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【UFC305】アデサニャのボディ攻撃に耐えたデュプレッシーが、右連打から逆転のRNCで世界王座防衛

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.4R3分38秒 by RNC
イスラエス・アデサニャ(ニュージーランド)

左手を前に出しながらアデサニャが前に出た。サウスポーにスイッチしたアデサニャに対し、デュプレッシーが左カーフを蹴る。左右のカーフを狙いながら、デュプレッシーが左フックで飛び込むも届かず。アデサニャは左インローを打ち込み、下がって距離をつくる。アデサニャの左ミドルがヒット。デュプレッシーの左ミドルに右を合わせた。ジワリジワリとデュプレッシーを詰めていくアデサニャ。デュプレッシーもスイッチしながら左ミドルを打ち込む。

左ハイをブロックされたデュプレッシーはダブルレッグで組みつくも、切られてしまう。しかし強引に距離を詰めたデュプレッシーのパンチが、アデサニャの顔面をかすめた。アデサニャは右ストレートから左フックを返す。右を打ち込んだデュプレッシーがアデサニャを下がらせ、右カーフで追撃する。デュプレッシーの右とアデサニャの左が相打ちに。アデサニャは右ボディを突き刺した。

2R、アデサニャがサウスポーで距離を詰める。オーソドックスで右カーフを当てたアデサニャに対し、デュプレッシーもガードを固めて距離を詰める。デュプレッシーがダブルレッグでテイクダウンを奪い、立ち上がるアデサニャのバックに回った。ケージ際で組み潰し、バックマウントからパンチを浴びせるデュプレッシー。アデサニャの体を伸ばしてRNCを狙うが、凌いだアデサニャがスタンドに戻した。アデサニャは前蹴りを効かせ、さらに右ストレートを打ち込む。

動きが落ちたデュプレッシーはアデサニャの足を取ってグラウンドに持ち込む。バックに回ったデュプレッシーは、立ち上がったアデサニャの顔面にヒザ蹴りを突き刺したあと、ダブルレッグ→シングレッグに切り替えてヒザを着かせた。バックコントロールに入ったデュプレッシーが、後ろからパンチを突き上げる。正対したアデサニャが内股で投げるも踏ん張ったデュプレッシーが、シングルレッグでケージに押し込み続けた。

3R、ガードを固めるデュプレッシーが下がりながら左関節蹴りを繰り出す。アデサニャはデュプレッシーにショートのパンチを打ち込んで中に入らせない。右ボディストレートから左ボディアッパーに繋げるアデサニャ。ケージ中央で左ハイも見せる。右カーフキックを蹴り、距離をつくってからボディを狙うアデサニャ。右前蹴り、左ボディとボディ狙いのアデサニャに対し、デュプレッシーはガードを固めて左右フックを振るう。しかしアデサニャの右スピニングバックエルボーも頭部をかすめた。

左右フックで前に出るデュプレッシーだが、パンチはブロックとスウェーでかわされる。疲労が見られるデュプレッシーはシングルレッグを切られた。それでもパンチを受けたアデサニャもバランスを崩す。両者がスタミナを失ったタフファイトに突入するなか、アデサニャはボディ攻撃へ。デュプレッシーも打ち返すが、アデサニャが距離を取って凌いだ。

4R、アデサニャが左ジャブを突く。ガードを固めて距離を詰めるデュプレッシーが、ボディを受けながらダブルレッグで飛び込んだ。これをスプロールしたアデサニャはスタンドを要求する。レフェリーがデュプレッシーを立たせると、スタミナ切れが見える。アデサニャは回復したか、左ミドルを突き刺し、ジャブで距離を取って右を浴びせる。

デュプレッシーも肩で息をしながら前に出ていく。アデサニャは左ジャブでコントロールし、前に出て来るデュプレッシーに右を合わせる。下がるところにデュプレッシーの右を受けてバランスを崩したアデサニャ。背中を見せて下がるアデサニャを追いたて、右の連打からバックについたデュプレッシーが、すぐさまバックマウントに移行しパームトゥパームでRNCを極めた。

逆転勝利で世界王座の初防衛に成功したデュプレッシーは、試合後のインタビューで「最高のストライカーと戦うには、テイクダウンが絶対に必要だった。でも、彼のことは誰もテイクダウンできなかった。そのために立って戦わないといけなかった。パースの会場の雰囲気は、過去最高だった。打撃とテイクダウンを融合して戦った。結果、取れると思っていた。スタンドでは大変だったけど、落ち着いて戦うことに専念した。倒せば、こっちのモノだと思ったけど立ちあがられた。だからスタンドで戦う時間が長くなったけど、そういう想いがあったから勝てた」と語った。

一方、敗者のアデサニャは「正直、タフな戦いになることは分かっていた。だから、この展開に驚くことはなかった。でもグラウンドでバカげたミスをしてしまった。そしてゲイブルグリップを組まれた。過去最高の仕上がりだったけど、皆をガッカリさせてしまい残念だ。彼の方が今夜は強かった。彼をリスペクトしている。みな、僕がUFCでやってきたことを認めてくれていると思う。でも35歳だ。正しい選択必要だ。もう、やられるところを見たくないだろう」と話してから、「アイム・ノット・〇ァッキン・リービング(引退なんかするか)」と2度、繰り返し現役続行を宣言すると大歓声を浴びた。


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