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【MGL-1FC22】ウランバートル発世界へ。オトゴンバートルにガチが過ぎるvsカザフスタン人ファイター

【写真】グラジ・フライ級王座奪取から半年。この間でさらに強くなっているに違いないオトゴンバートル(C)MMAPLANET

5日(木・現地時間)、14日(土・同)にモンゴルはウランバートルのASAアリーナで開催されるMGL-1FC22の対戦カードが公式発表された。
Text by Isamu Horiuchi

日本からチハヤフル・ヅッキーニョスが出場する同大会には、オトゴンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・ダギースレン・チャグナードルジ、シンバートル・バットエルデネというGladiatorのタイトル戦線、Breakthrough Combatを席巻しているシャンダスMMAの中心選手が揃い踏みする。

MGL-1FCが開かれるのは昨年11月以来8カ月振りのことで、この間に団体トップが代わり今大会はウランバートル市のサポートも受けるなど過去最大級に力が入ったイベントとなりそうだ。会場もこれまでのクラブから、あの元横綱朝青龍がオーナーのウランバートル市中心にあるサーカス会場=ASAアリーナが舞台となる。

前述のようにオトゴンバートル、ダギースレン、シンバートルというジャダンバ・ナラントンガラグ率いるシャンダスMMAの中心選手、ズッキーニョス以外にも韓国からパク・サンヒョン、ソドノムドルジ・プレブドルジとシャンダス勢以外の日本で活躍したモンゴル人ファイターでファイターの名前も確認できる。全8試合、モンゴル勢対決が2試合で他6試合は国際戦となる今大会。メインはシンバートルが出場、同朋シャグダル・オドスレンとMGL-1FCバンタム級王座決定戦を戦う。

またMGL-1FCフェザー級王者ダギースレンは、実に2023年1月大会でベルトを巻いて以来、ホームでの戦いとなる。

グラジの4月大会ではライト級で戦ったダギースレンは、再びフェザー級に戻してブラジルのカイオ・バチスタ・ダ・コンセイサオンと相対する。

第2試合に出場するズッキーニョスの対戦相手エンフトルガ・ガンボルドは、キャリア3勝2敗ながら勝利は全てKOもしくはTKOという典型的な剛腕タイプのファイターだ。

ズッキーニョスとしては組むための打撃戦を果敢に、そして用心深く戦う必要があるだろう。

そんななかモンゴルMMA界の未来といわれるオトゴンバートルは当初、中国人選手との対戦が予定されていたが5月の第2週に相手の欠場が決まった。韓国、日本、そしてフィリピンとMGL-1FCが代替選手も探すもK-MMAとJ-MMAからは名乗りを挙げる選手は出てこなかった。さらにフィリピンからは元ONEファイターが出場を希望したが、9勝8敗というレコードにMGL-1FCサイドは「負け星が多く、プロテクトした試合だと批判を受ける」とアジア・トップロモーションで戦ってきたベテランへのオファーを出すことはなかった。

結果、オトゴンバートルの相手は4勝0敗のカザフスタン人ファイター=カイザール・ジャウガシャールに決まった。オクタゴンMMAで2勝、タイのプーケットで行われているバングラ・スーパーファイトのキャッチウェイト王者(!!)という肩書を持つ21歳。つまりカザフスタン人でタイのローカル団体の王者と、22歳のモンゴル人でグラジ・フライ級王者が潰し合うガチなマッチアップとなっている。

日本や米国など徐々に海外進出を果たしているモンゴル勢が、ホームで国際戦やタフな国内戦を戦う土壌をMGL-1FCが創り上げることができれば、草原の国のファイターたちの成長はさらに加速されること間違いない。脅威だ。


■ MGL-1FC22対戦カード

<MGL-1 FCバンタム級王座決定戦/5分3R>
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)
シャグダル・オドスレン(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)
イエルジャン・アリアスカル(カザフスタン)

<フェザー級/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
カイオ・バチスタ・ダ・コンセイサオン(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)
カイザール・ジャウガシャール(カザフスタン)

<フェザー級/5分3R>
エルデネバートル・ガンゾリグ(モンゴル)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分3R>
フレルバートル・トゥルバヤル(モンゴル)
エマニュエル・イスエクペ(ナイジェリア)

<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)

<フライ級/5分3R>
ツェンドスレン・バトイレードゥイ(モンゴル)
バトスフ・モゥンフジャルガル(モンゴル)

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