる。残り10秒でウォーターズが三角絞めをセット。立ち上がったカムザエフは、スラムし時間を迎えた。
最終回、右に回るカムザエフが右フック。ウォーターズは左フックにダブルレッグを合わされ、テイクダウンを奪われる。キムラ狙いを跨ぎ、エルボーを落とすカムザエフだが、ウォーターズはキムラグリップを続ける。ウォーターズがキムラを諦め、下からエルボーを繰り出す。
頭を落としてガードの中に収まったカムザエフは、左足を抜き左のパウンドを落とす。このままガードの中で時間を過ごしたカムザエフは、3-0の判定勝ちを手にした。
疲労困憊の様子で、勝ち名乗りを受けたカムザエフに笑みは見られなかった。