【KNOCK OUT】栗秋祥梧と無制限キック戦、カルロス・モタ「僕の打撃を甘く見てくるに違いない」
【写真】非常にクール。そして、精悍なモタだった(C)MMAPLANET
30日(月)、KNOCK OUTが横浜市中区の横浜武道館で開催するK.O CLIMAX 2024で元UFCファイターかつ元LFAフライ級チャンピオンのカルロス・モタがUNLIMITEDルールで、栗秋祥梧と対戦する。
Text Manabu Takashima
MMAグローブ着用&3分3R、サッカーボールキック、踏みつけ、テイクダウン&パウンドが認められたキックボクシング無制限ルール。自らの打撃に絶対的な自信を持つモタにとって、UNLIMITEDルールはラジカルなキックなのか。あるいはモディファイドMMAなのか。
今後、彼が描く青写真とともに栗秋戦への自信のほどを訊いた。
──KNOCK OUTのアンリミテッド・キックボクシングに遥々ブラジルから来日したカルロスです。日本は寒くないですか(※取材は24日に行われた)。
「本当に寒い。そして遠かった。ブラジルからスイスのチューリッヒ経由でやってきたからね。でも2021年と2022年にセントルイスやノースダコダで試合をしているし、1月のセントルイスは寒さはとんでもなかったよ。にしてもホテルの中は暖かいし、外を出歩くわけじゃないから問題ないよ」
──創世記の日本のMMA界では「強いブラジル人を呼ぶなら冬。寒さで実力を発揮できないから」という風に言われていたものです(笑)。
「アハハハハ。確かに、それはあるかも。でも、僕には当てはまらないよ。正直なところ日本には昨日、到着したばかりで少し疲れを感じたけど、少し体を動かせば調子は戻った。何より日本という素晴らしい国に来ることができのだから、ワクワクする気持ちの方が大きいよ」
──UFCをリリースされてから26カ月。サスペンドが明けてから、他にMMAのオファーはなかったのですか。
「この2年間、試合に出ることはできなかったけど、ずっとトレーニングを続けてきた。人生は良い時があれば、悪いこともある。何もつらい経験は初めてじゃないし。タイムオフの間もやるべきことをやっていれば、その後に役立つと思って過ごしてきたんだ。
この間、コーチのフランシスコ・ブエノとも試合ができるようになればLFAで戦うというプランを立てていた。だから10月にでも戦いたかったけど、米国のビザがなかなかとれない時に今回のオファーを日本から貰えた」
──それはMMAでなく、このキックボクシング・アンリミテッドというルールセットでのオファーでした。
「僕の戦い方はこのルールに凄く適している。確かに僕はテイクダウン技術を持っているけど、そこから固めて勝つのではなく打撃を使ってダメージを与える攻撃をしてきた。今回のルールで戦うことが楽しみでしょうがないんだ」
──このルールをテイクダウンのあるキックボクシングとして捉えるのか。サブミッションのないMMAと捉えるのか。
「どちらでも構わない。とにかくさっきも言ったように、僕にフィットしたルールだから。僕は打撃を多用するなかで、レスリングと柔術を混ぜ合わせて戦うことができる。まあ、試合が始まるまで本当のところは分からないだろうけど、自分ではとても戦いやすいと思っているよ。
テイクダウンの機会があれば、テイクダウンする。そしてダメージを与えるつもりだ。僕の相手は素晴らしいストライカーだ。だから、僕の打撃を甘く見てくるに違いない。UFCで戦った時はケガがある状態で、ファイトウィークになってから試合を受けた。UFCと契約したかったから。
でも、あの時の僕はまるで自分の力を出すことができなかった。加えて、この試合は純粋なキックボクシングではない。テイクダウンされた時のことを考えると対戦相手はキックボクシングの時にように、好きに打撃を使えないはずだ」
──今回の試合、MMAではないとはいえ日本での初めての試合です。この試合を機に、RIZINなど日本のMMAプロモーション出場に受けてデモンストレーションにしたいという気持ちはありますか。
「ルールの違いはあっても、日本という国に住む人々はマーシャルアーツに敬意を払ってくれる。それに今大会にはRIZINでMMAを戦うファイターも出場していると聞いた。ならRIZINの関係者も、僕の試合を目にすることになるだろう。今回のファイトが今後も日本で戦う機会を得ることに通じるなら、嬉しい限りだ。
と同時に僕は今回、KNOCK OUTというキックボクシングのプロモーションで戦う。日本にやって来てから、プロモーションの誰もがフレンドリーで素晴らしい人達ばかりなんだ。今回のルールもそうだし、僕はムエタイでもキックボクシングでも戦える。引き続きKNOCK OUTでも試合をしていきたい。それをマネージャーに伝えるよ」
──今後に繋げるために、12月30日にはどのような試合をしたいと思っていますか。
「過去2年間で培ってきた技術、動きを全ての局面で見せたい。僕はリングやケージで戦ってきただけじゃない、人生が戦いだった。フィジカル、メンタル、スピリチュアル、全てにおいて以前とは違う新しいカルロス・モタを皆に見て欲しい。
日本のファン、世界中のファンが退屈するようなことがない最高の試合をしたいと思っている。瞬きすることもできないような、ね」
■視聴方法(予定)
12月30日(月)
午後1時30分~U-NEXT
■ UNLIMITEDルール対戦カード
<58キロ契約/3分3R>
栗秋祥梧(日本)
カルロス・モタ(ブラジル)
<61.5キロ契約/3分3R>
重森陽太(日本)
倉本一真(日本)
<63キロ契約/3分3R>
バズーカ巧樹(日本)
平野唯翔(日本)
<バンタム級/5分2R>
吹田琢(日本)
大沢文也(日本)