【UFC ESPN66】これぞキックボクシングMMA。ギャリーがパンチ・蹴り・TDでプラチスに判定勝利
<ウェルター級/5分5R>
イアン・マチャド・ギャリー(アイルランド)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47.
カルロス・プラチス(ブラジル)
サウスポーのプラチスが前手で距離を取りながらインロー、ギャリーも右ミドルを蹴り返す。再びプラチスがインローを蹴り、ギャリーは左フックでサイドに回り込む。さらにギャリは左のパンチから右ハイにつなげる。プラチスがパンチで前に出ると、ギャリーは距離を取って右ハイ、パンチから右ハイ、右の前蹴り、前足にシングルレッグに入る。距離を取るとギャリーが右ミドル、プラチスもインローと左ミドルを蹴り返す。ギャリーは左の関節蹴りと右ロー、ジャブから右ハイ、再びシングルレッグのフェイントを見せる。
プラチスは右フックとインローを見せて前に出ていく。ギャリーはそれを左手を伸ばして止めて右ストレート、左に回り込んで左アッパー、距離が詰まるとヒザを蹴って、距離が離れると右ハイ・右ミドルと蹴りを繰り出す。プラチスが左ミドルを蹴ると、ギャリーが左フックを狙う。蹴りでバランスを崩したプラチスがガードポジションを取ると、ギャリーがパンチを落とす。立ち上がったギャリーはボディへのカカト落としまで繰り出した。
2R、ギャリーはジャブを振って右ミドル、プラチスのインローに左フック・右ストレートを狙う。さらにギャリーはプラチスの左ミドルに左フックを合わせ、すぐに右ミドルを蹴る。ここでギャリーはプラチスのパンチにシングルレッグを合わせるが、ここはプラチスがテイクダウンを許さない。試合がスタンドに戻るとギャリーがジャブと関節蹴り。細かいパンチのコンビネーションを見せて、右ストレートをボディと顔に打ち分ける。
多彩な打撃を見せるギャリーだが、プラチスも左ストレートを狙いつつ、右アッパーから左ストレート。そのまま組みつくが、ここは両者離れる。ギャリーは左ジャブから右ハイとインロー、プラチスのパンチに右ミドルを合わせる。さらにギャリーはプラチスのインローをカットし、大きく踏み込んでの右ヒジを当てる。じりじりと前に出るプラチスだが、そこにギャリーがシングルレッグに入る。先ほどと同じようにタイミングはよかったギャリーだが、ここもプラチスは倒れない。距離が離れるとギャリーはインロー、左に踏み込んでの右ハイから右ストレート。これでプラチスをぐらつかせると右ストレートから左フック。ギャリーは顔へのスピニングバックキック、さらに水面蹴りまで繰り出した。
3R、プラチスが左ミドルを蹴る。ギャリーは左手を伸ばして右の前蹴り、左アウトロー、右ミドルを蹴る。プラチスは左ミドルを蹴り、ギャリーがジャンプしてのパンチから距離を詰める。互いにミドルを蹴り合い、ギャリーがパンチのコンビネーションから右ハイ。プラチスが右フックを当てるが、ギャリーはすぐに右ミドル。ギャリーがシングルレッグに入ると、プラチスは抜群のテイクダウンディフェンスで倒せれない。試合がスタンドに戻るとギャリーがジャブ・左フックを上手く使って、右ストレートから左アッパー。これでプラチスの動きが止まり、プラチスがガードを固めたところにギャリーがフック・アッパーをねじ込む。
さらにギャリーはパンチから右ハイキック、シングルレッグに入ってテイクダウンを奪うと、パンチを落としながらパスガードする。ギャリーはプラチスが立ったところで後ろについてヒザを入れる。プラチスが正対してギャリーをケージに押し込むと、ギャリーは離れ際にヒジを打ち込む。距離が離れるとギャリーはジャブを細かく当てて右ストレート、組みも交えながらパンチを当て、ダブルレッグでテイクダウンする。プラチスは四つん這いになって立ち上がり、ギャリーがスタンドバックからヒザ蹴りを入れてテイクダウンを狙い、ラウンド終了となった。
4R、ギャリーが左フックから右ストレート、インローと右ミドルを蹴って、シングルレッグを見せる。プラチスは左ミドルを蹴るが、ギャリーが左アッパーから右ストレート、右ハイでプラチスを守勢に回らせる。ギャリーは前蹴りで距離を取りつつ、ダブルレッグに入ってテイクダウンを仕掛ける。これはディフェンスされたものの、ギャリーが右ミドルを蹴ってダブルレッグに入ってテイクダウンに成功。プラチスは四つん這いになって立とうとする。
バックについたギャリーはプラチスを持ち上げるようにテイクダウンし、立ち上がったプラチスが正対する。ギャリーはケージ内をサークリングして距離を取り、すぐにジャブから右ハイ、右の関節蹴り。前に出てくるプラチスに左フックと関節蹴りを当て、右ボディにもパンチを散らす。ギャリーはプラチスが左の蹴りで距離を詰めたところに左フックを狙う。プラチスもボディへの打撃を当て、ギャリーのテイクダウンを切って前に出る。ここからプラチスはパンチで前に出て首相撲からヒザ蹴り、パンチのプレッシャーをかける。ギャリーのダブルレッグで尻餅をついたプラチスだが、ここはすぐに立ち上がる。
5R、すぐに前に出ていくプラチスに対し、ギャリーは右の前蹴りで距離を取る。プラチスは左ミドルを蹴り返して、左ストレート、この左で頭が下がるギャリーに左ハイ蹴る。ギャリーもダブルレッグに入るがプラチスは倒れない。前に出るプラチスに対し、ギャリーが右ミドルを蹴ってシングルレッグへ。ここはプラチスは倒れない。ギャリーが左フックから右ストレート、プラチスはジャブを返して右ストレートのカウンターを狙う。プラチスはギャリーのジャブを頭を振ってかわし、左ストレートから距離を詰める。
ギャリーも下がりながらの右フックを合わせ、シングルレッグから組みついてプラチスをケージに押し込む。プラチスが距離を取ると、ギャリーが左アッパーから右ストレートと左フック。右の関節蹴りでプラチスを押し返し、右ストレートから左フックもつなげ、シングルレッグでテイクダウンする。ここでプラチスはギャリーの足を抱えて後転するようにして上になる。ここから一気にプラチスが鉄槌を連打し、これを浴びたギャリーは四つん這いになって必死に逃げて立ち上がる。
何とか立ったギャリーがシングルレッグに入るが、プラチスはそれを潰して殴る。ギャリーは必死に亀から四つん這いになる。プラチスは離れてギャリーを立たせると、ギャリーはサークリングして時間を使い、終了間際には水面蹴りを放った。後半にプラチスの追い上げにあったものの、サウスポーに対する蹴りを交えたコンビネーションとテイクダウンを織り交ぜた試合運びでギャリーが判定勝利を収めた。