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【Grandslam04】ケージグラップリングで宮田和幸と戦う金原正徳に、まずはマクドナルド戦を尋ねる

Masanori Kanehara【写真】上田に続き漢気出場となった金原。過日、青山の収録スタジオでひかりTVのUFC中継ゲスト解説を行った際にインタビューを行った(C)MMAPLANET

23月19日(土)に東京都江東区ディファ有明で行われるGRANDSLAM04 – WAY OF THE CAGE –で、現役UFCファイターの金原正徳が、友情&ガチンコ組み技勝負に討って出る。

対戦相手はシドニー五輪フリースタイルレスリング日本代表のMMAファイター、宮田和幸だ。そのテイクダウン能力のみならず、ボディコントロールは神業級といわれる宮田。米国フォーススタイルの経験もあり、MMAを戦うことで柔術のイロハも学んできた。

対して金原はMMA特有のケージレスリングの強さは国内随一という評価がなされている。そんな両者がグラップリングといえども、ケージのなかで戦う。これはサブミッションに行き着くまでのテイクダウンからスクランブル、あるいはトップコントロールという──MMAから打撃を抜いた攻防、フォーク・ケージグラップリングを堪能したい一番だ。

そんな楽しみなグラップルに臨む金原に、まずは1月2日のマイケル・マクドナルト戦、必殺肩固めを足でのケージ掴みで返された一番を振り返ってもらった。

──Grandslamで宮田選手とグラップリングという非常に興味深い対戦に臨むことが決まった金原選手です。1月2日、マイケル・マクドナルド戦の敗北に関して、気持ちの整理はつきましたか。

「気持ちの整理もなにも、やるかやらないか……どっちかなので。まぁ、気持ちは落ちかけましたが、もう1試合あるかどうか分からないですけど、やると決めたので。決めたら、前を向いてやるしかないですから」

──最後は足でのケージ掴みで肩固めを外され、RNCを極められてしまいましたが、それまではしっかりと試合をリードしていました。

「う~ん、どうなんでしょうね。手応えを感じた部分と、一つのミスで台無ししてしまうという……」

──ミスはしていないですよね。相手の反則で肩固めを返されただけで。

「でも逃げられたのは自分のミスです。バックを取られた時に余裕を持ち過ぎていたのも、大きなミスですし」

──バックを取られたときに余裕があったのですか?  あの肩固めを返されて、茫然となっていたのかと思っていました。

「いえ、そうやって皆が言ってくれてありがたいんですけど、アレは僕のミスです。何があろうが、肩固めを抜けられた。で、バックを許した。そのときにマクドナルドの位置取りがあまり良くなかったので、余裕を持って逃げようとしてしまったんです。そうしたら、スルっと手が入ってきた。

バック逃げは自信があったし、余裕を持ってしまった。極め疲れたわけでも決してないです。肩固めを逃げられたことは、その瞬間に『マジか』とは思いました。でも、あのバックの取られ方だと大丈夫だし、焦ってはいなかったんです。逆にすぐに手が入ってきたほうが焦っていたはずです。でも、それほど良い組手ではなかったので、ゆっくり逃げようとしてしまいました。そうしたら、スコッとハマってしまって極められたんです」

──なら、余計に悔しいのかもしれないですね。

「映像だとパッと取られているように映っていたかもしれないですけど、あの1秒ほどの時間でも、僕のなかでは、もっとゆっくりした感覚でそれほど危なくないって判断していました。受けてしまう自分の悪い癖がでた部分でもあります」

──いやぁ……。そういう金原選手の言葉を聞くと、余計に残念な試合結果となってしまいます。

「フィニッシュ前にハーフとか、マウントで良い形になっていた時もセコンドの北岡(悟)さんの『時間もタップリあるので焦らない』っていう指示も聞こえていて、その通りに動けていました。ただ、マクドナルドが肩固めに移行できるようブリッジして、得意な形に入ることができたんです。『バーンッ』って見えたんですよ、光が。いつも練習で極めている感覚で、『よし、取れたッ』って。

あれから練習で肩固めを仕掛けて、掛けられた方もああいう風に逃げようとトライしてくるんですけど、やっぱり返されたことはないです。だから、またあの形になっても逃げられるかもしれないっていう不安は残ったままです。そういう部分では解決はしていないですね」

──でも、あれは反則の金網掴みではないですか。

「う~ん……、でも僕らは完璧を求めないといけないですから。逃げられて、提訴も認められなかった。アレは負け試合なんです。戦い続けていると、また同じことが起こるかもしれないし、そこは考え続けないといけない部分です」

──常々思うことですが、ファイターは本当にそこまでの想いを持ち戦っているのですね。

「タップした瞬間、もう終わったと思いました。試合前にも話させてもらったように、あの試合には勝っても負けても引退して良いっていうぐらい練習し、覚悟をもって挑みました。調子も本当に良かった。あの時に勝てないと、もう他の時は勝てない。それぐらい調子が良くて──。皆は『良い試合だった』と言ってくれますが、結果は一本負けでしかないので……。

ただ、やり切った感はあったんです。だから複雑ですね。世界のトップを相手にああいう試合運びはできた。でも、結果は一本負けです。今後については大丈夫だとは言われていますが、次のオファーが来るまで安心はできないです」

──そのような状況下で、グランドスラムにおける宮田選手とのグラップリングマッチを戦います。

「相原代表にはずっとお世話になっていて。前に食事をした時に僕の方からメインは何かと尋ねたら、『決まっていない』って厳しい表情でした。なので何か僕に協力できることがあればって話をさせてもらっていました。

UFCとの契約上、できることはグラップリングになってしまいますとも伝えていました。やっぱりエキシビションではなくて、真剣勝負のグラップリングの方がグランドスラムらしいですし。そういう風に臨まれれば、自分は協力できることをやりたいと思った次第です。

ホントは色々と他にもプランがあったのですが、実現が難しかったこともあり、宮田選手と戦わせてもらうことになりました」

<この項、続く>

■Grandslam04対戦決定カード

<ライトヘビー級/5分3R>
アラン・ボドウ(フランス)
ウー・ドンシン(台湾)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
キム・ヨングン(韓国)

<グラップリング無差別級/5分2R>
宮田和幸(日本)
金原正徳(日本)

<フライ級/5分3R>
己吏人(日本)
松場貴志(日本)

<バンタム級/5分2R+EX>
木暮 聡(日本)
論田愛空隆(日本)

<ウェルター級/5分2R+EX>
二ツ森 敬浩(日本)
YOSUKE(日本)

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