【UFC ESPN15】ロドリゲス戦で、UFC連勝を狙う佐藤天─01─「頭を使って、器用なところもあります」
【写真】インタビューの翌日は陰性の結果も出て、UFC PIで調整した佐藤 (C)ON THE ROAD MANAGEMENT
22日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN15「Minchoz vs Edgar」で佐藤天が、ダニエル・ロドリゲスと戦う。
6月29日に同じくUFC APEXでジェイソン・ウィットを48秒で倒した佐藤が、キャリア12勝1敗のロドリゲスと対戦するUFCは2勝ながら、すでにティム・ミーンズから一本勝ちを収めている。KO勝ちが6試合、一本勝ちが4試合──それでいて喧嘩が強そうなタイプのロドリゲス戦について、ベガス入りした当日の佐藤に電話インタビューを試みた。
──ベガスに到着した日だというのにありがとうございます。
「いえ、全然大丈夫です」
──また空港からホテルへ直行、そしてPCR検査をしてホテルの自室に籠るという流れでしょうか。
「今回はホテルの中でなく、プレハブみたいな検査場が建てられていました。検査後はホテルの外には一歩も出られないのですが、30分ほどホテルの中にあるワークアウトルームで汗は流しました。ホテル内も部屋とワークアウトルームの往復だけですね。PCR検査の結果がでるまでは、他のチームとは接触しないようになっています」
──徹底していますね。
「そうですね。でも前の時と同じようにストレスにはなっていないです。まぁ慣れてきますよね。もう、この日々にもどこか慣れてきたというのはあると思います」
──それだけPCR検査があるわけですしね。感染して無症状の人が割り出せるともう邁進するのみかと。
「PCR検査が頻繁にあり、そこは徹底はしていますね。明日、ニック(末永)さんとレスリングコーチのグレッグ・ジョーンズがベガスに来てくれますが、PCR検査の結果が出るのを待つ必要があるので一緒にPIに行くことはできないんです」
──ニックさんはこの時期に2カ月で2度も米国を訪れるのですね。本当にUFCだから可能になることです。
「日本に帰国すると、空港でPCR検査があって……本当に有難いです」
──サンフォードからのコーチも遅れてやってくるのですね。
「ハイ、僕はもうやるべきことはフロリダでやってきたので。ミーティングは毎日していますし、ベガスに来てから特別に何かやるということはないので。ジムにはUFC、Bellator、LFAやTitan FCで試合を控えた選手がいて、彼らの追い込みの方が僕のベガスでの最終調整よりも大切ですからね。ヘンリー・フーフトは木曜日に来て、来週のロビー・ローラーの試合までベガスに居ることになると思います。
僕らの移動は自分の試合の時だけですけど、ヘンリーとグレッグ、それとカミは僕らよりずっとハードだと思います。それでもベガスから戻ってきても、その日にジムで指導をしてくれますし」
──ジムは先日のマイケル・チャンドラーのKO勝ちで士気が上がったのではないですか。
「いやぁ、アレは盛り上がりましたね。皆も試合がどんどん決まっているので、凄くモチベーションは高いです。毎週のように試合をする選手がいて、チャンドラーのKO勝ちでさらに刺激を受けましたしね。本当に良い雰囲気で練習をすることができました」
──良い空気のなかでダニエル・ロドリゲス戦に向けての調整をしてきたということですね。改めて試合動画をチェックしたのですが……正直なことを言って良いですか。
「ハイ、もちろんです」──なかなかタフで嫌な感じの選手ですね。
「そうスね。本当にそうだと思います。あの選手は気持ちが強くて、打たれ強い。パンチ力もありますしね。う~ん、気を付けないといけないところはあります」
──その気を付けないといけない点とは?
「技術的な部分よりも、戦いに強いというところかと思います。打撃は粗いです。それでいて打撃戦を意識させてテイクダウンに入ることもあるし、下がりながらも打てます。意外とそういう……頭を使って、器用なところもあります」
──サウスポーでLFA時代は左も右も大振りのフックを振りまわすような感じだったのが、コンテンダーシリーズの試合では左も右ジャブも真っすぐ伸びるパンチを打っていました。
「ジャブがノーモーションで綺麗なパンチになっていましたね。左もストレートを打てるけど、主武器はオーバーハンドだと思います」
<この項、続く>
■UFC ESPN15対戦カード
<バンタム級/5分5R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
フランキー・エドガー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
<女子フライ級/5分3R>
マイヤ・アガポワ(カザフスタン)
シェイナ・ドブソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
ダニエル・ロドリゲス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
魅津希(日本)
アマンダ・レモス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート(米国)
ジョー・ソレツキ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ドゥワイト・グラント(米国)
ケーレン・ボーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ(米国)
ジョーダン・ライト(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マヒュー・セムレスバーガー(米国)
カールトン・マイナス(米国)
<バンタム級/5分3R>
マーク・ストリーグル(フィリピン)
チムール・ワリエフ(ロシア)