【JCK KINGS007】人材育成&再生、賞金2130万円総取りマッチ。中国国内のUFC?! JCKは看過できない!!!
【写真】太平洋の向うだけでなく、日本界に東シナ海の向うも大変なことになっている(C)JCK
本日18日(土・現地時間)、中国はシャンシ省ルーリャンのJCKファイトセンターでJCK KINGS007で開催される。中国国内のUFCといっても過言でないJCKは、宿泊施設もある超巨大ジム内にスタジオを兼ねた試合場を有している。
Text Manabu Takashima
Special Thanks to Mr.Batnasan Bayarsaikhan
そのJCKファイトセンターでJCK Fight Night、JCK Kings、JCK Bounty Competitionという3つのイベントが月に2度のペースで行われているだけだが、潤沢な資金を背景に中国人選手の育成に留まらず、元UFCファイターの再生工場の役割をも果たしている。
今大会のメインはJCKフェザー級王者ワン・チージュンが、ナルタイ・クーツーパーイーを相手に2度目の防衛戦を戦う。王者は20勝5敗、挑戦者は10勝1敗ということもあり勝利を手にした選手がRoad to UFCに出てくる公算は十分にあるだろう。
コメインはトール・ナムナンバヤとサラマット・イスブラエフのライト級マッチで、前者は日本でも猛威を振るうジャダンバ・ナラントンガラグ門下のモンゴル人ファイターで、後者はロシア国籍のカザフスタン人選手だ。
ナムナンバヤはモンゴル人ファイターとして、初めてJCKと3年間の契約を締結。このエクスクルーシブ契約をしたことでBounty Competitionに参戦できる資格を有したとのこと。
ファイトナイト、キングスという大会よりもBounty Competitionが注目されているのは、イベント名通り賞金が掛かった戦いが組まれているからだ。トーナメント、ワンマッチ、どのような形式が同イベントで賞金マッチとなっているのか、詳細は不明だが賭けられた額は100万元、つまり2130万円になる。
しかも勝者総取りというフォーマットは、素直に決闘感を醸し出しており、JCKの売りとなりそうだ。当然、この額を知り、JCKサイドが興味を持てば日本人ファイターにとっては同イベントを視野に入れざるを得ないなくだろう。
そんなJCKだが、今大会にはRoad to UFCベテランのルー・カイ、元UFCファイターのリャア・ナンがラインナップに名を連ねており、RTUを見ても分かるように日本人ファイターにとってイージーな場などと捉えるのはもってのほかだ。
加えて過去の中国の国内大会は中国人選手のレコードを伸ばす国際戦を組んできたが、JCKではこのような手法は取り除かれつつある印象が強い。UFCを4連敗でリリースされたリャア・ナンこそ7勝8敗の相手と戦うが、ルー・カイは7勝3敗のロシア人、他もジョージアの9勝4敗の選手や5勝0敗のカザフスタン人選手が中国人ファイターの相手を務める。
そんななかナムナンバヤと同じくシャンダスMMAのオトゴスレン・スフバットは、2勝1敗のヌワチャンナティと戦う。
人材育成と再生、そして2000万円というニンジンもぶら下がっているJCK、その動向を追うべき中国ドメスティック・メジャーといえるだろう。
■視聴方法(予定)
1月18日(土)
午後8時00分~ JCK YouTubeチャンネル
■JCK KINGS007対戦カード
<JCKフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ワン・チージュン(中国)
[挑戦者]ナルタイ・クーツーパーイー(中国)
<ライト級/5分3R>
トール・ナムナンバヤ(モンゴル)
サラマット・イスブラエフ(ロシア
<フェザー級/5分3R>
ルー・カイ(中国)
ラマザン・アクマトフ(ロシア)
<150ポンド契約/5分3R>
フープーラン・フーワーシンビエク(中国)
コシェン・アカノフ(カザフスタン)
<女子フライ級/5分3R>
リャア・ナン(中国)
イリーナ・チェルニショワ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ルオチョオジャンスオ(中国)
ハミドレザ・シュラフニア(イラン)
<ライト級/5分3R>
チャン・ユーハン(中国)
ルスラン・ボルクワツ(ジョージア)
<バンタム級/5分3R>
ヌワチャンナティ(中国)
オトゴスレン・スフバット(モンゴル)
<ミドル級/5分3R>
チェン・ハンユエン(中国)
リョウ・シンシイ(中国)