【PFL WT2025#09】代役の代役から優勝! バンタム級決勝は序盤を抑えたアウベスがウェッツェルを判定で下す

2025.08.16

【写真】補欠戦でエントリー→代役の代役からスタート→トーナメント優勝はまさにドリーム(C)PFL

＜PFL WTバンタム級決勝／5分5R＞
マルシルリー・アウベス（ブラジル）
Def.3-0:49-46.48-47.48-47.
ジャスティン・ウェッツェル（米国）

ともにサウスポー。ウェッツェルがフェイントから右伸ばす。ガードを固めて相手の様子をうかがうアウベス。パンチの交錯からアウベスがダーティボクシングへ。離れたウェッツェルは右アッパーから左ストレートを突き刺す。アウベスも左オーバーハンドを返した。右ジャブを突いて距離を詰めるアウベスがワンツーを放つと、ウェッツェルが組みつく。しかしアウベスが突き放す。ウェッツェルは左カーフを当てて左右に回る。テイクダウンのフェイントも見せるウェッツェルに対し、アウベスが左を振るう。ウェッツェルは組みつくもグラウンドに持ち込むことはできない。

アウベスの左がウェッツェルのアゴを捕らえる。バランスを崩したウェッツェルは、シングルレッグを狙うが切られてしまう。右ジャブの差し合いから、アウベスの左をかわして組むウェッツェル。すべてアウベスが切ってパンチを合わせていく。ウェッツェルにケージを背負わせたアウベスが左ストレートから右ボディを狙う。下がるウェッツェルを追い立てるアウベスだが、左カーフを受けてしまう。アウベスがボディから顔面に繋げ、さらにウェッツェルの右跳びヒザに対して左オーバーハンドを合わせていった。

2R、ケージ中央でフェイントを見せるウェッツェルに、アウベスが右を突き刺す。アウベスがパンチを振るうと、左カーフを狙うウェッツェル。アウベスが左ストレートを返した。左オ―バーハンド、左右ボディでウェッツェルを下がらせるアウベスは、ウェッツェルの踏み込みに対して左ボディストレートをカウンターで突き刺した。さらにアウベスがウェッツェルの左カーフもかわすように。

ウェッツェルが丹念に右ジャブを突くも、アウベスの圧は止まらず。アウベスが左ストレート、右フックを叩き込む。左右に回るウェッツェルにケージを背負わせてパンチを振るうアウベス。ウェッツェルが組みつくも、突き放されてしまう。アウベスは左ストレートから右ボディ。ウェッツェルのダブルレッグもカットする。ウェッツェルの左カーフに左オーバーハンドを合わせ、さらにパンチで追い立てていった。

3R、右ジャブの突き合いからアウベスが前に出る。ウェッツェルはアウベスの左をかわしてボディロックで組んだ。しかしアウベスが離れる。徹底的にウェッツェルの組みを避けるアウベスは、左を上下に打ち込む。ウェッツェルの右ジャブもアウベスの顔面を捉えているが、組みに繋げることはできない。

アウベスの左カーフ、左ストレートがヒット。踏み込みが浅くなっているウェッツェルに対し、アウベスがボディ、アッパーも交えたコンビネーションで攻め立てる。アウベスの左ローに、左ボディストレートを合わせるウェッツェルだが、後続打がないために組むことができない。ウェッツェルのヒザをかわしたアウベスがバックに回り、リフトアップからマットに叩きつけてラウンドを終えた。

4R、ウェッツェルが右ジャブを連打し、左ストレートに繋げる。左を振るって前に出るアウベス。ウェッツェルが左ボディストレート、右ジャブから左カーフを当てていく。右ジャブからダブルレッグで飛び込んだウェッツェルが、ついにテイクダウンを奪う。アウベスに背中を着かせるが、スクランブルからスタンドに戻された。なおもボディロックでアウベスをケージに押し込んでいくウェッツェル。アウベスに突き放されると、ウェッツェルが幾度もテイクダウンを狙う。

しかしケージ中央でアウベスがボディロックで抱え、アウベスをケージに押し込んだ。差し合いからアウベスは左腕を差し上げる。ウェッツェルはガブりからダブルレッグに切り替え、リフトアップして投げた。すぐに立ち上がるアウベス。スタンドに戻ると、互いにパンチのスピードが落ちている。ウェッツェルの左ミドルをキャッチして組み、ダブルレッグに切り替えたアウベスに対し、ウェッツェルがアナコンダへ。アウベスは首を抜いて立ち上がった。続くケージ際の差し合いを制したのはアウベス。疲労が見られる両者だが、スローでも手数を出してラウンドを終えている。

最終回、右ジャブの差し合いからウェッツェルはダブルレッグ、アウベスは左を狙う展開に。アウベスの左をもらったウェッツェルがフラつく。ウェッツェルのシングルレッグをスプロールしたアウベスは、スタンドで左を伸ばし続ける。組んだウェッツェルは頭をおっつけ、右オーバーフックのままアウベスをケージに押し込んだ。しかしアウベスが差し返すと、ウェッツェルが離れてケージ中央に戻る。差し合いの中でウェッツェルが左ヒジを当てる。アウベスもボディロックから右の小外で揺さぶるも、ウェッツェルは倒れず。

残り2分で、ウェッツェルの右跳びヒザがヒット。アウベスのシングルレッグをガブったウェッツェルがダースチョークをセットアップする。首を抜いたアウベスが立ち上がり、ダブルレッグを切られるがウェッツェルを押し込んだ。押し返すウェッツェル。残り1分半から殴り合いが展開される中、ウェッツェルがヒザ蹴りで足を滑らせる。アウベスにグラウンドで追い込む力は残っていないか。スタンドに戻り、打ち合いでウェッツェルが押すと、アウベスも左オーバーハンドを返す。アウベスが距離を取って試合終了のホーンを聞いた。