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【WNO09】脱いでも強かった──マイキー・ムスメシ。ピニェーロを86秒で内ヒール葬

【写真】50/50から創って、最後は内ヒールでムスメシがピニェーロを切って落とした(C)MIKE CALIMBAS/WNO

28日(土・現地時間)、テキサス州オースティンのJWマリオット・オースティンにてノーギグラップリング大会WNO 09レポート第3弾。プレミア・グラップリングイベントから、IBJJ柔術計量最強マイキー・ムスメシ✖ルーカス・ピニェーロ戦の様子を報告したい。
Text by Isamu Horiuchi

<バンタム級/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def. 1分26秒by ヒールフック
ルーカス・ピニェーロ(ブラジル)

(C) CLAYTON JONES/WNO

開始直後すぐに座ったムスメシ。

対するピニェーロは左ヒザを中央に置いてパスを狙ってゆく。

(C) CLAYTON JONES/WNO

ピニェーロの右足を下から両腕で抱えたムスメシは、そのまま外回転して右足を50/50の形で絡める。

体勢を崩されたピニェーロだが、素早く回転して距離をとってみせた。

(C) CLAYTON JONES/WNO

再び下から挑んだムスメシは、今度はピニェーロの左足を内側から抱えると、またも外回転。

そのまま左足を絡めて50を作って崩すと、回転して逃れるピニェーロの左のかかとを捉えて内ヒール一閃。ピニェーロは直ちにタップした。

(C) CLAYTON JONES/WNO

試合後ムスメシは「すごく嬉しいよ! 前回の試合以後1日も休まずに、12時間以上練習してきた。ギだけの練習から、ノーギだけに完全に変えたんだ。僕もニュー柔術を学ぼうとしたんだよ。このヒールフックで、僕もノーギ・コミュニティに受け入れてもらえるのかな?(笑)。

ねえ、僕を受け入れてくれるかい(笑)!? 僕の柔術もルーカスの柔術も、常に攻め続けるスタイルだ。今日は僕が取ったけど、彼が取る可能性もあった。この試合を受けてくれて感謝だ。そして僕を支えてくれたみんなにも感謝している。人生で辛い時もあったけど、今僕は素晴らしい仲間に恵まれている。本当にありがとう」とコメントした。

これまで道着着用のIBJJFルールにて、ポイントゲームや柔術ファンダメンタルの部分で無類の強さを見せていた軽量級絶対王者。わずか2カ月の練習を経て、以前からノーギでも活躍していたトップファイターのピニェーロをヒールで秒殺してしまうのだから、その対応能力はまさに恐るべし。

頂点を掴んでなお進化を続けるムスメシの今後は、見逃せない。


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