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【Road to ONE03】猿田洋祐と対戦決定、内藤のび太─02─「結局はどこまで頑張れるのかというところを」

【写真】ここから先は別人になる。それこそが、内藤のび太というMMAファイターの最大の特徴だ (C)MMAPLANET

9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐との対戦が決まった内藤のび太インタビュー後編。

試合が決定するプロセスなど非常にのび太らしいエピソードを話してくれたが、自らの練習環境に話が及ぶと、のび太らしい自信のない言葉が連発された。

これぞ内藤のび太、試合前にネガティブ、思い切りの良い発言が聞かれないほど、試合で魅せてくれるはずだ。

<内藤のび太インタビューPart.01はコチラから>


──猿田選手の想定を少しでも上回ることができる自信の程は?

「まぁ毎回新しいことをやろうとして、結局上手くいかない。そういうチグハグな試合が続いているので、今回こそちゃんと変えていくことができればと思います」

──新型コロナウィルス感染が起こったあともパラエストラ千葉ネット勢は大切な試合が続いてきました。

「皆の試合を自分に置き換えて、試合に出たいとか思うことはなく……ただ、皆に勝ってほしいという想いでいました。そのなかで皆の練習を見ていたし、自分の練習相手もしてくれました。やはり勉強になる部分もあったので、そこを上手く自分のなかに落とし込んで次の試合までに生かせるようになりたいです。色々な選手が、試合があったことで凄く良い経験をさせてもらいました」

──扇久保選手が朝倉海選手との大一番で敗れてしまいましが、猿田選手との試合ではパレ千葉の看板を背負って戦うという意識はありますか。

「う~ん、そういうことは……う~ん、チームのトップの方が負けるというのは……それがチームとして強くなるきっかけになるかもしれないし、あの試合がきっかけでチームが落ち目になっていくのか、また上がっていくのは、これからの僕らの試合結果で決まって来ると言うのは感じています。

でも、扇久保選手の試合と僕の試合は違います。あんなに大きな試合を先にしてもらったので、それよりは気が楽だというのはあります(苦笑)」

──これまで猿田選手がONEと契約して以来、常に『本当に強い選手がやってきた』と言っていました。のび太選手の方が修斗でもONEでも先にベルトを獲っているのですが。

「猿田選手は僕のなかでは先輩です。アマチュア時代にプロの興行を見た時に、もう試合に出ていた方なので。年齢は自分の方が上ですが、そんな強い選手に戦いたいと言ってもらえるのは不思議な感じです。しかも上の階級で戦っていた選手で。自分はフライ級で戦うなんてできないですし、そういう意味でも尊敬しています」

──猿田選手はここで勝って、ジョシュア・パシオに挑戦すると明言しています。

「う~ん、そこまで考えられないですね(苦笑)。とりあえず、この一戦は大変なんで。アハハハハ、頑張ります」

──今、パラ千葉は勢いのある若い選手がジムに揃っていますね。あの若い選手が力任せに思い切り攻めてくる。ベテランとしてはケガのリスクなど考えることはないでしょうか。

「鶴屋さんの息子の怜君とスパーリングをしていると、気が付いた時には宙を舞っている時があります(笑)。でも、そういう若い選手が思い切りぶつかっているという状況は、なかなかないですし、天狗にならないで済みます」

──のび太選手が天狗になるところは、一切想像できないですよ(笑)。

「それは……僕は常に年齢も違った、それぞれタイプも違う強い人が練習相手がいるので。怜君なんて、昔から強くなるなって分かっていたし……。天狗になることはないのですが、二回り下の子に宙を舞わされるのは……なかなかですよ(苦笑)」

──刺激にはならないですか。負けるものか、と。

「刺激になるというか……『いつまでスパーリングの相手が務まるかな』という怖さはあります(苦笑)。あの輪の中にいつまで加わっていられるのか……」

──どんどんネガティブになっていくので(苦笑)、猿田選手との試合に話題を戻させてください。この試合、勝利を得るために内藤のび太が見せないといけない戦いは、どのようなモノでしょうか。

「そうッスね……1年、2年のポッとでの2人でなくて色々なモノがあるので、そのストーリーというのは……あのう、う~ん、お互い違うスタイルの選手なので、結局はどこまで頑張れるのかというところを見てもらえればと思います。

難しい試合ですけど、猿田選手は錚々たる選手たちと戦ってきているので、そういう経験をしてきた選手と戦えることは凄く有難いです。そう思って戦います」

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