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【Road FC73】圧倒的なTDゲーム&コントールも疲れたドゥイシェフが、キム・ヒョンウから判定勝ち

【写真】疲れて、ボディを殴られてもテイクダウンを取り続けた(C)ROAD FC

<バンタム級/5分3R>
エルデュカルディ・ドゥイシェフ(キルギス)
Def.3-0
キム・ヒョンウ(韓国)

10カ月振りの実戦復帰となるドゥイシェフに対し、キム・ヒョンウが前蹴りを見せる。アッパー&フックのコンビネーションのドゥイシェフがダブルレッグへ。ケージに詰めて一気にテイクダウンを決めると、リストコントロールして背中をつかせる。キム・ヒョンウは懸命に上体を起こして、ケージを背負って座る。シングルで立ち、ボディロックに捕らえたドゥイシェフがヒザ蹴り。キム・ヒョンウが押し返すと、離れた。

キム・ヒョンウが右を伸ばし、ドゥイシェフは左を被せていく。右アッパーを空振りしたキム・ヒョンウは右ロングをテンプルに受けてダウン。すぐに立ち上がるが、ダブルレッグで倒されると、ケージ中央でパスを許す。スクランブルで一度はスタンドに戻ったと思われたキム・ヒョンウは、すぐに倒されてハーフからクローズドに。

強烈な鉄槌を落とすドゥイシェフに対し、キム・ヒョンウは下からエルボーを繰り出す。ドゥイシェフが右足を越し、パス狙いからバック&両足をフックする。残り30秒、アゴの上からRNCを狙うドゥイシェフだが、ここはキム・ヒョンウが逃れて時間となった。

2R、ドゥイシェフが右カーフ。パンチを空振りし、姿勢を乱したキム・ヒョンウをすぐにダブルレッグで倒す。簡単に右足を抜いたドゥイシェフは、スクランブルでバックを取り崩していく。前方への崩しを続けられ、バックを許し続けるキム・ヒョンウは削られてきたか。正対したドゥイシェフのダブルをキム・ヒョンウが耐えると、レフェリーがブレイクを命じる。

ドゥイシェフも動きが落ち、キム・ヒョンウがボディフックを入れる。直後にダブルレッグに出たドゥイシェフは、テイクダウンを奪ってコツコツパンチへ。残り90秒、ここでもレフェリーがブレイクを命じた。ドゥイシェフは右を振るい、キム・ヒョンウがヒザを狙う。組んだドゥイシェフはすぐに倒せず、ケージに押し込んだ状態に。キム・ヒョンウがエルボーを落とし、またもブレイクが掛かった。残り10秒、左ボディフックのキム・ヒョンウは、終了直前にクリンチでヒザを急所に受けヒザをついたがインターバル中に回復した。

最終回、ドゥイシェフは2Rと同様にカーフを蹴る。キム・ヒョンウはボディから顔面にパンチもダブルレッグでテイクダウンを取られる。スクランブルでバックのドゥイシェフは、両足をフックしきれない。それでもボディロックでテイクダウンを奪うと、スタンドバックで両足をフックさせる。キム・ヒョンウはリストを掴んで絞めを防ぐと、ドゥイシェフは自ら着地して細かいヒザを太腿に続ける。

ブーイングとともにブレイクが掛かり、試合はケージ中央で再開。パンチで前に出るキム・ヒョンウはまたもダブルレッグで倒される、キムラアームロックへ。足を抜きつつ体を背中からキャンバスに滑らすように耐えたドゥイシェフは、再びボディロックからコントロールへ。クローズドのキム・ヒョンウは頭を抱えて引き寄せる。ブレイク狙いのキム・ヒョンウだったが、レフェリーはこの攻防は流して試合は最後の10秒に。頭をつけながら、クロールパウンドのドゥイシェフはタイムアップ後も、しばらく腰をあげなかった。

結果、テイクダウン&コントロールで削られたドゥイシェフが、3-0の判定勝ちを収め「機会があればコリアンゾンビに会いたい」とマイクで話した。


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