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【Pancrase310】パンクラス初出場=瀧澤謙太とメインで戦う石井逸人「瀧澤さんのリズムにさせない」

Hayato Ishii【写真】写真は前回のONEジャパンシリーズ終了後。今後はこのポーズをトレードマークにしていくそうだ (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

10日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase310で瀧澤謙太と対戦する石井逸人。

プロ修斗フライ級で早くから注目を集め、今年からTRIBE.TOKYO.MMAに所属を変え、東京に出てきた。9月のONEジャパンシリーズでは古間木崇宏に勝利しパンクラス出場となった。

修斗色が強い石井だが、以前からパンクラスで戦いたいという希望を持っていたという──そんな石井に、今回の瀧澤戦の意義を尋ねた。


──パンクラス初出場、そしてメインで戦うことなりました。

「自分は格闘技を始めたきっかけが新日本プロレスの鈴木みのるさんを見たからだったので、ずっとパンクラスに出たいと思っていたんです」

──修斗のイメージが強いですが、そうだったのですね。

「ハイ、ずっと修斗でやってきて……東京に出てきて、環境を変えて……その間もパンクラスに出たいと考えていましたが、まず試合をするのは筋を通す意味でも修斗だと思っていました」

──そしてONEジャパンシリーズのパンクラス対抗戦を経て、今回のパンクラス参戦となりました。今後は修斗、パンクラス、どちらで上を目指そうと考えているのですか。

「どちらでもなくONEを目指すためにONEウォリアーシリーズに出たいと思っています。まだ何も決まっていないですが、自分のなかではウォリアーに出たいです」

──なんと!! パンクラス王座でも修斗王座でもなくウォリアーですか。

「ONEで戦うことが目標で、国内でチャンピオンになるよりもウォリアーからだと纏まった金額の契約ができるじゃないですか。日本でチャンピオンになって契約するのと、ウォリアーから契約するのであれば条件がウォリアーの方が良い。ですから、そこを狙っています」

──しっかりと口にするところが、素直な欲望で良いですね(笑)。

「アハハハ」

──複数回契約でファイトマネーとの合計額が1000万になるというコントラクトを得るためのウォリアーなのですね。

「なので、ここでパンクラスに出ることができて良かったです」

──まさにパンクラスのデカゴンで風になる、と。

「あっ、それは修斗のオニボウズ戦で使わせてもらいました(笑)」

──なるほど(笑)。いや、ここまでの石井選手の言葉を聞いていると、瀧澤選手はイラっとするだろうなと思います。

「まぁ、それは向こうの考えで。僕にとっては、自分の格闘家人生をやっていこうと思っている──自分の道に立ち塞がろうとしているのは瀧澤さんです。塞いでくるなら、倒すまでです」

──瀧澤選手はパンクラス王座に挑戦していますが、キャリアは15戦目で石井選手より1試合少ないのですね。意外な気がします。

「そうなんですか。あんまり知らないんですよ……」

──本当に瀧澤選手が怒るようなことばかり口にしていますね……。

「ハハハハ。瀧澤さんは打撃、僕は組んで倒したい。お互い、やりたいことがハッキリしているのでハッキリとした試合展開になると思います」

──改めて、どのような印象を持っていますか。

「自分のリズムをしっかりと持っている。その印象が強いです。そのリズムに乗ると、しっかりと強いです。ただし、そこが崩れると脆いです」

──その強いと感じた試合は?

「北田(俊亮)選手との試合ですね。あの時は瀧澤さんのリズムになっていました。あのリズムにさせないことが大切です」

──古間木選手との試合では、蹴り足をキャッチされた状態でパンチを効かされる場面がありました。あの試合を経て、瀧澤選手との試合でやらなければならないことは何だと考えていますか。

「僕はこれまで相手に合わせて試合をしてきました。そういう動きのなかで自分のリズムを創ってきたのですが、TRIBEに移籍してからは相手に合わせない、自分のしたいことをぶつけるスタイルに移行してきました。だから攻防が多い試合にはしないです。一方的な試合にします」

──ところでONEジャパンシリーズでは当日計量でONEのフライ級=61.2キロでしたが、今回は水抜きありで前日計量のうえリミットが同じ61.2キロです。

「今回も水抜きはしないつもりでいます。だから試合当日になると瀧澤選手の方が大きくなるはずです。計量でいえば水抜きしてのフライ級、なしのONEのフライ級、ありのバンタム級を比較するとONEのフライ級が一番適しています。でも、体も創ってきましたし、大丈夫です。

筋肉量も増えています。普段から体がしぼれていて、動きも良い。もちろん、さっきも言いましたが瀧澤選手の方が試合当日は大きいことは間違いないです。ただし、ふり幅の多い減量をしてリカバリーすると、調子の振り幅も大きくなります。対して僕はいつも通り、練習でやってきたことと同じ動きができる。水抜きありとなしでは、絶対的に動きが違いますから。ここでしっかりと勝てるようでないとこの先に進むことできないですし、僕の方が良いパフォーマンスを見せます」

──ではパンクラスでも、修斗でもなくONEウォリアーからのONE進出を考えている石井選手だからこそ、瀧澤戦でどのような試合をしなければならないと思っていますか。

「一方的で決定的な試合をします。ここでそういう戦いをしないとONEともONEウォリアーとも話を進めることができないので。しっかりと倒しますっ!!」

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