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【LFA201】ボディ攻めのラニー・シウバが、左ハイでコンセイソンをKO。新女子ストロー級王者に

<LFA女子ストロー級選手権試合/5分3R>
ラニー・シウバ(ブラジル)
Def.5R2分54秒by KO
ホージー・コンセイソン(ブラジル)

ジャブを伸ばすシウバ、コンセイソンも出入りしながらカーフを蹴る。スイッチをするシウバにジリジリとプレッシャーを与えるチャンピオンが再度カーフを入れる。シウバがワンツーからハイ。コンセイソンがキャッチしてテイクダウンを狙い、体重をかける。と、シウバはジャンプして足を抜きつつトップを取ろうする。まるでカンフー映画の殺陣を見ているようなアクションから、コンセイソンが立ち上がって試合は打撃の間合いに。

距離はなかなか狭まらないなかで、シウバが奥足の前蹴りを見せる。さらに左ミドルから右ストレートを見せたシウバは、コンセイソンの蹴りをブロック。スピニングバックフィストは空振りとなったが、挑戦者シウバが初回を取ったか。

2R、シウバは前蹴りで顔を狙う。初めて組みついたコンセイソンだが、シウバが体を入れ替えて逆にケージに押し込む。左エルボーを入れたシウバが離れ、右ハイからスピニングバックキックをボディに入れる。チャンピオンも同じ蹴りを返し、前に出るとクリンチへ。ボディロックテイクダウン狙いを切り返されそうになったが、コンセイソンが上を取り切る。シウバは腕十字を防がれ、立ち上がったコンセイソンに蹴り上げを狙う。

足を払ってのパウンドは空振りとなったチャンピオン。シウバは足回しで足首を掴ませず、残り100秒で立ち上がった。右ハイからのバックキックを空振りしたシウバが、ステップシンして左フックをヒットさせる。挑戦者はシングルレッグを切って、アッパーを打ち込んだ。

3R、カーフから左ミドル、さらに右ミドルを入れたシウバ。さらに素早い左ミドルを蹴り、王者の右ハイをスウェイでかわす。スピンングバックフィストはブロックしたコンセイソンだが、左ミドルをまたも蹴られてしまう。直後に距離を詰めたコンセイソンが、ボディロックテイクダウンを決める。シウバはケージを使って立ち上がり、逆に小外刈りでテイクダウンを奪う。チャンピオンはクローズドガードを取り、スクランブルは仕掛けない。残り30秒でレフェリーがブレイクを命じると、直後のコンセイソンのダブルレッグをスプロール。立ち上がり際の右ハイをかわし、スピニングバックキックを決めた挑戦者が再びリードした。

4R、前足=左ハイを狙ったシウバ。続いてカーフを蹴ると、王者のカーフをチェックする。コンセイソンが距離を詰めてエルボー、左を入れようとしたシウバに組みついてケージに押し込む。時間をかけ、回って離れたチャレンジャーはスピニングバックフィストを狙う。これは空振りになったが、左ミドルを決めてテンカオを狙う。ここに王者が右を合わせようとする。右を見せて左ミドル、左ボディショット、さらに左ミドルを続けたシウバは、口が開くようになったコンセイソンに圧をかけて左ミドルを蹴る。右を返したチャンピオンだが、クリーンヒットはせず──シウバの優勢が続いた。

5R、ホージー・チャントも聞こえるなか、コンセイソンがワンツーフックを振るう。距離を詰め、ショートのフックを被弾しながらボディロックに取ったチャンピオンだが、体を入れ替えられケージに押し込まれる。エルボーを受け、離れたシウバは左ボディを入れる。さらに左ミドルを続けたチャレンジャーが左右のオーバーハンドのコンビ──も、空振りに。コンパクトな左ボディを見せたコンセイソンだが、間合いを取り直したシウバが狙いすました左ハイを蹴り抜く。

ボディを意識し、ガードが下がっていたコンセイソンはこの一発で大の字に。新LFA女子ストロー級王者ラニー・シウバが誕生した。「これが私。フィニッシュできるチャンスが訪れるのを待っていた」と、新チャンピオンは言葉少なに話した。


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