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Overlooked【XFC Young Guns08】ローカル大会で仕切り直しも……佐藤天、アルヴィデレスにTKO負け

【写真】まずは体を治し、そこから今後のことは考えてほしい(C)XFC

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。28日(水・現地時間)に4月30日(水・同)にフロリダ州ディアフィールドビーチのキルクリフFCで開催されたXtreme FC Young Guns07のLive中継以外の試合の配信が同プロモーションの公式YouTubeチャンネルで始まった。これを受け(Young Guns08として配信)、ここでは佐藤天✕クリストファー・アルヴィデレスのウェルター級マッチの模様をお伝えしたい。
Text by Manabu Takashima

UFC時代からの連敗が5になってしまっている佐藤は、試合間隔を空くことを嫌いローカルショーでの試合に挑むことに。対戦相手のアルヴィデレスはキャリア5勝1敗、Combate Globalで2勝1敗、カラテコンバットでも戦っている28歳のファイターだ。

<ウェルター級/5分3R>
クレイストファー・アルヴィデレス(米国)
Def.1R4分56秒by TKO
佐藤天(日本)

サウスポーの佐藤に対し、アルヴィデレスは右ハイを見せる。スイッチして左ローを蹴ったアルヴィデレスがサイドキックを繰り出す。間合いを測る佐藤はヒアリを見せて、圧をかけていく。ジャブを当てた佐藤が左アッパーも距離が合わない。と、アルヴィデレスが前蹴り、続く左フックでダウンを奪う。すぐに立ち上がった佐藤だが、再び左を被弾してしまう。アルヴィデレスの左オーバーハンドは空振りし、佐藤が左を返し、組んでボディロックへ。しかし、小外刈りを切り返されマウントを奪われる。背中を向けスクランブルに佐藤が持ち込み、正対して離れる。

アルヴィデレスが再び左を振るい、手をついてのペティスキック。ここから距離を詰めると右を当ててパンチをまとめる。佐藤も打ち返すが、一旦距離を取ったアルヴィデレスがエルボーからラッシュを掛ける。頭を抱えてパンチを受け続ける佐藤は、左を空振りにしボディを打たれる。さらに頭を固定されパンチを被弾する佐藤は、アルヴィデレスの猛攻の前に一度腰が落ちる。それでも立ち上がったが、勢いのないテイクダウン狙いから亀になり、ギロチンで絞めあげられる。

アルヴィデレスがギロチンを解いて立ち上がると、仰向けの佐藤はパウンドの連打で横を向きついにレフェリーストップとなった。

地元のローカル大会、Young Guns大会からキャリアの再構築を図った佐藤だが、最初のローで腰が痺れ思うように動けなくなったという。数カ月前から腰に神経痛があり、練習後に歩くことが困難になったこともあるが「自分が選んだ」試合に出て、TKO負けから病院送りに。診断の結果、ヘルニアで完全に椎間板が飛び出し神経を圧迫どころか突き刺すような症状が見られた。

この敗北後、フロリダでしばらく療養していた佐藤は現在、帰国中。今後についてもしっかりと考えていくということだ。


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