【UFC ESPN15】ロドリゲス戦へ、佐藤天─02─「応援してくださる人たちの気持ちを力に変えて」
【写真】やってもらいましょう!! (C)ON THE ROAD MANAGEMENT
22日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN15「Minchoz vs Edgar」でダニエル・ロドリゲスと戦う佐藤天インタビュー後編。
キャリア12勝1敗でKO勝ちが6試合、一本勝ちが4試合のロドリゲスがアジアにやって来ると、どれだけのファイターが勝てるのか──それだけの力がある相手だ。それでも佐藤は自信を持って、『高い要求を力に変えます』と言い切った。
<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>
──あの振りまわすフックというかオーバーハンドと、真っすぐが上手くハマると嫌な攻撃ではないかと。
「2年ぐらい前までかなり粗くて、去年のコンテンダーシリーズでは冷静に見るようになっていますよね。2つを打ち分けてくるでしょうね。ただ、コンテンダーシリーズの時は長身の選手と戦って空振りも目立っていましたし、距離を大切にしたいです。ボディも効かされていて、そういうところを上手くついていければ主導権を握ることはできると思います。
と同時に、大振りのパンチでも以前は姿勢を崩していたのが、最近は体が流れなくなっています。そこも頭に入れて戦います。自分の距離感さえつかんでいれば……相手の距離で戦うと、オーバーハンドや真っすぐのパンチで向うのペースになってしまいます。
その一方でリーチは長いですが、ジャブ以外の射程は長くない。それでも良いジャブなので、そこを頭に入れてタフな試合になることも覚悟で戦います」
──相手が出てきたときに距離を取る。その時は相手の動きも見えているのですが、距離が近いところでパンチを打つ方は視線が外れるのかとも思いました。
「ハイ、だからボディを入れられたりしているんだと思います。アスリートでなく、戦いが強い──ということですよね」
──今回、ファイト&ライフで佐藤選手のことを書かせていただいたのですが、ダニエル・ロドリゲスに勝つとトップ10が見えてくる。だからこそ、普通に勝てと。
「アハハハハ。ありがとうございます。ここで勝てば一つ上が見えてきます。絶対に弱くない、強い相手です」
──凄く高い要求をしてしまいました。
「UFCは今、イレギュラーで新しい選手の力にバラつきも見えますけど、本来はロドリゲスのように一癖も二癖もある選手とか、色々なタイプの相手と戦って一つひとつ勝ちあがらないといけないです。得意、不得手をなくしてどんな相手にも勝つ必要があるからこそ、対策もしっかりと練ってきました。
前回の試合からすぐに練習に戻って、心身共に本当に良いコンディションを保ち続けることができました。そのやってきたことを試合に出して、本当に高島さんが要求してくれたように普通に勝ちます」
──ロドリゲスがアジアにやって来ると、どれだけの日本人が勝てるのか。それぐらいのレベルの選手だと思います。
「ハイ、そうですね」
──そういう選手を相手にして、前情報のないファンが試合後に『佐藤の相手、大したことなかったな』と思えるような試合。そこを期待しています!!
「ありがとうございますっ!! 高いことを要求してもらえるは、嬉しいことです。力に変えさせてもらいますっ!!」
──そして今回はアクシデントでなく、メインカードです。
「嬉しいは嬉しいですけど、そこまで意識しないです。ただし、ここでしっかりとアピールできれば道が開けてくるかと思うので、そういう面でもチャンスになります」
──では最後に日本で応援しているファンに一言お願いします。
「応援してくれている方たち、SNSでメッセージにコメントを下さる人もUFCで戦うようになって増えてきて、凄く嬉しいです。前から言っているように自分は日本の格闘技界を背負うつもりとかは本当にないです。ただし、自分を応援してくださる人たちの気持ちだけは背負って戦います。
自分の器に収まることは、背負うというか力に変えて──勝って契約更新に繋げられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
■UFC ESPN15対戦カード
<バンタム級/5分5R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
フランキー・エドガー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
<女子フライ級/5分3R>
マイヤ・アガポワ(カザフスタン)
シェイナ・ドブソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
ダニエル・ロドリゲス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
魅津希(日本)
アマンダ・レモス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート(米国)
ジョー・ソレツキ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ドゥワイト・グラント(米国)
ケーレン・ボーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ(米国)
ジョーダン・ライト(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マヒュー・セムレスバーガー(米国)
カールトン・マイナス(米国)
<バンタム級/5分3R>
マーク・ストリーグル(フィリピン)
チムール・ワリエフ(ロシア)