【CJJW2021】髄所で掌底合戦が見られた組み技戦は、OTでJZ・カバウカンチがデジェズス破る
<ウェルター級T準々決勝/10分1R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
Def.OT3R by RNC
ヴィニシウス・デジェズス(ブラジル)
MMAファイター同士の準々決勝。頭をつけたレスリング、ロックアップから足を触っていったJZが、ステップオーバー方式の跳びつき十字を仕掛ける。察知し腰と腕を引いて防いだデジェズスはJZの立ち上がり際に掌底を打っていく。試合はスタンドに戻ると、デジェズスがテイクダウンを狙い、JZは即座にギロチンへ。跳びついたが、頭が抜けたため自ら着地したJZ、ここでコイントスをレフェリーが命じる。
デジェズスはトップを選択して試合が再開される。すぐに試合はスタンドに移行し、動きがなく再びコイントスへ。デジェズスは今回もトップを選び、立ち上がったJZにギロチンを仕掛ける。デジェズスは頭を抜かれると、ガードを取って下から殴っていく。当然、JZも掌底を入れ、両者の掌が交錯する。足を一本抜いたJZは、枕でパスの圧力を高めるとヒザを抜き、3/4マウントで抑える。JZはデジェズスにフレームを創らせず、パスに成功する。ブリッジを許さずマウントで抑えるJZは、肩固めへ。デジェズスはブリッジから胸を合わせ立ち上がると、スタンドで掌底を見せ注意を受ける。
一瞬、マットにヒザをついて掌底を入れ、即立ち上がるという動きを見せたJZがダブルレッグへ。切ったデジェズスがギロチン&小外掛けも、切り返しトップを奪う。デジェズスはクローズドを取り、下から掌底を打っていく。JZもボディから顔面を叩くが、デジェズスはMMAファイターだけに構わずガードから打ち返す。キムラ狙いを切ったJZは立ち上がって左の掌底を連打し、ガードの中でヒザつけて右で殴る。
残り1分、JZは外掛けヒールへ。デジェズスがエスケープを図り、場外に近くなったため、マット中央でリスタートされる。直後に体を捻って足を抜いたデジェズスが立ち上がると、JZも続き、ダブルにギロチンを合わせて引き込む。デジェズスが頭を抜いてタイムアップに。
EBI OT1Rはともにシートベルトから逃れ、エスケープタイムでJZがリードする。OT2Rも両者揃って極めよりエスケープに集中しているようで、短時間で胸を合わせる。最後のOTでJZはキープに重点を置き、さらに絞めをセットアップするとタップを奪った。
逆転を賭けてスパイダーウェブを選択したデジェズスは、33秒以内でタップを奪う必要がある。とはいえ十字を極めるのは困難だ。体を起こしたJZがすぐさま腕を抜き、ロベルト・ヒメネスとの準決勝へ歩を進めた。