【Road to ONE03】猿田洋祐と対戦決定、内藤のび太─01─「やられるのが嬉しいわけじゃないですけど…」
【写真】後ろで猿田も撮影中で、なぜか満面の笑みを浮かべる。対戦相手が2メートルぐらい横で取材を受けているのは、それは選手は気を使ってしまうだろう──が、のび太の受け答えはそことは別レベル(笑) (C)MMAPLANET
9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐との対戦が決まった内藤のび太。
17日に行われた会見後の個別取材で、猿田に続きのび太の話を訊いた。理路整然かつ、熱量をもってのび太との試合を語った猿田に対し、のび太は横で別媒体の取材を受けている猿田を気にしつつ、自らのワールドをフル回転させた。
──会見が終わり、ベシャリが上手くなったという評判です(笑)。
「上手くなっていないです……(苦笑)。よほど下手だと思われているだけで……」
──アハハハハ。TVカメラの取材でないと、試合や対戦相手のことは話せていましたよね(笑)。
「全く話せないイメージがあるんですかね……分からないです。でも、TVになると難しいです(苦笑)」
──ずっとラブコールをしてきた猿田選手との試合が決まりました。オファーがあった時は、どう思いましたか。
「あぁ~って思いました」
──あぁ~って……と(爆)。
「思っていたタイミングではなかったので。このタイミングで日本人対決になるんだなって」
──Road to ONE、国内対決ですし──コロナ禍にあることを考えると国際戦のほうがあり得なくないですか。
「Road to ONEがまたあることも噂ぐらいでしか知らなかったので。何とも分からないですけど……オファーの前に大会があることは誰かから聞いて、自分のことはオファーが来てから考えようと思っていました。正直、このタイミングではないと思っていたので……そうしたら自分より上の相手だったので光栄です」
──試合は去年の11月以来ですね。
「気持ち的には4月ぐらいに試合ができればと思っていましたが、それどころではなくなってしまったので……。それはもうしょうがないというか、そういう感じで。ちょこちょこ格闘技の大会が開かれるようになったので、自分もいつか来るかなとは考えることもあったのですが、まさかこのタイミングとは考えていなかったです。ちょっとビックリしましたけど……ちょっと嬉しかったです」
──嬉しかったというのは?
「まぁ嬉しいと言うか……やられるのが嬉しいわけじゃないですけど……」
──やられることスタートですか(爆)。
「例えば……です。そういうわけじゃないですけど、自分にオファーが来たのが嬉しかったです」
──このオファーがのび太選手の耳に届いていたであろう頃、パラエストラ柏で鶴屋代表の取材がありました。この猿田選手との試合のオファーがあるという話題になり、鶴屋さんは『受けるしかない。そうじゃないと道は開けない』というようなことを言われていました。鶴屋さんはのび太選手にもそういう風な話をされたのでしょうか。
「……。あのう僕がLINEのプロフィールに名前を入れていなくて……。下の名前だけで、苗字を外しているんです」
──NOBUTAKAYoshitakaとしているわけですね。
「ハイ、そうしたら鶴屋さんが、誰が内藤のび太が分からなくなってしまって……」
──ダハハハハ。また強烈な裏話ですね。アジア中、一緒に回っている弟子を(笑)。
「で、とりあえず弟にLINEがいって。こういうオファーが来ているよって弟から僕に連絡があったんです。僕から鶴屋さんに返したんですけど、また鶴屋さんからは弟経由で返事がきて。なんか三角系で……弟を通して、やり取りをしていました」
──やりとりの経由は分かりました(笑)。お尋ねしたかったのは、その時にどう思ったかです(苦笑)。
「悩みました。できればもうちょい時間が欲しいなと思いました」
──あぁ、のび太選手は2カ月あればというスタンスですよね。
「ハイ、2カ月欲しいです。今回は1カ月だったので、でも練習はしているので大丈夫という感じです。案外、その方が良いのかもしれないですし。逆に2カ月あるとプレッシャーが掛かり続けて、疲弊してくことも考えられます。
この気持ちで一気に試合を迎えることができるパターンもあるかもしれないですし。それは終わってみないと分からないですけど……試合までの時間のこともあって悩みました。でも、受けたのでやるだけです」
──2人でやられたインスタライブで猿田選手が本当にのび太選手のことを的確に理解していて。それをのび太選手は「有難いです」と呑気に語っていましたが、それだけ研究されているということで。この試合が決まった瞬間に、あのインスタライブの件を思い出しました。
「凄かったですよね。猿田選手は1人で全部やってくれて。僕は途中でいなくなったりしたのに、1人でやってくれるので。『あぁ、ちゃんとした人なんだなぁ』って(笑)」
──それは猿田選手が普通にちゃんとしている人であって、逆にのび太選手がヤバいということでは……。それにしても、もうほとんど丸裸にされている感じではないでしょうか。
「まぁ……そうですね。そこまで僕を知ってくれている人と戦うのは初めてですね。そういうなかで対策を立てていると思いますし、その通りに崩されないことですね。だから猿田選手の想定よりも、ちょっと上の動きをしたいです。そうですね、ちょっと上回れたら良いと思います」
<この項、続く>
■ ONE110 No Surrender III対戦カード
<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
センマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ファビオ・ピンカ(フランス)
<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
ブルック・ファレル(豪州)
<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
マリー・ルーメット(エストニア)
Little Tiger(日本)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
クインティン・トーマス(米国)