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【Strikeforce】トムソンがJZ制す、スコアリングで上手に

e47ecc49-s■ライト級/5分3R
ジョシュ・トムソン(米国)
Def.3R終了/判定
JZ・カバウカンチ(ブラジル)

【写真】ライト級ドリームマッチは、米国ジャッジのスコアリングで一枚上手に立ったトムソンが、JZ・カバウカンチを判定で退けた (C) ESTHER LIN/STRIKEFORCE

左フックを見せながら組みつこうとしたJZに対し、トムソンはしっかりと右へ回って対処する。再びパンチから組みついたJZ。トムソンは頭を打ったとアピールするが、試合は続行される。JZはケージにトムソンを押し込むが、その後は自ら距離を取る。

再びJZの突進をかわしたトムソンは、左ローを放っていく。JZが前に出る際に頭が低く、ヘッドバットを気にするトムソンは、ここでハイキックを放った直後にJZの右フックを受け、バランスを崩す。シングルでダメージをごまかそうとしたトムソンを、ギロチンで迎え撃ったJZ。30秒以上絞め続けたが、頭を引き抜いたトムソンがポイントを挽回するためにパウンドを落していく。


ラバーガードからオモプラッタを狙ったJZを担いだトムソンは、パス狙いから肩固めへ。ハーフの状態からタイトに絞めるトムソン、残り10秒でパスに成功するが、JZはタイムアップに救われる。アップダウンの激しい初回を終え、両者は呼吸を整える。

2R、距離を詰めて組みついたJZが、ボディにヒザを打ち込む。態勢を入れ替えたトムソンは、太ももにニーを放つ。力の籠ったケージレスリングが続き、バックを狙ったJZに対し、トムソンは向き合うとケージに押し込まれながらも、テイクダウンに成功する。

バックに回ったトムソンは、足を一本フックした状態でパンチを入れ、トップをキープする。両脇を差し、JZを立ち上がらせないトムソン。そのまま肩固めに移行し、頭を引き抜いたJZを仰向けにすることに成功する。再びハーフから肩固めを狙うトムソンは、中腰になり左右のパウンドを落してラウンドをまとめた。

3R、いきなりシングルを狙い、JZが足を引いたところで右フックを見せたトムソン。際のなくなった打と組が融合された攻撃を見せるが、これはJZもかわしていく。ならばとすぐに組みついたトムソンに対し、今度はJZがテイクダウンを奪い、ニアマウントへ。さらにマウントに移行したJZに、頭をクラッチして距離を潰すトムソンは、有効なパウンドを受けないまま、腰を押してヒップエスケープからハーフに戻す。

バタフライガードからフルガード、さらにラバーガードを狙ったトムソンは、カメラに向かってアピール。しかし、オモプラッタをJZに潰されたトムソンは、腰を引き、立ち上がったものの、すぐにテイクダウン狙いにパンチを合わされ、引き込んでパウンドを受ける。

頭をケージに押し込まれ、ガードを強いられたトムソンは右手をついて距離を作ると、ギロチンを仕掛ける。首を引き抜いたJZに再びギロチンを見せるが、これはアピール的な手段でしかない。腰をコントロールしてトムソンを立たせないJZがパウンドを狙うと、トムソンは足をすくう態勢から蹴り上げを見せる。ここで激しい攻防を見せた一戦はタイムアップを迎えた。

米国のジャッジの習性を考慮すると、明確なラウンドは2Rのトムソンのみ。結果、30-27を付けるジャッジもおり、裁定は3-0でトムソンに。勝利者インタビューで開口一番、「ギルバートと俺は友人だけど、タイトルを狙いたい」と語り、心は3度目のギルバート・メレンデス戦に向かっていることが明らかなトムソン。実力は甲乙つけがたくも、米国ジャッジに対するスコアリングで一枚上手だったトムソンが、ライト級ドリームマッチを制した。

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