【Road FC72】Road toからRoad FCへ。原口伸がキム・スーチョルと1勝1敗のパク・ヘジンと対戦!!
【写真】原口伸とパク・ヘジン、従来のフェザー級リミットかと思いきや、68キロ契約マッチに。ライト級で戦ってきたパク・ヘジンはフェザー級に落とすことが難しくなっているそうだ。
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3月16日(日・現地時間)に韓国、ソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC72に原口伸が出場し、元Road FCフェザー級王者パク・ヘジンと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima
Road to UFCで2度、UFC行きを逃した原口はRIZINで戦うことも視野に入れるようになっていたが、昨年12月にGrachanで高橋孝徳をパウンドアウトし再起を果たし、再び国外で戦うことが決まった。
対するパク・ヘジンは2021年9月に現役復帰を果たしたキム・スーチョルから左フックでダウンを奪い、ギロチンで仕留めてRoad FCフェザー級のベルトを巻いている。翌2022年5月にダイレクト・リマッチで王座を失うも、7カ月後にスーチョルが返上した王座を賭けてパク・スンモと対戦し、肩固めで王座を取り戻した。
その後はRoad FCではバンタム級とフェザー級が併合され、パク・ヘジンは63キロの体を創るのが難しかったのか、ライト級に階級を上げライト級グローバルトーナメントに参戦。しかしながら、2023年は初戦でキャプテン☆アフリカに敗れ、昨年も前年王者のアルトゥル・ソロヴィエフと1回戦で当たり、飛びヒザからパウンドアウトされている。
Road FCの変則的な階級変更で、体を大きくしたことで──対戦相手とのフィジカル差は絶対の状況でパフォーマンスが落ちたきらいはあるが、パク・ヘジンの寝技はジョン・チャンソンがブライアン・オルテガ戦前に対策練習のパートナーに抜擢するなど絶対的な強さを持つ。特に足関節も含め、ガードゲームの強さには定評があるパク・ヘジンは、実際のところキャプテン☆アフリカ戦でもハーフガードからスイープを仕掛け、見ごたえのある柔術的なスクランブルゲームを見せていた。
原口としてはUFCを再び目指すため、いやMMAファイターとして成長するために打撃が強く、テイクダウン防御が巧みな韓国勢との対戦が見てみたかったが、パク・ヘジンの寝技は完成度が高くトップを取ってからの戦い方という部分で、良い経験になるという見方もできる。
とはいえ必要なのは付き合い過ぎずに突き放しつつ、ダメージを与えるパウンドだ。つまり、本来持つベースの強さをより打ち出して、パク・ヘジンの寝技を一発狙いに限定させること。そんな絶対勝利が求められるマッチアップだ。