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【UFC314】オクタゴン初陣、パトリシオ・フレイレ「対戦を断ってきた奴らには怒りを感じている」

【写真】ディナーを終え、レストランでオンライン・インタビューに応じてくれたパトリシオ。多謝(C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのカセヤ・センターで開催されるUFC 314「Volkanovski vs Lopes 」。同大会でパトリシオ・ピットブル・フレイレがオクタゴン初戦を迎える。
text by Manabu Takashima

PFLでの活動に見切りをつけ、UFCに戦いのステージを求めたパトリシオだが、すんなりと契約には至らなかった。そして、対戦相手もなかなか決まらなかった。パトリシオはようやく決まったランク5位のヤイール・ロドリゲス戦で勝利し、次戦で世界挑戦を目論む。

そんなパトリシオに初めて過ごすUFCのファイトウィーク、土曜日の一戦について尋ねた。


――いよいよ今週末にUFCデビュー戦を迎えます。今の気持ちを教えてください。

「最高だよ。今は減量中だけど、新しい戦場で戦うことに体中から溢れんばかりのエネルギーを感じている。そして、凄くハッピーだ」

──これだけ実績のあるパトリシオでも37歳という年齢がネックとなり、契約の足枷となったとも聞きました。

「年齢で戦うモノじゃない。それをアリーナで証明する。それだけだっ!!」

──ところでUFCのファイトウィークは、何かBellatorと違いを感じることはありますか。

「UFCのファイトウィークは、やらなければならないことが少し多い。ただし、それも仕事の一部だ。それでも練習をする時間、体を休めることができる時間がある。ファイターとして求められることをこなすのは当然で、そこを問題視することはない」

──肌艶も良い感じに見えます。

「サンキュー。あとBellatorのファイトウィークは、ファンと顔を合わせるのは試合の日だけだった。でも、UFCは常にファンが周囲にいる。それにメディアの数も多い。ファイトウィーク自体が一つの催しになっているし、違いは確実にある。ファンの注目度の高さは、ファイターにとってはプレッシャーになるかもしれない。でも、そんなファンの期待も全て力に変えて俺は戦う」

──名前を挙げることはしませんが、複数のファイターに対戦を拒否さらました。

「まぁ、ケガもしていないのに対戦を断ってきた奴らには怒りを感じている。だからこそヤイールとの試合が決まった時は、熱くなった。彼はランク5位だ。つまり、ここで勝てばタイトルショットに近づく。ヤイールをぶちのめして、タイトル挑戦権を手にする。そのために、俺はUFCにやってきた。そうなることは分かっている。俺には、自分が勝ち名乗りを受ける姿が見えている」

──ヤイールの印象を教えてもらえますか。

「リーチが長く、蹴りを多用する。だからこそ、距離を取って戦う。俺は距離を詰めて殴り、倒れたところで仕留める。この試合の結末は2つしかない。俺がKOするか、3R一方的に攻め続けるかだ。ケージのなかでは見られる結末は、この2つだけだ。勝ってブラジルに戻る」

──パトリシオがヤイールに対して、絶対的に上回っているところはどこでしょうか。

「全てだ。36勝のうちKO勝ちが12試合。一本勝ちも12試合。判定勝ちも12試合だ。つまり、どんな勝ち方だってできるということだ。3Rだろうが、5Rだろうがフィニッシュできる。俺は危険なコンプリートファイターなんだ。

この惑星で、もっとも完璧でデンジャラスなファイターだということをヤイール相手に、皆に証明する。それが俺のやるべきことだ」

──今大会のメインはUFC世界フェザー級王座決定戦です。アレックス・ヴォルカノフスキーとディエゴ・ロピス、どちらがチャンピオンになると予想しますか。その勝利者予想とは別に、挑戦するならどちらと戦いたいと思っていますか。

「勝つのはディエゴ・ロペスだろう。応援もしている。彼はブラジル人だからな。ただ、挑戦したいのはヴォルカノフスキーだ。ヤツに勝ってチャンピオンになり、ヤツのレガシーを俺のレガシーにする。まぁ世界タイトルに挑戦できるなら、どっちが相手でも構わないよ」

──では、日本から声援を送るファンの皆さんに一言お願いします。

「引き続き俺のサポートをしてほしい。今回の試合ではサッカーボールキックはできないけど、いつも通りしっかりと危ない試合を皆に見てもらう。日本の皆のことを愛している。アリガト!!」

■視聴方法(予定)
4月13日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前6時 30分~U-NEXT


■UFC314対戦カード

<UFC世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー(米国)
パディ・ピンブレット(英国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤイール・ロドリゲス(メキシコ)
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ(ウクライナ)
ドミニク・レイエス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
ショーン・ウッドソン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
ヤン・シャオナン(中国)

<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
ジム・ミラー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジュリアン・エロサ(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
ミッチ・ラポーゾ(米国)

<ミドル級/5分3R>
トレシャン・ゴア(米国)
マルコ・トゥーリオ(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ヘイリー・コーワン(米国)

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