【Pancrase354】平田に逆転を許さず。カーフ&ボディで削った栁川が判定勝ちでタイトル戦アピール
【写真】2Rに左ボディを打ち込んだあとの展開が勝負を分けたか(C)MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
栁川唯人(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
平田直樹(日本)
栁川が左ジャブを突き、右カーフを蹴る。さらに右アッパーを突き上げると平田が右に回る。平田が左ジャブを出したところに栁川が右カーフを当てた。右カーフから栁川が組む。しかし平田が切り返し、左腕を差し上げて栁川をケージに押し込んで行く。栁川が左に回り、前腕を使って突き放しにかかるが、平田が逃さない。首相撲の形から平田はヒザで削ると、レフェリーがブレイクをかけた。
栁川の右カーフで平田の足が大きく流れる。栁川の右に平田は右ミドルを合わせた。栁川は左ジャブを上下に散らし、跳びヒザを繰り出したが平田が受け止めてシングルレッグへ。ケージに押し込み、首相撲でコントロールする。小内で倒した平田は、すぐにマウントを奪取。下から抱え込む栁川の腕を振り払う。ブリッジした栁川からバックマウントを奪い、パンチを落として初回を終えた。ジャッジ3者とも栁川の10-9としている。
2R、栁川が左ジャブを突くと、平田は右を被せるが空振りに。栁川のローが平田の下腹部に入り、試合は中断。平田がすぐ再開に応じる。栁川は上下に左ジャブを散らし、右スピニングバックキックを見せた。栁川のシングルレッグに反応した平田が下がる。栁川が距離を詰めると、平田がボディロックで組み、左右に揺さぶっていく。同じように首相撲の形で組んだ平田が崩しに行くと、栁川はワキをくぐって離れた。
左ジャブ、右カーフから、平田が頭を下げたところに右ヒザを突き上げる栁川。組んだ平田がボディロックで右に崩すも、栁川は倒れない。レフェリーがブレイクをかけた。左ボディから右を打ち込む栁川。さらに左フックを返すも、平田にインから右ストレートを突かれて腰を落とした。ここでなぜか笑顔の栁川がグローブタッチを求めると、平田もなぜか応じてしまう。勢いを遮断された平田が右カーフを蹴るも、非常に勿体ない試合終了直前の攻防だった。このラウンドもジャッジ3者が栁川の10-9につけている。
最終回、栁川が左ジャブから右ローへ。下がって回る平田。距離を詰めて来る栁川に右を合わせるが、その前進を止めることはできない。栁川の右ヒザをキャッチした平田が、シングルレッグで背中を着かせてマウントを奪取する。栁川は下から抱え込み、ブリッジするも脱することはできない。
平田も肩固めをセットアップするも、栁川が完全に抱え込んでいるのでパスできず。ならばと平田は栁川の後頭部をマットに叩きつける。それでも栁川の両腕を振りほどけない。残り30秒でパウンドと鉄槌を連打する平田。栁川がブリッジを繰り返し、威力を抑えて試合終了まで凌ぎ切った
裁定は1Rと2Rを取っていた栁川のユナニマス判定勝ち。栁川は「疲れちゃった(苦笑)。たぶんフェザー級ランキング1位になる栁川唯人です。次タイトルマッチで良いと思う人、拍手をお願いします」と、拍手を浴びた。メインイベントの勝者に挑戦なるか。