【ZFN02】TD奪うもパンチを受けた印象が強い――佐藤、敵地でジャン・ユンソンに敗れる
【写真】佐藤は組んだが攻めきれず、ジャン・ユンソンの右ストレートと左フックを被弾してしまった(C)ZFN
<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
佐藤天(日本)
サウスポーの佐藤が右ジャブから、左ストレートをボディに伸ばす。ジャン・ユンソンは左ジャブを突くも、佐藤に右を合わされる。しかしジャン・ユンソンの右が佐藤の顔面を捉えた。佐藤の右ジャブに、ジャン・ユンソンが右ストレートを合わせていく。パンチを上下に打ち込んだジャン・ユンソンが組みつき、ドライブする。左腕を差し上げ、佐藤を押し込むジャン・ユンソン。ローアンクルショットで足から崩しにかかったあと、ボディロックで後方に投げる。耐えた佐藤のバックに回ったジャン・ユンソンだが、払い腰で投げられてしまう。
右目尻に出血が見られるジャン・ユンソンは立ち上がったが、佐藤がボディロックで捕らえている。差し返したジャン・ユンソンは、佐藤の投げを左オーバーフックで耐えた。しかしケージ際で、佐藤が体勢を入れ替え、小外刈りでジャン・ユンソンに背中を着かせる。ハーフガードのジャン・ユンソンに左パウンドを浴びせた佐藤は、起き上がる相手にバックに回る。両足を差し入れた佐藤。腰を上げるジャン・ユンソンの足を取って潰し、パンチで削っていく。体を丸められたジャン・ユンソンは頭を抜いて立ち上がるも、背中を着けたままの佐藤に攻撃は見せず、ラウンド終了を待った。
2R、ジャン・ユンソンは疲労が見られる。佐藤が距離を詰めて右ジャブから、レベルチェンジでフェイントを見せた。立ち上がった佐藤に、ジャン・ユンソンが左ジャブを右ローを繰り出す。組んだ佐藤はジャン・ユンソンをケージに押し込んだ。左腕を差し上げたジャン・ユンソンが体勢を入れ替えると、佐藤は離れた。そこにジャン・ユンソンの右ストレートが突き刺さる。組んだ佐藤はボディロックでドライブし、シングルレッグに切り替えた。ハイクロッチから足を抜いたジャン・ユンソンを、佐藤が頭をおっつけて押し込み続ける。佐藤がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。
ハーフガードのジャン・ユンソンに対し、右腕を枕にして押さえ込み、右側へパスした。サイドに移行した佐藤は、背中を向けたジャン・ユンソンにパンチを打ち込む。ジャン・ユンソンはケージ際まで下がり、立ち上がる。差し合いからジャン・ユンソンがヒザを突き上げるも、佐藤が押し込んでいく。ジャン・ユンソンは左に回って離れた。しかし佐藤が再び組んでケージに押し込む。残り1分で離れたジャン・ユンソンが右ストレートを当てた。続いて連打で攻め込むジャン・ユンソンに対し、佐藤は下がってしまう。後続打を浴びせたジャン・ユンソンが佐藤をグラウンドに引きずりこみ、バックマウントを奪ったところでラウンド終了のホーンが鳴った。
最終回、ジャン・ユンソンが左ジャブをボディに伸ばすと、佐藤が組んだ。しかし突き放したジャン・ユンソンがパンチを浴びせる。回ってかわした佐藤がジャン・ユンソンをケージに押し込む。差し合いからヒザを突き上げていく両者。佐藤がボディロックから小外刈りを仕掛けるも、ジャン・ユンソンは倒れない。左腕を差し上げたジャン・ユンソンが体勢を入れ替える。押し返す佐藤。ここでレフェリーがブレイクをかけた。
再開後、佐藤がパンチからジャン・ユンソンを押し込む。しかしケージから離れたジャン・ユンソンのパンチがヒットする。右ストレートから返しの左フックが、佐藤のアゴを跳ね上げた。後続打を食らった佐藤は組みつき、投げてグラウンドに持ち込む。すぐに立ち上がるジャン・ユンソンを、再び佐藤が投げてグラウンドに戻した。起き上がるジャン・ユンソンのバックを狙う佐藤。しかしジャン・ユンソンがケージ際で正対する。離れるジャン・ユンソンを押しながら右ヒジを浴びせる佐藤。そのままケージに押し込み、シングルレッグで組む。ジャン・ユンソンはパンチとヒジを入れ、ボディを抱えてパイルドライバーの形で引きはがし、試合を終えた。
佐藤はテイクダウンを奪ったものの、ジャン・ユンソンのパンチの印象が強いか――裁定はユナニマスでジャン・ユンソンが勝利。ジャン・ユンソンにとっては日本人ファイターを相手に4連勝となった。