【ONE102】絶対に負けられないミートサティート戦へ、内藤のび太─02─「何かが伝わる試合がしたい」
【写真】普段は昼寝をしている時間に取材のために渋谷まで足を運んでくれたのび太に──多謝 (C)MMAPLANET
8日(金・現地時間)にフィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE102「Masters of Fate」でポンシリ・ミートサティートと対戦する内藤のび太インタビュー後編。
ミートサティート戦を9日後に控えた──のび太は取材に対して、しっかりと対応しようとすればするほど、深見にはまったいくような状況になってしまった。
が、それがのび太の決して起用ではないが、真面目にコツコツとやってきた格闘家人生とシンクロするものであった。
<内藤のび太インタビューPart.01はコチラから>
──まぁ、それほど気にしなくても……。なんとなく痒くて掻いているだけかもしれないですし。
「情緒不安定とかではないんです。まぁ、将来が不安でしかないので……」
──将来の不安なんて、世の中の多くの人が抱えていますから。ONEで戦うようになって経済状況も幾何かは良くなったと言っていたではないですか。
「確かにその通りです。こういう条件でやらせてもらっているので、格闘家として向上につながれば良いと思っていますし、凄く有り難いことです」
──それよりもこの時点で、試合に関して不安はないのですか。
「試合も不安です。だから将来のことは一旦置いて、試合のことを考えています」
──試合と将来を強引に掛け合わせると、現在のONEでのポジションはどのように捉えていますか。今や日本人でストロー級王座に最も絡んでいるのは猿田選手です。
「まぁしょうがないですよね。猿田選手は僕が負けた相手に勝っていて、修斗の大先輩ですし。ずっと見てきた選手で普通に尊敬している選手です」
──マニラ大会のメインはジョシュア・パシオ✖ルネ・カタランというストロー級世界戦です。同じ大会で試合が組まれたことでアピールのチャンスかと思われます。
「タイトルに関しては、『お前が言うな』となっちゃいますし(苦笑)。僕の評価は相当に低いと感じているので、そこを見直させるぐらいの試合をして……戦っている以上はタイトルに絡みたいと思っています。なので次の試合がキャリアの別れ道になっていて怖いですね」
──対戦相手はまた名前も難しいタイ人です。
「ポン、ポン……ポン、ポン」
──!! どうしましたか?
「いや、ホント……頭おかしいですね(笑)。いや、おかしくないです。大丈夫です。僕は普段、この時間に昼寝をしているので……なんか眠くなってしまって」
──ダハハハ、ポンシリ・ミートサティートの印象を改めてお願いします。
「ポンシリさんは……とりあえずトップではないので、ここを越えられないと力がないということになってしまいます」
──東南アジア勢も徐々に何でもトライすることから、やるべきことをやるという姿勢に変わってきたと思います。
「ポンシリはタイガームエタイなので、何でもできると思いますが、フィジカルも強いでしょうね。でも、ヒジを貰わないぐらいひっついてヒザを対処しながら倒す。相手の背中をマットにつけられないぐらいなら、そこは僕の負けというぐらいのつもりでいます」
──アップグレードをしても、戦いの軸は変わらないということですね。
「僕もここまでやってきて、自分でもセンスがあると思っていないので……これまでやってきた、今あるモノで勝負するという感じです」
──そのずっとやってきた姿勢を支持してくれるファンもいます。
「いてくれたら……そういう人に何かが伝わる試合がしたいです。1人でも伝えたいと思ってやってきて、Abemaさんのおかげで反響も大きくなったので本当に感謝しています。今年は勝ちらしい勝ちがないので。それは去年の終わりからですけど……何とか景気の良い勝ちというか、本当の勝ちを手に入れてまたそこからやっていきたいと思っています」