【UFC318】ダン・イゲとUFC二戦目。パトリシオ・フレイレ「UFCの見る目を変えてやる。そのために戦う」
【写真】今回のインタビュー、英語の質問は聞き取ったパトリシオだが、返答はポルトガル語。相当に集中している (C)MMAPLANET
19 日(土・現地時間)、ルイジアナ州ニューオリンズのスムージーキング・センターで開催されるUFC318「Holloway vs Poirier」。同大会でパトリシオ・ピットブル・フレイレがオクタゴン2戦目をダン・イゲと戦う。
text by Manabu Takashima
4月のUFCデビュー戦ではヤイール・ロドリゲスを相手に序盤の2Rを落とし、最終回にはダウンを喫し完敗したパトリシオ。何よりもらしさがないファイトは、日本のファンをガッカリさせUFC内での評価を厳しいモノとした。
そのパトリシオが僅か3カ月のインターバルでオクタゴンに戻る。自らの評価を再浮上させるためには、彼本来の野性味溢れるファイトが欠かせない。そのことを誰よりも理解しているパトリシオ本人は、「ダン・イゲが仕掛けたことを後悔させる」と断言した。
――2度目のUFC出場を今週末に控えています。今の気持ちは?
「良い感じだ。もう準備はできている。この試合は本当に大切で、絶対に勝利が必要なことは分かっている」
――4月のヤイール・ロドリゲス戦の敗北……パトリシオらしくない試合だったことは確かです。一体、何が原因だったのでしょうか。
「あの試合は頭脳戦になった。1Rと2Rは互いに相手を知ることに時間を費やした。外から見れば、ただステップを踏んでいるだけに見えたかもしれないが、実際は神経をすり減らしていたんだ。そして、俺は敗れた。だからこそ、ここで勝利を手にしないといけない」
――様子見が続いた試合でしたが、最終回はダウンを喫しました。UFC初戦によくみられるUFCジッターだったと思うことはありますか。
「試合だから、誰でもミスは犯す。そして高いツケを払うことがある。最終回はダウンを取られたけど、アームロックを狙った。でも時間が足らなかった。UFCジッターがどういうものか分からないけど、特にプレッシャーがあったわけじゃない。逆に落ち着きすぎていたことが、問題だったんだ」
――前回の経験を活かし、今週末の試合に向けてどのような準備をしてきましたか。
「スパーリングでも最初の入り、最初の一発からアグレッシブでバイオレンスな戦いをすることを常に心がけてきた。この試合は、そういう戦いを見せるつもりだよ」
――ではダン・イゲの印象を教えてください。
「強い相手だよ。頭と頭をぶつけるような殴り合いを好む。一本を取られたことも、KO負けしたこともない。本当にタフなヤツだ。そんな相手だからこそ、UFCの連中が俺に抱いている印象をひっくり返すことができる。
ダン・イゲは殴り合い上等で攻めてくるだろう。それこそ、俺が待ちかねている戦いだ。そんな風に仕掛けたことを後悔させてやるよ」
――とにかく勝敗もそうですが、パトリシオらしさが見たいです。ところで27日にはパトリッキーが日本で試合をしますね。
「今回の試合が終わると、俺もすぐに東京に向かう。最後の数日をパトリッキーと過ごす予定だ。今言えることは、ここ6年であれほど調子の良いパトリッキーを見たことはなかった。やる気に満ち溢れていて、戦うことが嬉しくてしょうがないようだ。誰もが年を重ねる。でも、あんなにやる気になっているパトリッキーは本当に久しぶりだ」
――誰もが年を重ねる……パトリシオにも当てはまることですが、パトリッキーと同様にやる気に満ち満ちていますか。
「ハハハハ、そうだ。俺も年を取る。でも、心配無用だ。俺はダン・イゲをぶっ殺すつもりだ。ヤツは俺を倒しに来るだろう。そういう相手だからこそ、俺も危険度が上がる。とにかくUFCの見る目を変えてやる。そのために戦うんだ。5万ドルのボーナスを獲得し、皆が納得できる試合を見せるつもりだ。
日本のファンの応援にはいつも感謝している。すぐに東京で会おう!!」
■視聴方法(予定)
7月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前6時45分~U-NEXT