【UFC ESPN66】四次元ファイト不発。持ち前のダイナミックさに欠けたペレイラがマゴメドフに判定負け
<ミドル級/5分3R>
アブス・マゴメドフ(ドイツ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
サウスポーに構えるペレイラに対し、マゴメドフが右の前蹴りを放つ。ペレイラは左の蹴りのフェイントを見せ、左ボディフック・ストレートを放つ。前に出るマゴメドフは右ローを蹴って、ペレイラの右前蹴りに対して右のオーバーフックを放つ。じりじり前に出るマゴメドフが右ミドルと右ストレート、ペレイラの蹴りに左フックを合わせる。
マゴメドフは組みつくペレイラを突き放し、右ハイ、左フックから右ストレート、右ボディストレート、右フックと手数を増やし、下がるペレイラをジャブでおいかける。そしてマゴメドフが右ストレートからダブルレッグでテイクダウンするとハーフガードの状態から一気にパンチを落とす。
マゴメドフは立ち上がるペレイラの後ろに回りこみ、ペレイラの背中に飛び乗るように両足をフックする。ここはマゴメドフが足を解除してバックキープし、ペレイラが反転して正対する。マゴメドフがすぐに打撃のプレッシャーをかけて左フック、変わらず前に出てインローを蹴り、終盤は右ボディストレートと右ハイを見せた。
2R、マゴメドフは歩くように前に出て左右の前蹴り。ペレイラも左ローを蹴るが力がない。マゴメドフは蹴りのフェイントからジャブを突いて右ボディストレート。ペレイラが前に出ようとするところに左フックを狙い、右の前蹴りで下がらせる。ペレイラは下がりながら左のテンカオ。組みついたマゴメドフはペレイラをケージまで押し込む。
離れたペレイラが左の前蹴りと左ボディストレート。マゴメドフは右フックを打ち込んで左フック、右アッパーから左フック。ペレイラはこれを空振りさせ、スタンドでマゴメドフのバックに就くが、マゴメドフもすぐに正対して離れる。マゴメドフが右ストレートから左フック、右の前蹴り。ペレイラは下がって攻撃を返す。マゴメドフも前には出るが手数が少ない。
この展開に場内からはブーイングが起こる。マゴメドフは右ボディ、ペレイラが左フック。ジャブの相打ちになるとペレイラが右ボディ、マゴメドフは右の前蹴り。ペレイラがパンチ、マゴメドフが前蹴りを繰り出したところでラウンド終了。再び会場からは大きなブーイングが起きた。
3R、マゴメドフがジャブ、ペレイラがワンツー。ここまでのラウンドと違い、前に出るペレイラがジャブ、左ボディ、左ミドルと手数を増やし、左ストレートでボディを狙う。マゴメドフも前には出るが攻撃が出ない。ペレイラもビッグヒットはないもののジャブを前蹴りを当てる。
マゴメドフもジャブとワンツーを返してダブルレッグへ。切ったマゴメドフがヒザ蹴りを蹴る。試合がスタンドに戻るとペレイラが左右の前蹴りでボディを狙い、これでマゴメドフの足が止まる。ペレイラは左ボディを放ち、左の前蹴りでボディを狙う。マゴメドフも右フックを当てるが、ペレイラも左のヒザ蹴りを突き刺してジャブから前に出る。
残り1分、マゴメドフがダブルレッグに入るもテイクダウンはできない。試合がスタンドに戻るとマゴメドフが左フック、ジャブを立て続けに当てる。ペレイラも前蹴りを返すが、マゴメドフが左フックを合わせて左右のフック。ペレイラはそれ空振りさせてパンチを返すが当たらない。試合終了のブザーが鳴り、両者が手を挙げて勝利をアピールするが、会場からは三度ブーイングが起きた。持ち前の四次元ファイト、そしてダイナミックさに欠けたペレイラ。判定は3-0でマゴメドフに軍配が上がった。