Overlooked【Bloom FC04】柿原RR昇汰、ソドノムドルジに敗れ連敗も。この敗北を如何に、生かすか
【写真】2度目の来日で、日本初勝利を挙げたソドノムドルジ。これで戦績を6勝3敗とした(C)KEIGO IKEDA
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは26日(日)に福岡市南区の福岡市立南体育館で開催されたBloom FC04よりメインのソドノムドルジ・プレブドルジ✕柿原RR昇汰のフェザー級戦の模様をお伝えしたい。
Text by Manabu Takashima
福岡発、ダイレクトで世界へ。そんなスローガンを掲げるBloom FCの第4回大会のメインはMMAレンジャージム所属、過去にBloomで2勝を挙げROMAN Combatでも勝利している柿原が、2月のトミー矢野戦での初黒星を経験も再起戦でモンゴルのソドノムドルジを迎えうつこととなった。
<フェザー級/5分3R>
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)
Def.3-0
柿原RR昇汰(日本)
様子見の中で左ボディストレート&右カーフを蹴った柿原。ソドノムドルジもリードフックを伸ばす。ワンツーに反応したソドノムドルジは、カーフを蹴られる。ソドノムドルジは左リードフックから組みつき、一気にボディロックテイクダウンを決める。ハーフで抑えるソドノムドルジは、肩固めの機会を伺う。柿原の三角絞めをリストしたソドノムドルジが、スラムで解除──も、同時に柿原がスタンドに戻る。
柿原は右カーフ、ソドノムドルジの右オーバーハンドは遠い。と、ワンツーの右を届かせたソドノムドルジは、左インローを蹴られても右オーバーハンドで前に出る。柿原も打ち返し、右カーフを決める。ソドノムドルジのローに右を合わせた柿原は、ついにカーフで姿勢を乱させると、飛びヒザを狙う。ここでソドノムドルジはキャッチしてテイクダウンを決めた。
2R、インターバル中は、相当に息が荒かったソドノムドルジが左ボディストレートを伸ばす。ワンツーで飛び込んだ柿原は、カーフにテイクダウンを合わされて下に。ギロチンを防いだソドノムドルジは足を一本抜いていく。柿原はアームロックも、ソドノムドルジが腹をクラッチの部分につけて耐える。引き寄せることがなかなかできない柿原が諦め、ソドノムドルジのトップが続いた。
ソドノムドルジはケージにつめて左エルボーを落とし、柿原にスンクラブに持ち込ませない。それで腰を浮かそうとしたところで、ソドノムドルジは右腕差し上げてトップを続ける。ケージを背負って座った形の柿原だが、ソドノムドルジはボディロックを取って立たせない。レッグマウントでコーナーを背負った柿原に肩パンチを入れるソドノムドルジが、この回を明確に取った。
最終回、ワンツーで右を入れた柿原。ソドノムドルジも左ジャブを返す。柿原は前に出て右ハイ、笑顔を見せたソドノムドルジの腹に前蹴りを入れる。続いて飛びヒザを狙うが、ここもキャッチされてテイクダウンを奪われた柿原。ボディロックで頭を突っ込み、背中をつかせにかかるソドノムドルジがワキを潜った形でバックを伺う。
さらに足を跨いで正対しつつ、一気に逆側に回ってバックを取ったソドノムドルジ。柿原はリフトからスラムでテイクダウンを許し、ガードを強いられる。残り2分を切り、腰を上げたソドノムドルジがパンチを落とす。基本、ソドノムドルジは頭をつけて抑え柿原に距離を取らせない。
ケージに柿原をケージに押し込んだソドノムドルジは、背中にヒジを落とされながら抑え続け3-0の判定勝ちを手にした。連敗となった柿原だが、地元でモンゴル人ファイターとの対戦は彼の経験値を上げたに違いない。また日本国内で初勝利したソドノムドルジが、次のチャンスを手にできるのか気になるところだ。