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【DEEP116】トップ戦線返り咲きへ最後の関門、北岡悟が泉武志と対戦。ATTの元谷✖CORO、窪田✖雅も

【写真】勝負論のみの対戦 (C)MMAPLANET

15日(金)、DEEPより11月11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTの対戦カード第一弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

3日後に同所でBlack Combatとの対抗戦を行うDEEPだが、今日のリリースで2カ月後に元谷友貴✖CORO、北岡悟✖泉武志、久保田泰斗✖雅駿介、橋本雄大✖鹿志村仁之介を実現することを明らかとした。


5月に朝倉海に敗れた元谷は、出稽古先だったATTに所属することは発表し、ATTファイターとして2021年2月以来のDEEP出場を果たす。対戦相手のCOROはバンタム級暫定王座を失い、5月に力也を三角絞めで破っているとはいえ、過去の実績でいえば元谷が優位と見られるマッチアップだ。それだけにここで星を落とせば、ATT所属という選択に疑問符がつくファイトとなる。

引き分けを挟んで7連敗から、2023年は3連勝中の北岡は2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年には世界選手権出場のエリートレスラー=泉との対戦となった。

泉のMMA歴は1年7カ月で戦績は4勝2敗。デビュー戦ではグラント・ボグダノフにグラップリングや打撃でなく、レスリングでも遅れを取るという洗礼を浴び、2戦目の野村駿太にレスリングのアドバンテージを見せつけるに至らず、スプリット判定負けを喫している。とはいえ、それからは3連勝しており、この7月には北岡が2020年にIsmルールで引き分けた小金翔をテイクダウン&コントロ―ルで削って判定勝ちを収めている。

打撃は荒くてパワフル。そのまま力で攻めてレスリングが、力の抜けが感じられるようになっており、北岡としては打撃を散らして組んでテイクダウンという──現状の勝利の方程式が、さらに上の相手に通用するのか真価が問われる一戦となる。あるいはトップゲームでなく、テイクダウンにギロチンを合わせることを軸に下になってもスイープやスクランブルで攻略していくのか。泉の足ではない、ボディロックの状態でのテイクダウンの仕掛けに対し、北岡がどのようなりリアクションを取るのか。組まれても削ることができれば、逆に打撃で削ることもあり得る北岡だ。

北岡のライト級トップ戦線返り咲きへ、─最後の関門と捉えることができる今回の泉との試合、結果は当然として内容如何と負傷の有無で大晦日が見えてくる大切な一戦となろう。

3年のブランクを経てバンタム級で復帰すると、8カ月で3連勝した窪田がキャリア13年目のブレイクをより確実とするために、雅と戦うバンタム級の興味深い。その窪田はDEEPバンタム級戦で、まだ南洋から北上中という状況ではいるが、ここから台風の目となるやもしれない勢いを持つ。一方で雅はここ2戦はムエタイよりも、組んでトップ奪取して勝ち切るという印象が強い。依然として倒した後の処理には課題が残っているが、組み勝てることで原点回帰の打撃、組&打の融合に近づいたという見方もできる。ともに上り調子、互いにネクストレベルを目指す注目の一戦だ。

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