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【XFC YG07】絶対に負けられない戦いがそこに──佐藤天と鈴木崇矢がフロリダのジム大会で揃い踏み

【写真】ここから、再出発(C)MMAPLANET

30日(水・現地時間)、フロリダ州ディアフィールドビーチのキルクリフFCでXtreme FC Young Guns07が開催され、同ジム所属の佐藤天&鈴木崇矢の両選手が出場する。
Text by Manabu Takashima

XFCはミシガン州に拠点をおき、そのミシガンを中心にアイオワやウィスコンシンなど中西部、そしてフロリダでイベントを開くプロモーションだ。


佐藤宅に長南亮代表、エフェ雄志、後藤丈治とTRIBE勢が勢ぞろい(C)TEN SATO

今回はヤングガンズ大会で、キルクリフFCが会場だ。

佐藤も鈴木も普段練習をしているケージで実戦を戦うこととなる。

昨年12月に韓国のZFNで敗れ5連敗となってしまっている佐藤は、ベテランであってヤングガンではない。しかし、日本も含めなかなか試合が決定せず、同大会出場となった。しかも23日に予定されていた大会は、1週間前になって30日に延期が決定。残りは水抜きまでという状態になっていたが、再調整が必要となっていた。

そんな佐藤と対戦するクリストファー・アルヴィデレスはキャリア5勝1敗の28歳のファイターだ。Combate Globalで3戦しており2勝1敗──3つのKO勝ちとRNCでの一本勝ちが一つある。

カラテコンバットでも戦っており、スイッチ織り交ぜたスタイルで、MMAではないが遠い距離から蹴りを繰り出し、積極的に前に出るストライカーだ。さらに接近戦の打撃での反応も良く、絶対的にイージーな相手ではない。佐藤としては、被弾しても打撃で打ち勝つような勢いを持って、しっかりテイクダウンから削っていきたい。

フロリダに渡り、これが米国で初試合となる鈴木は1年4カ月振りの実戦となる。キルクリフで足らないところを埋め、長所を伸ばすべきトレーニングの日々を送ってきた鈴木。米国での師匠ヘンリー・フーフトから「日本での5勝1敗は、米国での2勝1敗」というような教えを受けており、LFAからUFCを目指すという道を──まずはLFAに到達すべきローカルショーから戦うよう軌道修正を図った。

鈴木の北米デビュー戦の相手は、同じく米国で初戦を迎えるアルゼンチン人ファイターのガブリエル・ベロミニだ。ノヴァウニオン・アルゼンチン所属、3勝0敗で腕十字を2試合で極めている。

とはいえベロミニは、アマでも8試合戦っており、3試合がRNCによる一本勝ちという記録が残っている。とはいえ米国人相手ではないからこそ、鈴木には成長の跡を見せたい。

フロリダに拠点を置く日本人ベテランとそれこそヤングガンが揃い踏み。決して陽の当たる場所でない。日の当たる場所にたどり着くための戦い──キャリアの再構築ゆえに絶対に負けられない戦いが、そこにある。

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