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【ONE TNT03】澤田龍人、勝負所で下に。ミャオ・リータオはスクランブル発進とは思えないコンディション

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
Def.3-0
澤田龍人(日本)

ジャブを伸ばす澤田に対し、ミャオはフックを振るう。澤田のダブルレッグに対し、右腕を差して投げを狙ったミャオ。澤田はダブルレッグからリフトアップ。着地したミャオにシングル、再度ダブルに移行してテイクダウンを奪う。倒されてもすぐに立つミャオに対して、澤田はシングルを続ける。尻もちまでいくが、背中をつけることがないミャオ、澤田は残り2分で組みながら下になってしまう。

スイープ狙いから腕十字も、立ち上がって力で腕を振り抜くミャオは担いでサイドへ。澤田もスクランブルに持ち込み、ダブルレッグからバックを制す。ワンフックで背中に取った澤田がグラウンドに持ち込む。ミャオの動きにトップ狙いに切り替えた澤田だったが、ここでミャオが胸を合わせてラウンドと終了となった。

2R、フックから右を伸ばす澤田が、ジャブ&ワンツー。続くダブルを切られ、澤田は離れるのでなくガードを選択する。バタフライガードからフックガード、下でエルボーを使う澤田だが、ミャオはパスのプレッシャーからバックへ。ワンフックのミャオが、亀の澤田に鉄槌を落とす。

澤田は前方に落とし、スクランブルではがぶってヒザを突き刺す。ワンツーの打ち合いで一歩も引かない澤田に対し、間合を取り直したミャオの圧力が高くなる。残り90秒、右に左を合わされた澤田がジャブを当て返す。直後に右を被弾し真っすぐ下がった澤田のフックが大きくなる。待ちの姿勢で、力強いパンチを伸ばすミャオが左リードフックを当てる。澤田はフックにシングルを仕掛けるも、組まされたテイクダウンとなっていた。

最終回、澤田のテイクダウン狙いをスプロールしたミャオ、ケージに詰められてもシングルレッグを許さない。ダブルに切り替え、シングルでミャオを浮かした澤田だが、スクランブルから間合を取り直されてしまう。澤田は左ジャブを伸ばし、ダブルレッグは切られる。ミャオは右フックをヒット、下がってから組みつき──結果、澤田は引き込む。

ここで下になったのは印象点として、致命傷か。5日前の試合合意、テイクダウン狙いで削れてしまったように見える澤田は、最後の2分で動けない。セコンドのシアー・バハドゥルサダの「リュート、アンダーフックだ」という叫び声も届かず、背中を見せた澤田。懸命に右足を取りに行くが、力でグラウンドに持っていかれる。それでも足が掛かっておらず、澤田は上をとりにかかったところで時間に。クリアポジションでなく──異様に元気なミャオとは対照的に、澤田は完全に体力を消耗していた。

結果、澤田は0-3で無常にもミャオにリベンジを許してしまった。「何発が良いパンチを貰ってしまってスローダウンしてしまいました。彼は前回の試合から凄く強くなっていて、僕も一から練習してやり返したいと思います」と澤田は落胆した表情で話した。

対して勝者は「シンジャン・ファイトクラブの皆に感謝している。しっかりと準備できた。連敗していて、この試合に賭けていた」と語った。


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