【Strikeforce】カウフマンを撃破、マルースが世界王者に!!
■ストライクフォース女子世界ウェルター級選手権試合/5分5R
[挑戦者]マルース・クーネン(オランダ)
Def.3R1分59秒/腕十字
[王者]サラ・カウフマン(カナダ)
【写真】1月のクリスチャン・サイボーグ戦で苦渋を舐めたクーネンが、再起に成功。見事、世界王者に輝いた (提供/supplied) 格闘技ESPN
試合開始早々放たれたマルースの左ローは空を切るが、右を打ち込みながら前に出る。距離を詰めて、パンチを繰り出す両者、ここでマルースの右ローがヒットする。右へ回りながらパンチの機会をうかがうサラに、マルースも右へステップし、両者の距離はなかなか縮まらない。
距離を詰めたマルースが組みついていくが、ワキを差し返したサラがケージにマルースを押し込んでいく。2度、3度と態勢を入れ替える両者にレフェリーがブレイクを命じる。右フックから左を打ち込み組みついたマルースだが、サラがケージに押し込んでいく。首相撲からヒザを狙うマルースと、両脇を差し返したサラは、ここでも反対側のケージまで押し返す。
再度、レフェリーのブレイクが掛かり、試合はケージ中央で再開になると、マルースの左ローとサラの右が交錯する。残り10秒で右ストレートを打ち込んだマルースに、負けじと左を返すサラ、ここで初回が終わる。
2R、サラの左、右が伸び、マルースがステップバック。距離を詰めてヒザを突き上げたマルースは、小手投げを狙うが、サラは倒れない。とはいっても、ケージに押し込んでからテイクダウンに結び付けられないのはサラも同じ。両脇を差してヒザを見せるサラだが、ここでもレフェリーからブレイクが掛かる。
ロングの右を伸ばすマルースに対し、ショートレンジでワンツーを放っていくサラ。ここでサラの右ミドルをマルースがキャッチするが、ケージに押し込むにとどまり、ケージ際での組み合いが続き、場内にはブーイングが起こってしまう。
ヒザを顔面に突き上げるが、ケージを背に戦うことを強いられるマルース。サラはボディや太ももにヒザを入れるが、またもブレイクとなる。残り30秒、マルースのローにパンチを合わせたサラは、マルースの投げに合わせてトップを奪うとパウンドを落す。マルースの腕十字を凌いだサラがラウンドを取り返す格好となった。
3R、左を伸ばすサラは、差し上げテイクダウンを決めたマルースから即座にリバーサル。右の鉄槌を落とすサラに対し、クローズドガードのマルース。サラは体を起こしてボディから左の左右のパウンドを顔面に集中させる。
ケージに詰められ、動きが止まったマルースだが、ここでサラの右腕に腕十字を仕掛けると、レフェリーが試合をストップ。一瞬、不満げな表情を浮かべたサラだが、場内に流れた再生映像を見ると、しっかりとタップしており、マルース・クーネンがストライクフォース女子ウェルター級世界王者に輝いた。
「レフェリーが止めるのが少し遅くて、そのまま極め続けてしまったから、サラに謝りたい。ゴメンナサイ。ゴールデングローリー、両親、大変なときに支えてくれたみんなに感謝しています」と、試合中とは一転、彼女らしくおとなし目のコメントを残し、新王者はケージを後にした。