Lemino修斗が9.2後楽園よりスタート、メインは岡田×弥益。選手育成のために期待される国際戦
【写真】THE SHOOTO OKINAWAが基盤となり、平良達郎をきっかけにドコモのサポートを受けてスタートするLemino修斗。2025年度は東京・沖縄で計4大会を開催、第1回大会で引退試合を迎える岡田遼は今後プロモーターへ (C)TAKUMI NAKAMURA
16日(水)、東京ドームホテルにて記者会見が行われ、プロ修斗の新シリーズとしてLemino修斗のスタートが発表された。
Text by Takumi Nakamura
Lermino修斗はTHE BLACK BELT JAPAN沖縄の松根良太会長が開催しているTHE SHOOTO OKINAWAが基盤となり、平良達郎をスポンサードするNTT docomoが冠スポンサーとなり、ドコモの映像配信サービスLeminoにて大会の模様を独占生配信。2025年9月2日(火)後楽園ホール大会が第一弾大会として開催される。
会見には松根会長と今大会に出場する岡田遼をはじめ、THE BLACK BELT JAPANの鶴屋浩会長、日本修斗協会の佐藤ルミナ理事長、株式会社NTTドコモ コンシューマサービスカンパニーの鈴木基久統括長も出席。
会見では松根会長と鈴木統括長より、平良がきっかけでドコモのサポートとLemino修斗が発足することになった経緯が説明され、岡田の引退試合=岡田×弥益ドミネーター聡志を含む6試合が発表され、カード発表後に弥益も会見に出席して試合への意気込みを語っている。
Lemino修斗は9.2後楽園を皮切りに、2025年度に東京と沖縄で計4大会が予定されており、単発のイベントではなく継続して開催される。会見では松根会長がプロモーターを代表してコメント&質疑応答に応じていたが、9.2後楽園以降は現役を退いた岡田もLemino修斗のプロモーターサイドに回り、松根会長と共に大会を運営。松根会長は「岡田を大会運営の顔として育てていきたい」と今後のプランを明かしている。
ドコモがMMAのプロ大会を冠協賛するというビッグニュースとなったLemino修斗だが、あくまでその根幹にあるものは平良の修斗~UFCでの活躍、そして松根会長が沖縄で継続している選手育成とプロ大会の定期開催だ。この日の会見も松根・岡田が主体となって、会見場の手配やバックパネルの作成といったあらゆる業務をこなしたという。
興行はプロモーターの色が反映され、プロモーターの理想や目標が形になるもの。平良を指導者として育成しつつ、プロモーターとしてTHE SHOOTO OKINAWAを開催して戦う場を与えてきた松根会長は「世界で活躍する選手を育てること」を自身の目標の一つとして掲げた。
これがTHE SHOOTO OKINAWA、そしてLemino修斗のコンセプトになるのであれば、やはり外国人選手を絡めたマッチメイクは必須だ。今年のRoad to UFCでの日本人の結果にも現れているように、国内ではRIZIN以外で外国人選手と競り合う機会は少なくなっており、国際戦の経験の少なさが世界と戦う・世界を目指す日本人の苦戦にもつながっている。世界と戦うポテンシャルや可能性を秘めた日本人選手に対し、実力や成長に見合った外国人選手をマッチメイクする。Lemino修斗にはそうした場になることを期待したい。