【UFC312】25分間ペースが変わらない王座戦。攻め続けたデュプレッシーがストリックランドを返り討ち
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46
[挑戦者] ショーン・ストリックランド(米国)
オーソドックスに構えるデュプレッシー。ストリックランドがジャブを突くと、デュプレッシーは左ミドルとジャブを返す。ストリックランドはジャブ・左フックとインロー、右ストレートを見せる。デュプレッシーもローを返し、ジャブを突くストリックランドに左ハイを2連続で蹴る。
ストリックランドは右ストレートと前蹴りのフェイントを入れてからジャブ、デュプレッシーは右ローと左ミドル、サウスポーに構えをスイッチしてスピニングバックキックも見せる。デュプレッシーはオーソとサウスポーをスイッチしながら左ミドル、前足で関節蹴り、スピニングバックキック。ストリックランドはペースを変えることなくジャブと左フックで前に出る。
デュプレッシーは左ハイ、サイドキックのフェイントを入れつつ、回転系のフェイントを入れて左ミドルを蹴る。ストリックランドがジャブで出ていくと、デュプレッシーは右ローを蹴る。さらにデュプレッシーは左ハイ、ジャブの差し合いから左ミドルを蹴る。ストリックランドはジャブを見せて左右の前蹴り、デュプレッシーはローを蹴って左右のパンチで前進。最後もデュプレッシーが左ローを蹴った。
2R、ストリックランドが左の前蹴り。デュプレッシーは関節蹴り、左ミドル、右カーフを蹴る。ストリックランドも右の前蹴りと関節蹴りを見せるが、デュプレッシーは必ず右ローと左ミドルを蹴って、左の関節蹴りを見せる。ストリックランドはデュプレッシーのジャブに右フックをかぶせてワンツー、デュプレッシーはストリックランドの前蹴りを交わしてすぐに右ローを蹴る。
ストリックランドはジャブで前進。デュプレッシーは右ロー、ガードを上げてパンチで前に出る。ストリックランドはガードを上げるデュプレッシーにパンチをまとめて右ストレートまでつなげる。距離を取ったデュプレッシーはジャブをボディに振って右ストレート、スイッチしながら左フック、左ミドル、左右のロー、左ハイ、右カーフ、スピニングバックフィスト&キックと手数を増やす。
じりじりと前に出るストリックランド。デュプレッシーは右ローを蹴り、ストリックランドは右ボディストレートを打つ。残り40秒、デュプレッシーが左ハイを当て、距離を取りながら左ミドル、右フックを当てる。その後もデュプレッシーが下がりながらインローと左フック、ストリックランドは前蹴りで距離を取った。
3R、デュプレッシーは右カーフと左ミドル。ストリックランドが両手を前に出て距離を詰める。デュプレッシーは左フックを返して左ミドル、ストリックランドも右フックを伸ばすが、変わらずデュプレッシーが右カーフやスイッチしての左フックを当てる。ストリックランドは右手を前に伸ばして、右ボディストレートから顔面への右フック。デュプレッシーは右フックから飛び込んで、左ミドルと左フックを見せる。
ストリックランドは右の前蹴りを当てるが、デュプレッシーがパンチから左ミドル、右カーフ、インロー、関節蹴りを当てる。前には出るストリックランドだが、デュプレッシーがスイッチしてのワンツー、スピニングバックフィスト、飛び込んでのヒジ。ストリックランドはジャブを返して前進。デュプレッシーは顔とボディにジャブを当てて左ミドル、ストリックランドはジャブと右ボディストレートを打ち、ジャブ・左フックから右ストレートにつなげる。
デュプレッシーもワンツーで前に出てスピニングバックエルボー、左ハイ。ストリックランドが右ストレートを打ち下ろす。デュプレッシーがパンチで前に出ていくと、ストリックランドが右のオーバーハンドを2発。ここでデュプレッシーがダブルレッグでストリックランドに尻餅をつかせるが、すぐに立ち上がってトップキープは許さない。
4R、デュプレッシーが左ミドルを蹴る。ストリックランドが両手を前に伸ばして顔面への前蹴り。デュプレッシーはジャブから前に出て左ミドル、右フックから左ハイ、左の前蹴り、右フックで飛び込んで左ストレート、右ストレートを叩き込む。この一発でストリックランドが後退。鼻から大量に出血し、ストリックランド自身も鼻を触って怪我の状況を気にする。
ここからデュプレッシーが一気に距離を詰めて右アッパーや左ストレート、右フックを強振。ストリックランドがパンチに合わせて組むがデュプレッシーは離れる。デュプレッシーは細かいパンチから左ミドル。ストリックランドが右ストレートを当てるが、デュプレッシーが右から前進。テイクダウンも狙いつつ右アッパーを突き上げ、左フックから右ストレート、右フックで飛び込んでいく。
ストリックランドは右ストレートを当てるが数が少ない。デュプレッシーがスピニングバックフィストから左右のストレート、ストリックランドはジャブと左フックで前に出る。デュプレッシーが右ストレート、ジャブから右ストレート、左ミドル、ストリックランドの前蹴りを受けても右フックで前に出る。終盤、ストリックランドがジャブから右フックを見せるが当たらない。
5R、デュプレッシーがジャブから右ストレート、前蹴り、左ミドルを蹴る。ストリックランドがジャブを打つと、デュプレッシーは左ミドルと右カーフを返す。さらにデュプレッシーはジャブ・左フックから右ストレート、右カーフ、左右のスピニングバックキックを見せる。ストリックランドはジャブとワンツー、デュプレッシーは右ストレートを顔とボディに打ち分ける。
この時間になってもデュプレッシーは変わらずパンチとミドル、テイクダウンのアプローチも見せる。さらにデュプレッシーはジャンプして飛び込むような右フックを当て、左ミドルまでつなげる。ストリックランドは下がる時間が長くなり、ジャブと右ストレートにも力がない。さらに鼻からの出血で顔が真っ赤に染まる。
デュプレッシーはストリックランドが前に出てくると右カーフと左ハイも当て、右ボディストレート。ストリックランドもボディへの前蹴りと左フック、デュプレッシーは左ミドルを蹴って組みも見せる。ストリックランドは右フック。デュプレッシーはテイクダウンも見せつつ、ストリックランドも左ミドルからパンチにつなげるが当たらない。判定はジャッジ2名が5ポイント差をつける完勝劇でデュプレッシーが王座を防衛した。
試合後、デュプレッシーは「サブミッションか、KO。5Rをドミネイトするか、そういっていたようになった。皆が楽しめたなら良かったけど。ブーイングもあったけど、シドニー、ありがとう」と話し、アレックス・ポアタン戦をアピール。「コーチに授けられたゲームプランは冷静でいることだった。冷静でないと倒せないって言われた。彼の鼻が折れて、熱くなりそうになったけど必死で心を落ちつかせた戦った」と言葉を続けた。