【UFC318】オクタゴン20戦目でピットブルと対戦――ダン・イゲ「打ち気には逸ったところでカウンター」
【写真】フレディ・マーキュリーというよりも、ラミ・マレックの演じたフレディに似ている?? (C)MMAPLANET
19 日(土・現地時間)、ルイジアナ州ニューオリンズのスムージーキング・センターで開催されるUFC318「Holloway vs Poirier」のコメインで。ダン・イゲがパトリシオ・ピットブル・フレイレと対戦する。
text by Manabu Takashima
2018年からUFCで戦うようになり、7年。今回の試合がオクタゴン20戦目となるダン・イゲは、今もパトリシオは世界トップ5の強さを誇ると断言。そして同じようなスタイルでガチガチの打ち合いを望んでいると思いきやチェスマッチ、フットワークが勝敗の鍵を握ると考えていた、
――今週末、パトリシオ・ピットブル・フレイレと対戦します。今の心境は?
「最高だね。エキサイティングだよ。自分の力を試すためにも、素晴らしい顔合わせだ。僕はパトリシオ・ピットブルの試合をずっと見てきた。ファイティング・スタイルも僕らは凄く似ている。ファンが大興奮する試合になるんじゃないかな」
――次の試合はUFCで20試合目になります。2018年から世界のトップの舞台で、戦い続けてきた結果です。
「UFCで20戦目……信じられないよ。そういう節目の試合で、ブラジルのウォリアーと対戦する。気を引き締めて、良い睡眠を取り、良い食事を摂り肉体管理に努めてきた。これまでも、そうだったから、UFCで20試合目を迎えることができる。ホント楽しんで生きてきて、ボーナスをもらったような感覚だよ」
――世界の最高峰で7年に渡り戦ってきたダンにとって、BellatorやPFL、ONE Championshipの世界チャンピオンはどのような存在なのでしょうか。
「どの団体にも素晴らしいファイターは、則している。もとりん、UFCこそがベスト・オブ・ベストだ。UFC世界チャンピオンが、世界チャンピオンだよ。ただ、他の組織の世界チャンピオンを否定的に見ることはないよ。例えばピットブルを見ても、彼はBellatorで二階級を制覇し、UFCでもタイトルコンテンダーのマイケル・チャンドラーを倒している。
ピットブルのキャリアを振り返ると、数々のグッドファイターが対戦相手だった。今も世界のトップ5にいる実力者だと思っている。Bellatorの世界王者が、それ以下だとは思わない。それに世界中の強豪の全てがUFCで戦う機会を得られるわけじゃない。だから、ファイターの力量に大きな差があるとは思っていない。他団体の世界チャンピオンは、ベスト・オブ・レストということではないはずだ」
――ダンの言葉に頷くばかりです。だからこそ、前回のパトリシオのパフォーマンスは残念でした。
「残念なのは分かる。特に長い間、ピットブルの試合を見てきた人にとっては。でも、ヤイール・ロドリゲスはデンジャラスな相手だ。リーチが長くて、回転系の技があり、ダイナミックな蹴り技を持っている。ピットブルは彼の持っている良さをぶつけることができなかった。UFC初戦で全く簡単じゃない。タフな相手を用意されたということだよ。でも、人々は彼のパフォーナンスに注文をつける。僕としてはベストバージョンのピットブルで土曜日は戦ってほしい。僕もピットブルも勝つために戦う。最高のピットブルで、やってくることを願っている。ホントにワクワクして、試合が始まるのが待ちきれない」
――距離を詰めて、しっかりと殴る。同じスタイルだと先ほどはいわれていましたが、ヤイールとの試合を見てみると、パトリシオはレンジ・コントロールをされた方が嫌なのではないでしょうか。それでも同じようなスタイルで挑みますか。
「確かにピットブルよりも上手く足を使い、上手い仕掛けが必要になってくる。結果、打ち気には逸ったところでカウンターを打ち込む。実際、チェスマッチになる可能性もある。まぁ、それは最後の手段だけどね。ベテラン同士の対戦だけど、最初にミスをした方が手痛い代償を支払うことになるだろう。
基本的にはマックス・ホロウェイのような、倒す試合がしたい。でも、僕らの試合はテクニカルな打撃戦になるだろう。最高レベルの試合をして、ここから次の20試合に向けて歩を進めたいと思っている」
――ダン、時間が来てしまいました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「皆の応援に感謝している。実は僕は飛行機の乗り継ぎで、空港にいたぐらいしか日本を訪れたことがないんだ。でも自分のルーツの国だし、日本の食べ物も大好きだから絶対に日本に行きたいと思っている」
■視聴方法(予定)
7月20日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前6時45分~U-NEXT