【Lemino Shooto04】サバイバーTでワイズと対戦する無敗の18歳、中島陸「みんな極めることができます」
30日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるLemino Shooto04で、中島陸がサバイバートーナメント準々決勝に出場。米国のエリー・ワイズと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
2月18日のLemino Shooto03後楽園ホール大会より、8人トーナメント「バンタム級サバイバートーナメント リバイバル 2026」が開幕した。当日は準々決勝3試合が行われ、齋藤奨司、野瀬翔平、そして内田タケルが準決勝に進出している。そして今回、最後の準々決勝戦として行われるのが、この中島×ワイズの一戦だ。
2024年、現役高校生としてプロデビューした中島は、ここまで5勝1分と無敗街道を突き進む。今年1月には試合時間わずか33秒で、バンタム級新人王を獲得。続いてワイズを相手に初の国際戦に臨む。取材当日(※3月16日)には、すでに高校を卒業していた18歳の中島が、気持ちも新たにワイズ戦とサバイバートーナメントについて語る。
高校卒業から試合まで1カ月、メチャクチャ集中して練習できています
――高校生ファイターとして知られた中島選手も、もう高校卒業を迎えたのですね。
「はい! 卒業式は2月27日でした。試合まで1カ月、メチャクチャ集中して練習できています」
――まずは卒業おめでとうございます。高校を卒業して早速、金髪に。
「アハハハ! 卒業式の前に、次の大会用のプロモーション写真撮影があったんです。その時期は格好も自由登校期間中で、金髪にしてカッコ良く写真を撮ってもらいました。それで卒業式は、1日だけスプレーで黒く染めて出席しました(笑)」
――卒業式に参加できて何よりです。卒業後の進路は……MMAに専念するのでしょうか。
「もちろんMMAは続けますけど、自分は大学に進みます。海外のファイターって、大学に行って博士号を取るという話を聞くので。僕は進学する学科はスポーツに関係するところで、大学で学んだことをMMAに生かしていきたいと思ったんです」
――そのためには大学でしっかり勉強も頑張らなければいけません。
「……頑張ります(苦笑)」
――学校に通っている期間と、自由登校期間で練習スケジュールは変わりましたか。
「筋トレとロードワークの時間が増えたので、結構充実した練習が増えたという感じですね。それぞれ新人王の決勝が終わって3日後ぐらいから始めて」
――ロードワークとは、どれくらい走るのですか。
「1日10キロですね。時間と歩数を意識しながら走っています。自宅の近くにめっちゃデカい公園があって、1周2キロぐらいなんですよ。そこでメチャクチャ走っていますね」
――ゴンズジムのある神戸三宮のド真ん中を走っていてほしかったです。
「周りに邪魔な顔されるやないですか(笑)」
――筋トレについては?
「このジムでやらせてもらっています。特に筋量が大きく増えたわけでもないし、通常体重もそれほど変わっていないけど、変化は感じています。筋トレやった直後は体も大きくなっているし、最近は練習でもフィジカル負けはあんまりせんようになってきて」
――それだけトレーニングに集中することができていれば、いずれ目に見えて変わってくるでしょう。ただ、大学に入れば勉強の時間も必要です。
「まだ大学の授業がどうなっていくか分からないですけど、自分で授業を選択できます。だから良い感じで選択して、空き時間にトレーニングする。学校が終わったら夜の練習に参加する。大学生活に慣れたら、どんどんシフトチェンジしていきたいですね」
――同時に、誘惑も多くなります。
「よく言われます(笑)。でも今までと同じで――中学と高校でも、たくさん誘惑はありました。それに負けず、ここまで来ました。高校の時とかは周りの皆は遊びに行っていて、たまに羨ましく思う時もありました。でも『俺は違う、MMAで有名になりたいから頑張ろう』思っているから、大学でも誘惑には負けません」
最初のトーナメントが開催された時、僕はまだ生まれていないんですよ(笑)
――なるほど。大学入試と合格は、1月の新人王トーナメント決勝の前後ですか。
「いえ、新人王決勝の前に合格が決まっていました。体験型入試といって、授業を体験してからレポートなどを提出し、学校に判断してもらうという形だったんです。おかげで合格も早い段階で決まっていて。新人王決勝に向けて練習に集中できて、完璧な形で臨むことができましたね」
――その新人王決勝は、対戦相手の福元大貴選手もプロ無敗で、3試合連続フィニッシュ中。強豪同士の一戦でしたが、33秒でRNCを極めるとは予想だにしていませんでした。
「僕も相手も無敗だったので、2Rまで行くこと……それこそ延長戦になることも考えて練習していたんです。でも試合が始まったら、意外と相手の打撃も全部見えて。『行ける』というタイミングも見つけることができたし、さらにバックを取ることもできてビックリしましたね。そこで極めることができると思ったので、試合を終わらせに行きました」
――前回の試合前にもインタビューしましたが、あの時点で「新人王を獲得したらトーナメント出場」という話は耳にしていました。
