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【LFA201】ショーマン=ペレイラが、無駄な動きを無駄にせずバヘットに3-0の判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・ペレイラ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャンデルソン・バヘット(ブラジル)

右ローを蹴ったバヘットに対し、右を返すペレイラ。距離を詰めて荒いフックをペレイラが振るうと、バヘットはハイキックからアッパーを狙う。ジャブを入れたバヘットだが、ペレイラはシングルレッグでテイクダウンを奪う。ムエタイ出身のペレイラは、寝技に固執することなくバヘットがすぐに立ち上がる。と遠い距離から踏み込んで右オーバーハンドを当て、ダウンを奪う。すぐにスタンドに戻ったバヘットもロングレンジで蹴り、拳を振るうがペレイラは見切って、距離を詰めると思い切り──わざとにも見えるような大ぶりの空振りをする。と、バヘットが右をヒットさせて飛びヒザへ。ここに右を当てたペレイラは、スタンドで待ち受けてバヘットの前進にスピニングバックフィストを狙う。

かわしたバヘットがワンツーを入れ、テンカオから右を当てていく。スイッチしたペレイラが左ミドルを蹴ると、オーソで右カーフ。さらに飛び込みに左フックを合わせる。さらに飛び上がるような左ミドルを見せたペレイラは、確実にポイントでリードしていたが動きが大きすぎてスタミナは心配だ。

2R、スピニングバックキックを狙ったペレイラは、カウンターの左を当てて組み付く。ケージ際のクリンチから離れたペレイラに対し、バヘットは右をまっすぐ伸ばす。両者が蹴りを使うなかで、バヘットがキャッチしてタイナーで押し込む。離れたペレイラは初回と比べると、動きをセーブしているか。バヘットの左ハイをスウェイでかわしたペレイラは、やはり疲れている。バヘットがワンツーをヒットさせる。続く右に組んだペレイラが、テイクダウンからバックに回る。

組みは続けず、打撃の間合いに戻ると打撃戦ではバヘットの手数が上回るように。両者、飛び跳ねるような蹴りは派手だが、精度は低い。そのなかでペレイラは左ミドルを2発入れる。ここでテイクダウンに出たバヘットに対し、下になったペレイラが足関節を狙う。足を抜いたスタンドに戻ったバヘットが右を当てた。

3R、左ミドルから右カーフを当てたペレイラ。バヘットはジャブ、右をヒットさせる。ジャブを続けるバヘットに対し、ペレイラは蹴りを多用しワイルドなフックを振るう。バヘットは首相撲からヒザ蹴り、強振のペレイラだがバヘットのステップインにはカウンターを合わせに行く。バヘットも蹴りの空振りが多く、明らかに疲れている。

ペレイラはテイクダウンを仕掛け、バヘットを削っていく。バヘットが圧をかけ、ヘッドムーブでパンチをかわしたペレイラが大きく深呼吸をつく。それでもバヘットを担ぎ上げて、後方に投げたペレイラはスクランブルのなかでしっかりと上を取り切る。十字をかわしてサイドバック、巻き込みにもバランスをキープして足をフックしたペレイラはRNCを仕掛けて、落とされそうになりながらも──胸を合わせてきたバヘットに下から肩固めを続けタイムアップを迎えた。

結果、無駄にも見える大きな動きを無駄にしなかったペレイラが、フルマークの判定勝ちを手に2022年から負けなしの8連勝、通算成績を13勝4敗とした。


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