【PJJC2020】Jiu Jitsu is Back !! IBJJFがパン柔術の10月8日~11日&フロリダ開催を発表!!
【写真】IBJJF4大トーナメントが復活する──写真は昨年のムンジアル(C)MMAPLANET
20日(木・現地時間)、IBJJFが2020年ブラジリアン柔術パン選手権を10月8日(木・同)から11日(日・同)にかけてフロリダ州オーランドのシルバースパーズ・アリーナで開催することを発表している。
IBJJF四大大会の中でも最古の歴史を誇る伝統のトーナメントは、本来3月18日から22日にかけてカリフォルニア州アーバインのブレン・イベントセンターで開催予定だったが、新型コロナ感染拡大を受け中止となっていた。
IBJJFでは現在、9月19日にテキサス州オースチンで道着とノーギのオースチン国際オープン、26日にオクラホマシティ国際オープンの開催が決まっているが、メジャー・トーナメントの復活はパン柔術となった。
当然のように感染予防対策が講じられての開催となるが、今大会はポイントは関係なく参加でき、無観客、出場1名につき帯同できる人間も1人に限定、ソーシャルディスタンスを保つことも合わせて発表されている。
マットは1面ずつ囲いを設け、1時間ごとにマットとともに清掃される。スタッフと出場選手はマスクとフェイスシールドの着用が義務付けられており、試合をするときのみ外すことが許される。来場者全員が検温し、高熱及び体調不良の者の来場を禁じ、出場選手も試合のある日だけ会場を訪れることができるなど、様々な対策が講じられている。
なお大会がキャンセルされた場合は出場料は払い戻され、締め切り期限までの出場取り消しもリファンドが適用される。
ワンマッチ&無観客、配信時代を迎えたMMAとは違い、柔術は参加型のアマチュア・トーナメントで運営がなされている。エントリーは早期締め切りが9月2日、最終的な締め切りは9月28日というパン柔術。若い世代の重症化が少ないというのは世界に通じているが、果たしてどれだけの参加者が集まるのか。
また北米で現状行われているMMA大会では出場選手、コーチ、マネージャーに加えて運営&中継スタッフ、さらにメディアにもPCR検査を行っている。一方、結果が出るには1日は掛かることもあるからか、パン柔術は熱を測るという対策に留まっている。
現状大会が開かれるフロリダやテキサスという州はいち早く経済活動を再開させ、MMAやワンマッチの柔術&グラップリングイベントも開催されてきた。とはいえ1日当たりの感染者数は全米で最多の水準にあり、フロリダでは18日の1日の死者数が200人を超えている。依然として米国の感染者数は高止まりという状況で、1週間の平均感染者数は4万9千人(※インドに次ぎ世界2位)と数える。
同時に世界規模でいえることはロックダウン後も経済活動を再開させると、コロナの感染者数は春のピーク時に迫ることは明らかとなっており、それでも移動の制限などは対処療法的に行う国が殆どで、全面的なロックダウンは採られる方向にはない。
参加型のアマ競技の復活は、コンバットスポーツを新たなフェーズに進めることになる……と同様に、米国人の新型コロナウィルスに対する受け取り方が顕著に反映されることにもなるに違いない。復活するメジャー大会が、どのように遂行されるかを世界中の柔術関係者が見守ることになる。