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【ONE159】ボカン・マスンヤネ、計量失敗。箕輪ひろばとの注目カードは消滅……

【写真】フェイスオフまで行われていたのだが……(C)ONE

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE159「De Ridder vs Bigdash」で予定されていた箕輪ひろば✖ボカン・マスンヤネが中止になった。

大会開始まで5時間になろうと時点で、公式SNSなどの対戦カードグラフィックが更新され、両者のカードとオープニングマッチの女子アトム級=リー・ビヴィンス✖セバー・バノ戦も抜き取られており、リードカード試合開始時刻も30分遅れ──日本時間で午後8時からとなっている。


同時にプレスリリースで計量結果が配信されたが、この2試合の結果は記録されていない。ただONEJPANの公式ツイッターではボカンとバノが計量をクリアできず、2試合がキャンセルになったと明記されている。加えて現地が流れてくる情報では、体重オーバー→キャッチウェイト戦を箕輪が拒否したとのこと。

現時点で耳に届く情報を整理するとボカンの体重オーバーに対し、ONEサイドはキャッチウェイト戦を要請・しかし、ONEには105パーセントのリカバリーが認めらており、ボカンがそのキャッチウェイトとして指定された体重からリカバリーを行うと、リミットを守りリカバリーも105パーセントで抑えてきた箕輪との体格差は顕著になる。よって、1階級上の選手と試合をするようなモノであり箕輪サイドは、契約体重を飲めなかったということのようだ。

加えてボカンは4月のジャレッド・ブルックス戦でも体重オーバーしており、2試合連続というのはストロー級が適正体重か問われることとなる。

ハイドレーションも行われるONEの計量では体重はクリアしても、ハイドレーションが通らない場合は水分を補給しなければパスができない。そうなると、自然と体重は増えるわけで、ギリギリで落としている場合は体重がクリアできなくなる。とはいえ北米階級より1階級思いリミット故、大抵はリミット以上に体重を落とし、そこから水分を補給し──平たくいえば、小便を水っぽくしてハイドレーションをクリアするという手段は普通に行われてきた。

計量結果にも記載されないことで、ボカンが何キロオーバーだったのか、あるいはハイドレーション・テストがクリアできなかったのかは不明だが、事実は日本のMMAファンが最も期待していたカードが視られなくなったことだ。

MMA業界ではキャッチウェイト戦を飲まないことに対し否定的な目があるのも事実だが、箕輪サイドは試合から逃げたわけではない。体重を落としていれば戦っていた。レギュレーションを対戦相手が守らなく、試合の機会を逸した犠牲者といえる。

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Supper App

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

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