Overlooked【PFC36】徹底したTD防御からカタナマンをパウンドアウト。成田がウェルター級王座初防衛
【写真】成田が徹底したテイクダウン防御からパウンドアウトで初防衛(C)PFC
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは6日(日)に、北海道札幌市北区のPODアリーナで開催されたPFC36の三大タイトルマッチから、王者の成田佑希が挑戦者カタナマンを迎え撃ったウェルター級タイトルマッチの模様をお伝えしたい。
Text by Shojiro Kameike
<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
成田佑希(日本)
Def.3R0分20秒 by TKO
カタナマン(日本)
サウスポーのカタナマンがシングルレッグからドライブした。ボディロック、ダブルレッグと切り替えながら揺さぶり、成田にヒザを着かせる。カタナマンの左腕をキムラに捉える成田。しかしバックを狙いながらボディロックで潰したカタナマンが尻もちを着かせた。成田は左オーバーフックで耐える。まだ体を起こしている成田をアンクルピックで崩したカタナマンは、さらに両足をすくったが背中を着かせることはできない。成田が立ち上がり、カタナマンは離れ際に右フックを当てる。ケージ中央で成田が右インローを蹴っていく。カタナマンのシングルレッグが届かず、成田がパンチを顔面に当てて初回を終えた。
2R、カタナマンはダブルレッグをスプロールされたが、粘ってドライブする。背中を着かされた成田がすぐに体を起こすも、カタナマンがボディロックからバックに回った。成田が立ち上がって正対する。カタナマンはシングルレッグでケージに押し込み続ける。側頭部に左ヒジを連打する成田。カタナマンはローシングルに切り替え、尻もちを着かせた。成田はキムラ、ギロチンで凌ぐ。成田の両足を畳んだカタナマンだが、立たれてしまう。シングルレッグ、ダブルレッグと組み替えて揺さぶるカタナマンだが、攻めきれず最終回へ。
最終回、成田の右ミドルがカタナマンのボディに突き刺さる。カタナマンはダブルレッグで入るも、完全に切られてしまう。なおも食らいつこうとするカタナマンの頭部に、成田の左ヒザが入った。当たった時点ではカタナマンも4点ポジションにあったが、成田がヒザ蹴りの動作に入った時はカタナマンも右ヒザを着いているのみだったためにレフェリーも御ゲームと判断したか。この一撃で動きが止まったカタナマンに、成田がパウンドと鉄槌の連打を浴びせてレフェリーストップを呼び込み、ベルトの初防衛に成功した。