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【Road FC75】原口伸が、無敵のキルギス・フェザー級五将の一角ドゥイシェフとフェザー級王座決定戦

【写真】12戦12勝、11つのフィニッシュ勝利というレコードを持つドゥイシェフとRoad FCフェザー級王座を賭けて戦う。凄まじいタイトル戦だ (C)MMAPLANET

12月7日(日・現地時間)に、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC75に原口伸が出場し、無敗のキルギス人ファイター=エルデュカルディ・ドゥイシェフとフェザー級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

Road FCでは2023年にグローバル・トーナメントを実施するあたり、バンタム級とフェザー級を統一し63キロ級という体重で2度のトーナメントを行ってきた。今回、再びフェザー級のベルトを制定することとなり、韓国勢でなく原口とドゥイシェフの間で王座が争われることになった。


この間、原口は2度に渡るRoad to UFC出場を経て今年の5月からRoad FCで戦うように。初戦で元フェザー級王者パク・ヘジンを、2戦目でパク・ヒョングンを破っている。

原口はヴガール・ケラモフ戦が流れた松嶋こよみ、ZFNに参戦中の河名マストと並び非RIZIN系フェザー級トップ3といっても過言でない。そしてRoad FCをキャリアップの地で定め、ソウルの地で超ド級の国際戦&タイトル戦を戦う。

原口とベルトを賭けて戦うドゥイシェフは戦績12勝0敗、11のフィニッシュ勝利を挙げており、その中には昨年8月にグローバルT一回戦で原口の兄=央を97秒でRNCに仕留めた白星も含まれている。

同トーナメントの準決勝を欠場したドゥイシェフは、同郷で今や国を代表するスーパースターとなったラジャブアリ・シェイドゥラエフと違い、そのままRoad FCにステイし、今年の6月にキム・ヒョンウを破っている。

今回からフェザー級に階級を上げたわけだが、キルギスのフェザー級といえば上記のシェイドゥラエフ。ONEのアクバル・アブデュラエフ。そしてパンクラスのカリベク・アルジクル・ウルル。今年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたムルタザリ・マゴメドフととんでもない人材が揃っている。

ここに挙げた4人のギルギス人フェザー級ファイターとドゥイシェフのレコードを合算すると63勝1敗(31KO、29一本勝ち)という驚異的な数字になる。

バンタム級から階級を上げるという点においても、シェイドゥラエフ、アルジクルと続くドゥイシェフは、文字通り無敵のキルギス・フェザー級五将といえる逸材だ。

スポーツサンボ出身で、打撃とレスリング、グラップリングを加味してきたドゥイシェフは11のフィニッシュ勝利のうち、8試合で一本勝ちを収めている。RNCと腕十字でのフィニッシュが目立っているのは、しっかりとポジションを取れることの表れだ。

前回のキム・ヒョンウ戦はテイクダウン&コントロール→ブレイクと展開で、自ら削られた感もありキャリア初の判定勝ちに留まった。この判定勝ちがあるからこそ、原口の前に立ちふさがるドゥイシェフは怖い。

と同時に粗くて勢いのある打撃を見究め、レスリング&コントロールの真っ向勝負できるのが原口だ。Road to UFCよりもタフといっても過言でないドゥイシェフを相手に、原口伸のRoad to UFCは続く。

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