【UFC ESPN68】計量当日にフェザー級マッチとなった一戦。ヴィエイラがトップキープでシェエソンを倒す
<女子フェザー級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
メイシー・シェエソン(米国)
当初はバンタム級で行われるはずだった一戦。計量当日にヴィエイラの減量問題により、フェザー級で実施されることが発表された。それでもブルース・バッファーが「バンタム級」とコールしてしまった一戦は、シェアソンの右ローで始まる。ヴィエイラはそのローに右を合わせようとする。サウスポーのシェエソンが左を伸ばし、ステップインから左の蹴りを繰り出す。シェエソンの左前蹴りにヴィエイラが右を合わせる。続いて左ボディショットを決めたヴィエイラが右ストレートを効かせる。姿勢を乱したシェエソンがスピニングバックキック、ヴィエイラはステップインから再び右を当てる。攻め急ぐことなく、タイミングを計ってパンチを振るうヴィエイラがシェエソンの左ミドルに左フックを合わせて、ワンツーからアッパー、組んでくるシェエソンに連打を打ち込む。
エルボーを放ったシェエソンだが、逆にケージに押し込まれる。シェエソンはオクタゴン中央まで押し返したが、クリンチを続けたことで再びケージに押し込まれる。残り40秒、ヴィエイラが離れ、シェエソンが右をヒット。もう一度ヴィエイラが組んだところで時間となった。
2R開始直後ダブルレッグからドライブしたシェエソンだが、小手投げを打ったヴィエイラが立ち上がった直後に後方に崩し逆ハーフながらトップを取る。正対したヴィエイラはクローズドに戻されても、改めて左足を抜きハーフへ。シェエソンはフルガードに戻すが、スクランブルには持ち込めない。腰を切ったシェエソンだが、ヴィエイラは察知して腕を抜く。シェエソンのニーシールドにパスの圧からバックを狙ったヴィエイラは、前転についていき半身のシェエソンを抑え込む。シェエソンが背中をつけて再びクローズドガードを取り、局面を打開できない。ヴィエイラも大きなアクションを起こさないまま、時間が過ぎる。下からのエルボーを受けたヴィエイラは、残り30秒を切ってパウンドを増やしたが決定打はなかった。
最終回、左ローからワンツー、シングルレッグに出たシェエソンだったが、切り返されガードを強いられる。ヴィエイラのパス狙いにシェエソンが足を戻し、ここもクローズドガードの展開に。体を浴びせるように左のエルボーを落としたヴィエイラが、トップをキープする。レフェリーのアクションの声に、ヴィエイラがパウンド&エルボーを打っていく。
2発、インパクトのある右エルボーを落とされたシェエソン。懸命にスペースを創ろうとするが、こうなるとヴィエイラがワキを差してしっかりと抑えていく。続くパス狙いに、立ち上がったシェエソンだったが、足を払われて倒される。残り1分、腰を切ったシェエソン。このタイミングで両者がスタンドに戻り、最後は打撃戦が繰り広げられタイムアップとなった。
結果はヴィエイラが3-0で判定勝ち。来週行われれるUFC女子フェザー級世界戦の勝者への挑戦権が掛かっている試合と見られていたが、フェザー級マッチになった要因を創ったヴィエイラのこの勝ち方ですんなりとコトは進むのか──そんな勝利といえる。