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【ONT TNT03】若松佑弥戦へ、リース・マクラーレン「ワカマツは僕の仕掛けを分かっていないことが多い」

【写真】とにかく陽気で勝ち気だったリース・マクラーレン(C)TSP

本日22日(木・現地時間)に午前9時半から中継が始まるONE118:ONE TNT03。同中継内で若松佑弥✖リース・マクラーレン戦が放送される。

フライ級タイトル戦線、この勝者が限りなく王座挑戦に近づくことは間違いない大切な一戦の約1週前に──マクラーレンをインタビューした(取材は3月31日)。

コロナ禍において、豪州は厳格なプロトコルを用いるケースが多い。彼もまたあらゆる制限を受けてきたに違いない。その表れがボクシングの試合を行ったことでもあろう。

全ての言葉がポジティブで、自信に溢れているように感じられたマクラーレンだが、そのような心境になることで若松戦に向き合うことができたように感じられた。


──TNTのプライムタイム中継で若松佑弥選手と対戦します。

「凄くエキサイトしているよ」

──8日に試合をして、中継されるのは録画です。こういう状況はコロナ禍以前ではほぼ考えられなかったですし、ライブで中継してほしいという選手の意見も聞かれます。

「まぁビジネスがそういう方向にあるのだから、僕は不平をいう立場にはないよ。やるべきことは戦うこと。まぁ、試合が中継されるのだから、とやかく言うもんじゃない」

──10月のアレクシ・トイヴォネン戦では打撃の成長の跡を見せ、よりコンプリートファイターに近づいたように感じました。しかも、あの試合のあとにボクシングの試合に出ているのですね。

「そうなんだ。本来はもっと前に予定されていたけど、ONEで試合が決まったから、MMAを優先した。ボクシングを戦うことで、パンチを成長させたかったんだ。試合に出られる機会が巡ってきたから、経験を積むために戦ったよ」

──ボクシングを経験したことで、MMAファイターとしてコンプリートファイターに近づけたと思いますか。

「そりゃあ、そうさ。キックができれば、もっとだよ。立ち技だけの試合を経験したことで、自信にはなったよ。柔術は何百回と戦ってきたけど、ボクシングは1度も試合をしたことがなかったからね」

──では対戦相手の若松選手の印象を教えてください。

「強い相手だ。特に右のパンチが強いね。凄く良いボクシングができる。ただ、僕はワカマツが何をしてくるのか分かっているけど、彼の方は僕が何を仕掛けることができるのか、分かっていないことが多いはずだ」

──若松選手がDJと戦った時の組み技の能力をどのように思っていますか。

「倒されても立ち上がっていたね。あれが可能になったのは、体のサイズが違うからだよ。DJより大きいから、アレができた。DJは小さいからね。ただし、僕はDJのように小さくはない。あんな風には戦えないよ」

──グラップリングには絶対の自信がありますか。

「ワカマツと比較すると、どう考えてもレスリング能力で僕の方が上だよ。日本人選手はケージレスリングにハンデを持っている。彼らはリングで戦ってきたから。ケージでは中央でレスリングなんてほとんどないからね」

──ただし、グラップリングがそれほど評価されないのもONEのジャッジの傾向にあります。

「正直なことをいえば、あの裁定基準は好きになれないよ。ストライカーの方がグラップラーより有利だというのは感じている。ただし、ファイターとしてフィニッシュすれば良いだけのこと。フィニッシュに向けて戦えば、自ずとグラップラーだって判定勝ちできる」

──そして若松選手はフライ級のベスト・ストライカーの1人です。

「この試合のためにハードにトレーニングしてきた。その成果を見せる。より力強くなり、より速くなった。そこを見てほしい」

──この試合、タイトル挑戦を考えても非常に対戦な1戦になります。

「トップ4の相手にインパクトを残す勝ち方が出来れば、次はタイトルショットだろう。フライ級のトップコンテンダーは団子状態だけど、僕が抜け出すよ。

だからワカマツに怪我無く、ベストの体調で僕に向き合ってほしい」

──豪州も州によってコロナ対策がさまざまですが、この試合に向けてトレーニングに制限はなかったですか。

「幸運にもゴールドコーストやブリスベンは、このところはロックダウンがなかった。練習も人数制限はあるけど、続けることができたからね。何より、飛行機に乗ってシンガポールへ来ることができ、飛行機でブリスベンに戻ることができる。今の世の中、それだけで十分だよ」

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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