「えぇ、そうだったんですか。『トーナメントのもうひと枠、誰だろうなぁ』とか言われていたのに(笑)」
――アハハハ。対戦相手までは確認していませんでしたが……。
「決勝の前に対戦相手も含めてオファーが来ていました」
――試合前に次の話があると、プレッシャーにはなりませんか。特に今回のトーナメント出場は大きなチャンスですし。
「プレッシャーにはならなかったです。むしろ先のことを考えることができて、良いモチベーションになっていました。ただ、まずは新人王のことだけを考える。そこに集中して、勝ったあとに次はトーナメントやな、と」
――サバイバートーナメントと聞いて、どのようなイメージを持ちましたか。
「最初のトーナメントが開催された時、僕はまだ生まれていないんですよ(笑)」
――そういえば……第1回大会は2002年から2003年にかけて行われています。2007年生まれの中島選手が知らなくても当然です。
「リバイバルと書かれていたから、昔あったんかなと思って調べました。歴史のあるトーナメントやったので、ビックリしましたね。そのトーナメントに出られることは、誇らしく思っています。でも出るからには絶対に優勝したい。その気持ちしかないです」
打ち合い覚悟でもあるし、なおかつ自分の得意分野で戦うことを頭に入れています
――2月18日には先に準々決勝3試合が行われています。自身以外の試合や出場選手については、どのようなイメージを持ったか教えてください。
「名だたる選手ばかりで、視ていて試合も迫力がある。やり甲斐のある選手ばかりやなって思いましたね。そのうえで、自分がトーナメントで勝つ道筋は見えてきました。強い選手ばかりやけど、自分にとって負け戦さにはならない。みんな極めることができます」
――強い自信ですね。そんななか、中島選手は今回がMMAデビュー戦のワイズと対戦することとなりました。
「試合動画を視ると、MMA以外でもボクシングの試合とかいっぱい出ていますよね。良い打撃を持っていて、組んでも切ってくるのが巧い。良い相手なんちゃうかなと思っています。特に打撃のセンスはあるりそうですけど、次はMMAなので自分が全てを見せていきます」
――MMAでプロの経験はないにせよ、組んできた相手を突き放してから、バックステップと同時に左フックかミドルが飛んでくる。カウンターもあります。
「カウンターが巧い選手……福元選手はカウンターが巧いタイプやったと思うんです。でも試合が早く終わっちゃったので、自分もそういうものに対する対応は見せられていない。そう考えたら初めての試合展開になるかもしれないですね」
――ここ最近、ONE FFで日本人選手がデビュー戦や同じぐらいのキャリアの外国人選手と戦うことが増えています。そういった試合を視ると、やはり同じぐらいのキャリアでも海外勢特有の圧力があるのだろうと思わされます。
「同じ人間なので、そういうのは感じていないです。変なプレッシャーとかは感じていないですね。ウチのジムにも海外の肩がいてはるので、組んでも『同じ人間なんやなぁ』と感じます」
――対して中島選手は新人王決勝のあと、どのような点を変えてきましたか。
「前回はうまく組むことができたので、さらに打撃からのテイクダウンを強化してきたつもりです。軸となる打撃をやり込んでいる段階ですね。今の時点で大きく変わったわけじゃなないけど、打撃から組む。打撃をしたあとにテイクダウンじゃなくて、打撃をしながらテイクダウンというのを意識していますね」
――ストライカーであるワイズと打ち合うこともありますか。
「やってみたいですね。動画を視ていると、打ち合いも強いと思うので。ただ打ち合いにはこだわらず、自分の土俵で戦っていくほうがカッコ良いですよね。打ち合い覚悟でもあるし、なおかつ自分の得意分野で戦うことを頭に入れています。言ったとおり自分が全試合、一本勝ちで優勝します!」
■視聴方法(予定)
3月30日(月)
午後—時~ Lemino
<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
ビクター・バレンズエラ(チリ)
<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
ルケ・コンセイソン(ブラジル)
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準々決勝/5分3R>
中島陸(日本)
エリー・ワイズ(米国)
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026リザーブファイト/5分3R>
青柳洸志(日本)
神田T800周一
<フェザー級/5分3R>
宇藤彰貴(日本)
カイル・マヨッキ(豪州)
<ストロー級/5分3R>
畠山隆称(日本)
内藤頌貴(日本)
<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
饒平名知靖(日本)
<フェザー級/5分2R>
シャランディ(日本)
宮路智之(日本)
<キッズ修斗 40キロ契約/3分1R>
河上琥珀(日本)
大貫翔葵(日本)














