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【UFN270】ロンドン大会、褐色のデビュー戦コンビ=ロゼン・ケイタとジェネル・ダイアーに要注目!!

【写真】欧州在住のアフリカン・ファイターは、完全にMMA界のニューパワーハウスだ(C)Zuffa/UFC

21日(土・現地時間)、英国はロンドンのT2アリーナで開催されるUFN270「Evloev vs Murphy」。同大会はメインとコメインでモフサル・エフロエフ×レローン・マーフィー、ルーク・ライリー×マイケル・アズウェルというフェザー級戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima

そんなロンドン大会だが、プレリミで同じくフェザー級のナサニエル・ウッド×ロゼン・ケイタ、さらに女子ストロー級のジェネル・ダイアー×ハヴェナ・オリヴェイラというデビュー戦がらみのファイトに要注目だ。


(C)Zuffa/UFC

ムエタイ戦績100戦以上、MMAは6勝1敗のダイアー。

彼女は2024年PFL欧州女子フライ級T決勝で、4月11日のPFLシカゴ大会で渡辺華奈と戦うパウリナ・ヴィシニエフスカと対戦予定だったが、ヒザを負傷し欠場を強いられた。

その後、PFLでなく世界の最高峰を目指し昨年9月にコンテンダーシリーズに出場すると、ブラジルのカウロ・フォーロと大激闘の末、プロ初黒星を喫してしまう。しかしながら、ダナ・ホワイトは試合後にケージに上がり、勝者だけでなく敗者ダイアーとも握手を交わし、健闘を称えるという過去に見せたことのない行動に出ていた。

そして、「これまでで最高の試合の一つ。彼女はこのままでは負けると分かっていて、最後まで諦めずに戦った。最後の10秒もフィニッシュを狙い続けた。3度倒され、3度立ち上がった。だから勝者だけでなく2人揃ってUFCで試合を見てみたい」とダイアーのUFC契約が決まった。

確かにフォーロとの試合は、シーズン09において、アドリアン・ルナ・マルティネッティ×マルク・ヴォログジン戦と並ぶ激闘だった。故に攻撃面でいえば首相撲&ヒザ蹴り、左フックからボディ打ちとパワー溢れる武器を持つダイアーだが、世界有数の攻撃力を持つファイターに対し、ディフェンス力の強化は絶対だ。

と同時に、フォーロが女子離れした豪腕の持ち主だったのも事実。あの圧、そしてパンチを被弾してダウンを喫しながらも反撃に出た頑丈さと気持ちの強さが、オクタゴンでも大きな武器となろう。母国で迎えるUFC戦績0勝2敗のファイターを相手にした初陣。これもUFCの期待の表れに違いない。今後に向け、ダイアーがどのようなパフォーマンスを見せるのか非常に気になる。

一方、その母国のファンの前で戦う実力者ウッドと、UFC初戦を迎えるロゼン・ケイタ、戦績16勝1敗の28歳。ギニア生まれ、極貧の環境から抜け出すためにベルギーに家族で移り住んだが日々暴力を繰り返し、ついには4カ月間、牢獄での生活を強いられることに。

この後、友人に誘われMMAのトレーニングを始めると、その才能が一気に開花する。オランダのWorld Fight Leagueウェルター級王座をはじめ、チェコのオクタゴンMMAではライト級王者、暫定フェザー級王座と3階級でトーナメント優勝も含め5つのベルトを巻く。16度の勝利のうち、10度あるKOは強烈な右の拳から生まれることが多い。

そのパワーは攻撃面だけでなく、テイクダウンディフェンスに生きている。ケイタは基礎動作を駆使するだけで、力で組みを跳ね返すことができる。とはいってもオクタゴンMMAが中央ヨーロッパで最大の勢力を誇るプロモーションだとしても、UFCで10勝3敗のウッドと同様の力を持つ対戦相手はまずいなかったはずだ。

KO、一本、そして判定勝ちができるウェルラウンディット・ファイターを相手に、ケイタが空回りすることなく豪快なファイトで勝利を掴むことができれば、すぐにトップ15入りが見えてくる。これまでケイタが見せてきた無限の可能性が、世界最高峰ではどのような可能性に見えるのか。そんな見極めもできるケイタのウッド戦といえる。

■視聴方法(予定)
3月22日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC Fight Pass
午後1時45分~U-NEXT


■UFN270対戦カード

<フェザー級/5分5R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
レローン・マーフィー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ルーク・ライリー(英国)
マイケル・アズウェル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
サム・パターソン(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イヴォ・バラニエフスキー(ポーランド)
オーステン・レーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
クリスチャン・リロイ・ダンカン(英国)

<フェザー級/5分3R>
カーティス・キャンベル(英国)
ダニー・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
メイソン・ジョーンズ(英国)
アクセル・ソラ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ロゼン・ケイタ(ベルギー)

<ヘビー級/5分3R>
マリオ・ピント(ポルトガル)
フィリップ・フランコ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)
マンタス・コンドラタヴィチュス(リトアニア)

<ヘビー級/5分3R>
ルイ・サザーランド(英国)
ブランド・ペリチッチ(豪州)

<ライト級/5分3R>
シェム・ロック(英国)
アブドゥルカリーム・アルセルワディ(パレスチナ)

<女子ストロー級/5分3R>
シェネル・ダイアー(英国)
ハヴェナ・オリヴェイラ(ブラジル)

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