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【Road FC72】シン原口伸。TDにこだわらずTDを決めまくり、ヘジンに完勝。6月28日に黒井の敵討ちへ

【写真】殴ってはテイクダウン、殴ってはテイクダウンーーこれぞシン原口伸(C)ROAD FC

<68.4キロ契約/5分3R>
原口伸(日本)
Def.3-0
パク・ヘジン(韓国)

パク・ヘジンの計量失敗で、総得点から5Pが引かれるペナルティが与えられたキャッチ戦。原口は右に回りながらジャブ、左インローを蹴る。さらに右アウトローを蹴って、左ミドル。右フックは空振りも、一気にシングルレッグを決めてレッスルアップ&シングルレッグを切ってがぶる。リリースすると、下がったパク・ヘジン。原口は即座に距離を詰めてダブルレッグを決める。立ち上がったパク・ヘジンを今度はシングルで倒し、勢いのあるパウンドを打ち込む。ニーシールドからスクランブルのパク・ヘジンだが、原口は左フックからヒザ蹴り、そしてダーティーボクシングで殴ってシングルへ。

パク・ヘジンがキムラにとって後方へ投げを狙うと、原口は自ら勢いをつけて回転して即組み直す。パンチを入れてテイクダウンを決めると、バックから左のパンチを連打。強烈な左のパンチに顔を抱えたパク・ヘジンは、左の眼の下が大きく腫れあがっておりドクターチェックが入る。

試合が再開され原口はスピニングバックキックから、テイクダウン。今度は右で殴り、後方に大きく投げ捨てる。サイドバックで殴る原口に対して、パク・ヘジンは前転から足関を狙う。しっかりと対応して離れた原口が、がぶって初回を圧倒した。

2R、ハイキックを見せて組んだ原口が、シングルレッグでテイクダウンを奪う。スクランブルのパク・ヘジンをダブルでドライブ、回ってバックへ。パク・ヘジンが胸を合わせると、ワキをさしてきたパク・ヘジンを倒しつつ背中に回る。ここもパク・ヘジンが正対するとヒザをボディに突き刺し、エルボーを顔面に入れる。パク・ヘジンもアッパーを返すが、シングルレッグで崩した原口は小外で倒してアンクルピック、バックコントロールに。

大量の鼻血が見えるパク・ヘジンはフックとアッパーを打ってくるが、ならばレベルチェンジでダブルレッグを決める。正対させてエルボー、ショートの連打を繰り出す原口が右腕を差す。と、ここでレフェリーがブレイク。パク・ヘジンは勝負をかけてパンチで前に出るも、原口は落ち着いてダブルレッグでテイクダウン。前転も泳がせ、立たれるとダブルレッグを決めてサイドバックから殴った原口は離れてハイキックでラウンドを締めた。

最終回、ワンツーからシングルレッグを決めた原口が、さらに勢いを増したパウンドを打ちつける。パク・ヘジンも立ってアッパーを返すなど、心は折れない。原口はダブルからバックへ。パク・ヘジンの回転&引き込みに付き合わず、立たせてボディを殴りダブルレッグでテイクダウン。パク・ヘジンがバックコントロールには立ち上がるも、後方からパンチを受けて前を向く。ならばとダブルレッグで崩して、バックと永久スクランブル&ダーティーボクシングの新境地を原口は見せつける。

左フック、ヒザ蹴り、差し上げ&アンクルピックでテイクダウン。スタンドに戻ったパク・ヘジンを左右のフックからダブルで押し込み、ギロチンすら取らせずに寝かせてバックへ。ローリングに対応し、スナップダウン。押す&引くという連続でパク・ヘジンを削りまくり、殴ってRNCを狙う展開に。残り1分を切り、ワンフックから再びRNCへ。引き込んで防いだパク・ヘジンを逃さず、バックで殴って両足をフック。ディープハーフ気味に回転してスイープ狙いのパク・ヘジンだが、いち早く立ち上がった原口はハイキックを2度見せてタイムアップを迎えた。

テイクダウン&コントロールに固執せず、それうえでテイクダウン&スクランブルで削りまくった原口が確かな成長を見せたうえで、3-0で圧倒も笑顔はなかった。テイクダウン防御に優れたストライカーに、この試合ができるようにさらに完成度を高めてほしい

「今日は少し謝りたいことが合って。1Rでフィニッシュしようと思ったのですが、できなくて。まだまだこんなものじゃないので。また見てください。天国から見ているおばあちゃんもとりあえずはホッとしていると思います」と話し、梨泰院クラスが好きをアピール。ここで「黒井海成のリベンジがしたいか」と振られると、「いつでもウェルカム」と返答する。

直後にパク・ジョングンがケージに入り、「あなたのようなエリートレスラーと戦えてうれしい。テイクダウンは凄いけどーー自分には通じない。6月28日に戦いましょう」とマイクを通して、原口に対戦を迫る。原口は「オフコース、カモン。梨泰院クラスの主人公の髪型に似ているので、殴り辛いですけど」という言葉で笑いまで取った。


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