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【Road FC62】『?』な王座決定戦も内容は◎。パク・ヘジンが肩固めでパク・スンモを下し王座返り咲き

【写真】試合内容は良かった。それは確かなパク・ヘジンの王座返り咲きだ(C)ROAD FC

18日(日・現地時間)、韓国はソウルのスイス・グランドホテル・コンベンションホールでRoad FC62が開催されている。

30日のAngel FC、大晦日のBlack Combatと2022年のクライマックスに向かうK-MMA、タイトルマッチ4試合が組まれた今大会より、ここでは「?」的なことが目立った大激闘──フェザー級選手権試合の模様をレポートしたい。


<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
Def.2R2分40秒by 肩固め
バク・スンモ(韓国)

キム・スーチョルが返上したベルトを賭けて、元王者パク・ヘジンとライト級コンテンダーだったパク・スンモが戦う王座決定戦。しかし、パク・ヘジンが0.2キロオーバーで計量に失敗し、試合開始前にイエローカードが提示される。

独特の加点方システムが採用されているRoad FCの裁定方法だが、これでパク・ヘジンは1Rに当たり5Pのマイナスとなる。本来は勝ってもパク・ヘジンの王座獲得はない変則王座決定戦が組まれるところだが、なんとパク・スンモが「勝った方がチャンピオンで良い」という意向で、パク・ヘジンにも王座奪取の可能性が残る戦いとなった。

まずサウスポーのパク・スンモが左三日月から右ロー、ワンツーのコンビで前に出る。この後もパンチを連打し、パク・ヘジンを圧倒するパク・スンモは左ハイを蹴り、左右のパンチを顔面に打ち続ける。

パク・ヘジンも左を一発返した顔面が早くも赤く染まって来たか。さらにパンチを続けるパク・スンモに対し、パク・ヘジンは前に出て組むと引き込み50/50 から足関節を狙う。

パク・スンモはケージを掴んで、体を安定させるとパウンドを連続で振り落とす。

それでもパク・ヘジンが内ヒールへ。体を捻ってエスケープを図ったパク・スンモのバックを取ったパク・ヘジンは、ワンフックでRNCを狙う。

パク・スンモは立ち上がって、パク・ヘジンを前方に落としに掛かる。ここでパク・ヘジンは三角から再び50/50を取りヒール、うつ伏せになりストレートフットロックに移行した。

相当に厳しい状態から、パク・スンモが体をツイストし立ち上がりつつ足を引き抜く。直後にレフェリーがブレイクを命じる。何と、このタイミングで金網掴みのイエローを受けたパク・スンモ。どれだけアドバンテージを見るのか……。しかも、試合はパク・スンモが望むスタンドで再開される。

左アッパーを打ち込んだパク・スンモだったが、パク・ヘジンも左ストレートをヒットさせる。頭が揺れたパク・スンモが下がると、追いかけてクリンチアッパーを連打する。パク・ヘジンが、ワンツーをクリーンヒットさせて初回が終わった。

2R、前に出るパク・ヘジンに対し、パク・スンモは左アッパー。パク・ヘジンはダーティボクシングで挽回すると、パク・スンモは回るファイトに。クリンチから右アッパーを突き上げたパク・ヘジンが、下がってジャブを振るうパク・スンモに圧を掛け、クリンチでアッパー、フックを打ち込む。

パク・ヘジンはアッパーを受けると、足を止めての打ち合いに応じる。下がってしまうパク・スンモはケージに詰められ、引き込んだパク・ヘジンがヒザ十字へ。ワキで左足を抱えたパク・ヘジンは、このままシャーウス・オリヴェイラ流のレッグロック&バックコントロールへ移行する。

パンチを受けて立ち上がろうとしたパク・スンモに対し、パク・ヘジンはロックを外してバックグラブを選択する。

このままグランドでRNCを狙うパク・ヘジン、パク・スンモは必至の形相で上を向く。パク・ヘジンは冷静に肩固めに移行し──フェザー級王者に返り咲いた。

計量失敗の選手のタイトル奪取は首をかしげたくなるものの、試合内容は素晴らしいものだった。

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