【RIZIN LANDMARK11】バンタム級にもアゼルバイジャンの脅威?! ガサンザデ「全てを取る。それだけ」
【写真】勝利以上に大切なモノは本来ない。ただし、勝利以外にモノも求められる (C)MMAPLANET
14日(土)に札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催されるRIZIN LANDMARK11で、マゲラム・ガサンザデが安藤達也と対戦する。
Text by Manabu Takashima
昨年11月に白川陸斗を破って以来、8カ月振りの来日となるガサンザデ。前回の試合ではテイクダウンの強みを発揮したが、今回の相手は同じくレスリングベースの安藤だ。井上直樹政権下のRIZINバンタム級戦線は、バンタム級やフライ級のように外敵の脅威に晒されることになるのか。
RIZINに骨を埋めるつもりで戦う安藤との一戦を前に、ガサンザデにインタビューを試みると意外なJ-MMAファイターの交流が語られた。
――昨年11月以来のRIZIN参戦となります。今の調子はいかがですか(※取材は5月20日に行われた)。
「しっかりと調整できていて、順調に仕上がっているよ。前の試合はRIZIN初戦ということもあって、絶対に勝ちたかった。勝てたことには満足しているけど、あれから随分と成長し最強バージョンのマゲラム・ガサンザデを次の試合では見せたいと思う」
――白川陸斗戦はドミネイトしていましたが、ファンはコントロールの先が見たかったというのも正直なところだと思います。ファンの好みを考慮することはあるのでしょうか。
「そりゃあ圧倒的に多くのファイターが、KOや一本勝ちをしたいと思って戦っている。僕もそうだ。まずはKO、その次の選択がRNCを極めることだよ」
――日本に初めてやってきて、何か最後の調整で困難な面などあったのでしょうか。
「日本でのファイトウィークで、何か問題があったということはないよ。ばかりか大好きな日本で戦えて、気持ち的にはホームにいるようだった。日本のファンは戦いを理解しているし、次の試合ではまだ自分のことを知らないファンにもしっかりとアピールしたいと思う」
――ヴガールと共にドバイで調整中だと伺っていますが、以前は米国のキルクリフFCやチーム・アルファメールで練習をしていていました。そのなかでドバイでファイトキャンプを行う利点はどこにあるのでしょうか。
「米国に行く代わりにドバイに来たんだ。チームの決定で、理由は分かっていない。そうだね、米国ではスパーリングパートナーだけでなくコーチもたくさんいた。指標となるべき選手やコーチが多くて練習しやすかったよ。ただドバイも大きな違いはない。ドバイの利点はアゼルバイジャンからたった2時間のフライトでやってくることができる点にある。
米国に行くには9時間も飛行機に乗らないといけないからね。時間差も大きくて、時差ボケになるから調整が欠かせない。そういう点で近い距離にあるドバイは、とても過ごしやすい。だから今、ここにいるんだよ」
――ところでタイガームエタイ、キルクリフやアルファメールで日本人ファイターと練習をしたことはありますか。
「タイではRIZINで戦う日本人選手と練習をしたことがあるし、フロリダでは練習をするだけでなく、同じファイターズハウスで寝起きをしてきた。ユーサク(木下憂朔)、サトー(佐藤天)、スズキ・タカヤ(鈴木崇矢)とね」
――本当ですかっ!!
「タカヤ・スズキは特に仲が良かった。タイではちゃんと顔を認識して、互いのことが分かって練習していたけど、タカヤ・スズキに関してはただ練習をしていただけじゃない。彼は本当の意味で、僕の友人だよ。タカヤ・スズキとは凄く良い時間を過ごした。今もインスタで連絡を取り合っているよ。
とにかく日本人ファイターは協力的で、凄くサポートし合っていた。なんといっても真面目で、常にハードトレーニングを課していたよ。それに誰もがポジティブだった。それが凄く印象に残っている」
――対戦相手の安藤選手もアルファメールで練習をしていたことがあります。
「いや、彼とは会ったことも練習をしたこともないはずだ。でも、アンドーの友人とはとレーニングをしたことがあって、この試合が決まると『俺たちのチーム・メンバーと戦うことになったな』って連絡が来たんだ。
アンドーのことは試合が決まってから、映像を確認した。パンチ主体のファイターだけど、全般的に見てもそれほどではない。きっと大した問題に直面することなく、勝てるだろう。将来的にベルトを巻くための過程にある。そういう相手だよ」
――安藤選手はベースはレスラーで、テイクダウン防御もできるはず。そこが前回の試合とは違うことになるかと。そこが楽しみです。
「シラカワはテイクダウン防御がなかった。だから3Rに渡ってテイクダウンを奪い続けることができた。一方で、アンドーはレスラーだ。でも、僕らのレスリングは一般的ではない。とてもスペシャルだ。レスリングになろうが、打撃戦になろうが僕は勝てる。どんなシナリオになっても、そこに適した戦いをして勝利を掴むよ」
――RIZINバンタム級チャンピオンは井上直樹選手です。彼を頂点とするRIZINバンタム級戦線にはどのような印象がありますか。
「今はその部分はあまり考えていない。もちろん、チャンピオンのことは知っているけど。イノウエのことを考えるのは、彼と戦うことが決まってからだ。今は目の前にいる相手に集中している。それが僕のすべきことだから」
――ではタイトル挑戦まで、何勝する必要があると考えていますか。
「う~ん、アンドーとの試合に勝って……あと2試合かな。まぁ、でもそれはRIZINが決めることで。僕としては、いつ、誰とでも戦えるよう準備を怠らないこと。そして、試合の機会を与えられたら全てを取る。それだけだよ」
――マゲラム、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。
「日本のファンに、しっかりと試合を見て欲しい。6月14日に会おう」
■視聴方法(予定)
6月14日(土)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE
■RIZIN LANDMARK11 対戦カード
<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
木村柊也(日本)
<ライト級/5分3R>
堀江圭功(日本)
西川大和(日本)
<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
SASUKE(日本)
<RIZINワールドGPヘビー級T一回戦/5分3R>
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
プリンス・アウンアラー(フランス)
<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
CORO(日本)
<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
鹿志村仁之介(日本)
<52.5キロ契約/5分3R>
ソルト(日本)
万智(日本)
<バンタム級/5分3R>
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)
安藤達也(日本)
<フェザー級/5分3R>
イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)
新居すぐる(日本)
<ヘビー級/5分3R>
シナ・カリミアン(イラン)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)
<フェザー級/5分3R>
山本空良(日本)
鈴木博昭(日本)
<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
ザーシバーディン(中国)
<キック 61キロ契約/3分3R>
上野奏貴(日本)
山川賢誠(日本)
<キック 64キロ契約/3分3R>
上野空大(日本)
ファーパヤップ・GRABS(タイ)
<キック 55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
鵜澤悠也(日本)
<ウェルター級/5分2R>
成田佑希(日本)
能登崇(日本)
<フライ級/5分2R>
鈴木嵐士(日本)
早坂優瑠(日本)
<バンタム級/5分2R>
小林大希(日本)
森永ユキト(日本)
<キック 52.5キロ契約/3分3R>
西島恭平(日本)
林修斗(日本)