【UFC ESPN68】5日前のショートノーティス、一階級下のアズウェルが大健闘もオキが3-0で判定勝利
<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マイケル・アズウェル(米国)
フェザー級、火曜日にファイトを受けたアズウェルは明らかに体格で劣る。オキはジャブを当て、ローとリーチのアドバンテージを生かした距離を取る。自らの蹴りでバランスを崩したオキだが、すぐに立ち上がるとワンツーを伸ばす。2度のワンツーで右を当て、左フックにつなげる。左ボディを効かせたオキがラッシュを掛けるが、アズウェルも気合で打撃戦に応じる。オキは引き続き右を当て、パンチをまとめにいく。アズウェルもフックを返し、前に出ていくと左フックをヒットさせる。さらに右ストレートをヒットさせたアズウェルは、右ローを奥足に蹴っていく。
接近戦上等のアズウェルはワンツーを決め、オキを下がらせる。さらに右をカウンターであて、オキはジャブを返す。アズウェルジャブを当てると、最後に右ストレートから左フックを決め劣勢予想を覆す互角以上の打撃戦を見せた。
2R、ジャブからヒザ蹴り、スピニングバックフィストのオキ。アズウェルは右を当て、前に出て戦う。オキはスイッチし左のテンカオいれる。オーソに戻したオキは右を被弾。疲れが見えるオキに対し、アズウェルは左フックをヒット。オキもワンツーで左フックを打ち込む。ボディを殴ったアズウェルがワンツー。さらに右ストレートを入れ、ワンツーを打っていく。ジャブ、ワンツーと手数&精度で上回るアズウェルは左に回る。オキは左ボディを打って前に出る。右を効かせたオキが、左ヒザを繰り出し圧を高める。
残り1分、動きが落ちたアズウェルはワンツーからスリー、ヒザと受ける場面が増える。力のないローに左を合わせたオキが、右を決める。上体が浮いたようになったアズウェルを攻め込んだオキがラウンドを取り返した。
最終回、両者のパンチが近距離で交錯。オキがジャブを入れ、ボディを殴る。ボディショットに合わせて左ジャブを当てたアズウェルが、ワンツー。オキもロングの左フック、ボディショットを決める。アズウェルは左フックを被弾し、左に回る。それでも右ショートを返すが、勢いがなくすぐにワンツーを打たれる。フィジカル、体調面の差が如実に出てきた中盤以降、アズウェルのパンチは切れがなくなってしまっている。
それでも右をヒットしたアズウェルは、カウンターの右を入れる。手を広げて、来いとアピールするオキが右を打つ。アズウェルは全てを出し切る時間帯に入り、右フックを決めるなど動きを戻し右ストレート。さらに左フックを当て、右につなげたアズウェルがワンツーを入れる。オキは左フックを返して前に出る。残り30秒、思い切り飛び込んだアズウェルの右は空振りに。それでも近い距離で左を当てたアズウェルだが、オキがクリーンヒットはなくても圧をかけてタイムアップを迎えた。
結果は3-0でオキが判定勝ち。「思っていた試合内容じゃない。KOするつもりだったけど、本当にタフだった。コーチがリラックスして、その時が来ると言ってくれてその通りになった」とオキは話したが、勝者の賭け率を-550から一時は-120まで下げたアズウェルの健闘が目立ったファイトでもあった。