【Eternal MMA92】UFC前夜に、火の玉コング=平川智也が体重オーバーのフィルポット戦を了承
【写真】UFCの前夜に1年5カ月振りの勝利を手にすることができるか (C)ETERNAL MMA
8日(土・現地時間)、豪州はローズヒルのローズヒルガーデンズ・レースコースでEternal MMA92が開催される。日本から修斗で活躍してきた平川智也が出場する今大会はEternal MMAらしくUFCファイトウィーク、UFC312の前夜に行われる。
Text Manabu Takashima
UFCの会場となっているクドスバンク・アリーナから、Eternalが開かれるローズヒルガーデンズ・レースコース──つまりは競馬場まで、有料の自動車専用道路を使用すると僅か6.2キロしか離れておらず、10分もかからない。そして日曜日のPPVショーにはライト級王者だったクイラン・サルキルド、トム・ノーラン、元フェザー級王者ジャック・ジェンキンス(HEX FSでも6戦を経験)というEternal MMA卒業生が4選手が出場している。
ちなみにライバルのHEX FSからも元ウェルター級王者ジョナサン・ミカレフ、バンタム級王者コルビー・シックネス、ジミー・クルートが参戦。ジェンキンスを加えると4×4で、ここでも豪州ドメスティックMMAプロモーションの覇権争いは互角の様相を呈している。
ともあれ、これだけの元Eternal MMAファイターが翌日に世界最高峰で戦うのだから、メインとコメインのベルトを賭けて戦うウェルター級=スティーブン・コステロ×デヴィッド・マルチネス、フェザー級=セバスチャン・スーレイはコンテンダーシリーズ並みの一発勝負に、明日の一番に賭けてくるに違いない。
コメインでマローンの挑戦の受けるフェザー級王者スーレイはキャリア7勝1敗。対するチャレンジャーは4勝0敗で、スーレイは日本のSASUKEとの対戦がまとまらなかった過去がある。表現方法は悪いが、綺麗なレコードをもってこの日を迎えたかった感はある。
そんななか4週間前に代役出場が決まった平川は今日の計量を61.5キロでパスしたが、対戦相手のVTJ、ONE WS、ACBベテランのアラン・フィルポットは62.5キロで計量失敗。フェザー級のリミットは61.2キロ+500グラム規定なので800グラムのオーバーとなっている。
平川陣営はキャッチ戦となる一戦に合意し、フィルポットのファイトマネーの50パーセントを得ることとなった。その平川、プロモーションの対戦カードではTOMOとだけ書かれ、ずいぶんと端折られた感もある一方で、Fire Ball KONGというニックネームが与えられている。もちろん、平川の師匠筋の五味隆典への尊敬の念から名づけられたニックネームだ。
過去3戦、修斗で勝利のない平川だが、Fire Ball KONG=火の玉コングの名にふさわしい吹っ切れたファイトに期待したい。
■視聴方法(予定)
2月8日(土・日本時間)
午後5時00分~UFC Fight Pass
■Eternal MMA92メイン対戦カード
<Eternal MMA豪州ウェルター級王座決定戦/5分5R>
[王者]スティーブン・コステロ(アイルランド)
[挑戦者]デヴィッド・マルチネス(豪州)
<Eternal MMA豪州フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]セバスチャン・スーレイ(豪州)
[挑戦者]テサー・マローン(豪州)
<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
平川智也(豪州)
<ミドル級/5分3R>
キャム・ロウストン(豪州)
アルフレッド・スタッダート(ジンバブエ)
<フライ級/5分3R>
ショーン・エッチェル(豪州)
ショーン・パーカー(豪州)
<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・ストックマン(豪州)
ブレア・ブレタッグ(豪州)